ゲイとして生きる君へ

中学時代に同性愛に目覚めカミングアウトしてました。過去や現在のことを綴っています。毎日更新中@福岡

インターネットの同性愛世界<5>

「よし・・・勇気を出してハッテン場に行ってみよう!」

 数日後、ボクはようやく決意した。大学の講義が終わり友達と別れたボクは原付に乗ってサイトで紹介されていたある公園に向かった。今からボクが向かう場所を友達が知ったらどう思うだろう・・・少し後ろめたさを感じていた。

「でも・・・ハッテン場がどんな場所なのか見てみたい。見るだけなら安全だよな」

 まだ時刻は夕方だった。同性愛者が集まるのは深夜遅くなってからだ。夕方であれば同性愛者はいなくて安全だろうと思った。目的の公園に着いたボクは原付を停めて、公園内のハッテン場になっているスポットに向かった。暗記してしまうくらいにサイトを見ていたので場所はすぐに分かった。

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インターネットの同性愛世界<4>

 このサイトを見ていると、本を読む以上にリアルな同性愛者の世界を教えてくれた。そして徐々にハッテン場がどのような場所なのかわかってきた。ボクが住んでいた京都市内には、大きく5種類のハッテン場があるようだった。

①公園や観光地などの野外

 サイトの説明では、比較的大きめの公園や観光地などのベンチや森林の中が、同性愛者の出会いの場になっているようだった。深夜遅くになると同性愛者が集まってくるようだ。サイトの中でも警備員に気おつけろなど、恐ろしい説明がされていた。道義的にも野外で怪しいことをするのは抵抗があると感じていた。

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インターネットの同性愛世界<3>

 京都ハッテン場ガイドというホームページだが、存在したのは今から10年近く前の話だ。ボクが大学を卒業してから間も無く閉鎖されてしまい、現在は見ることができなくなっている。恐る恐るサイトを表示したボクは少し驚いた。どこかの危ない企業が運営しているホームページだと思っていたが、個人が作成したホームページのようだった。トップには管理人の自己紹介のページもあった。早速、自己紹介のページを見てみた。

「へぇ・・・京都市内に住んでる同性愛者の人が作った個人サイトなのか。ぼやけた本人の写真付きで丁寧に自己紹介がされてるし日記のページもあるな」

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インターネットの同性愛世界<2>

 はじめて同性愛についてインターネットで検索をしてみた。そして検索結果が表示されるのをドキドキして待った。

「とうとう踏み込んでしまった・・・」

 ボクはそう後悔しながら恐る恐る検索結果を見た。

「あれ?大丈夫そう・・・」

 予想に反して、検索結果は同性愛という言葉の意味を説明したサイトや、同性愛をテーマにしたニュースサイトの記事など、どれも普通のサイト名ばかり表示されていた。

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インターネットの同性愛世界<1>

 春休みが終わり大学2年生になった。

「同性愛の世界と逃げずに向き合う」

 実家から大学のある京都に戻ってきたボクはそう決意をしていた。そして同性愛と向き合うためにあるものを使うと決意していた。同性愛に関する本を読んでも、得るものがなかった時から考えていた。これを使えば同性愛について確実に情報が手に入るだろう・・・でも使うのが怖くて躊躇していたものがある。

 それは「インターネット」だった。

 ボクが大学生になった頃から、少しづつADSLが普及し始めてインターネットが手軽に使えるようになっていた。大学1年生の間は、インターネットをメールを書くために使用したり、ニュースサイトを見たりすることしか使用しておらず、いわゆる健全な使い方をしていた。しかし、健全な使い方をしていたある日、ふと思いついたことがある。

「インターネットで同性愛について調べればどうなるだろう・・・」

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同性愛者として生きる決意<2>

同級生からN君にボクの気持ちを暴露された後、ボクはN君とは会わないように注意を払っていた。N君の高校の文化際に誘われたこともあったが行かないようにしていた。中学時代の同級生が集まる場も、N君がいないことをそれとなく確認してから顔を出すようにしていた。

大学生になったボクは、中学時代とは違いN君に対する憧れの感情は薄れていた。中学時代のボクは根暗で人と接することが苦手だったが、N君に憧れて少しづつ性格が変わっていき、人と接することが一般人並みにできるようになっていた。ただ・・・ここ1年間、恋愛感情を抱いていなかったボクは久しぶりにドキドキしていた。N君は笑顔で話しかけてくる。

「本買うの?」

N君はボクの手元の本を見て言った。

「うん。実家にいても暇だから時間つぶしに読んでる」

「そうそう・・・ここって何もないよね。ボクも暇だから本屋に来たんだ。ねえ!神原さんってどこの大学に行ってるの?」

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同性愛者として生きる決意<1>

大学生になって間もなく1年が過ぎようとしていた。大学時代の目標として立てた「大学時代からはカミングアウトせず、同性愛者であることを隠して生きる」いう目標は達成していた。しかし同性愛者として隠れて生きることに限界も感じていた時期だった。ボクは大学の後期テストも終わって、春休みに入り実家に帰省していた。

「神原さんも帰省してる?一緒に遊ばない?」

中学時代や高校時代の同級生から誘いのメールが来ていた。田舎の町だから特に遊ぶ場所もなく、同じように実家に帰省している友達も暇のようだ。でもボクは友人から遊びの誘いを断り続けていた。

「大学時代からは同性愛者であること隠して生きると決めたし、ここで彼らと会うと中学時代や高校時代のカミングアウトしていたホモキャラに戻ってしまう。それは絶対に阻止する!」

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