ゲイとして生きる君へ

中学時代に同性愛に目覚めカミングアウトしてました。過去や現在のことを綴っています。毎日更新中@福岡

僕が一番欲しかったもの<1>

名前も知らない男性に手を引かれて暗い部屋に案内された。 その部屋に入ると、男性はボクに抱きついてきた。そして自分の服を脱ぎながら、ボクの服も脱がし始めた。 どうしたらいいのか分からず、緊張したまま彼のされるがままに任せていた。 服を脱がされな…

深夜のカミングアウト<13>

彼とのメールのやり取りに関しては、こんなエピソードがある。 仕事帰りに総武線に乗っていた時のことだ。電車内はそれなりに混雑していた。ボクは携帯電話を出して、村上君とメールのやり取りをしていた。 メールの内容は、前述したものと変わりない感じだ…

深夜のカミングアウト<12>

「ボクから送ったメールを読んで、どう思ってるの?」 彼に一度だけ質問したことがある。 「深く考えないようにしてるよ」 彼は笑いながらそう言った。 彼の言葉に聞いて、 いやいや本気に取って欲しいんだけど? と、少し傷つきながらも、 そりゃ本気に取っ…

深夜のカミングアウト<11>

村上君は世界で一番イケメンです。それ以外の人類は死滅してもいいですよ。それにしても東京って人が多いけど、村上さんに比べたら塵以下の存在の男性しかしないですね。僕も含めて生きる価値もないです。 誕生日おめでとうございます。村上君の出身地の○○は…

深夜のカミングアウト<10>

仕事が終わって、ボクらは職場近くの飲み屋に向かった。 ボクより10センチ近く背の高い彼の顔を見上げる形で、盗みしながら一緒に歩いた。 好きだ。好きだ。好きだ。好きだ。好きだ。好きだ。好きだ。好きだ。好きだ。好きだ。好きだ。好きだ。好きだ。好き…

言葉のしっぽ<番外編2>

このゲイブログを書き始める前、 また文章を丸ごとコピペされるんじゃないだろうか? と心配だった時期がある。 でも今になって考えると杞憂だった。 以前、書いていたような「まとめ情報サイト」なら、欲しい情報だけが得られればコピペされた文章を読んで…

言葉のしっぽ<番外編1>

はてなブックマークの上位にランクインされた以下の記事を読んでみた。 ちょうど、これから書く文章の中で「ブログで金儲け」に関して少しだけ書こうと思っていたけれど、その話を文章に入れてしまうと、本筋から逸れてしまうので、この記事を読んだ機会に別…

ノンケに生まれ変わりたい<23>

大学を卒業して彼女は先に京都から引っ越すことになった。彼女が乗ったバスを見送った後、長いメールを受け取った。 今まで一緒にいてくれてありがとう。これからもよろしくね。 そう書かれていた。 あれから、10年以上の時間が流れた。 彼女は未だに独身で…

ノンケに生まれ変わりたい<22>

彼女が「MIXI」の日記という公開された場所に書き込んだものだから、ボクらのやりとりは同級生たちに全て筒抜けになってしまった。 しばらくして同級生たちは、 「神原は、彼女を独占しようと、あれこれ画策した挙句、彼女を公開の場で捨てた最低な奴」 とい…

ノンケに生まれ変わりたい<21>

いつの間にか、好きな人ができたんですね。その人と付き合うことになったら紹介してくださいね。 自分の入力した文章を読み直すと、そらぞらしくて吐き気がして自己嫌悪になる。付き合うも紹介するもない。相手はボク自身なのだ。 ボクは彼女が真剣に書いた…

ノンケに生まれ変わりたい<20>

少し前から好きな人がいる。 最初の頃は仲のいい友達とか思っていなかった。 でも彼は私が辛い時にいつも側にいて優しくしてくれた。 気がつくと彼のことが好きになっていた。 でも、彼は私のことが好きじゃないと思う。 実際には文章が半端なくて、原稿用紙…

言葉のしっぽ<4>

それから数日後、ゲイブログLINE上で、あるやりとりが発生した。 どんなやり取りがされたのかは、たぬ吉さんの文章に書かれているので詳細は省くことにする。 ボクは「たぬ吉さん」と「もう一人の方」(以下、Aさん)のやり取りに関して、発言ができる立場では…

ノンケに生まれ変わりたい<19>

彼女のアパートから逃げ帰って数日後の夜。風呂から上がってパソコンデスクに座っていた。 ゲイの出会い系の掲示板や、有料ハッテン場の掲示板を眺めていた。それに、このサイトで何度も名前が出ている『京都ハッテン場ガイド』を眺めていた。このサイトには…

言葉のしっぽ<3>

かれこれ10年以上前から『はてなブックマーク』のページを見続けている。 ネット上の注目を浴びている記事がまとめられていて、効率的に情報が収集できるのが理由だ。ほぼ毎日チェックしているサイトで、ボクは『はてなブックマーク』と『NHK NEWS WEB』をメ…

ノンケに生まれ変わりたい<18>

ノンケの男性なら、彼女に恋愛感情を抱いていなくても、やっぱり抱きしめたりするんだろうか? ゲイの世界を足を踏み込んでからというもの、有料ハッテン場で会った、見知らぬ男性と肉体関係を持つなんてザラだった。そこに愛情関係なんてものは全くない。も…

言葉のしっぽ<2>

最近、このサイトを通じて「ある人」とメールのやり取りをしている。過去にも何人かの方からメールをもらったことはあるけど、メールの返信を書いていて楽しい。 特定に誰かに宛てて書く文章ってこんなに面白いんだ…… 手書きではないけれど、手紙を書いてい…

言葉のしっぽ<1>

ぼくは求めていますのは、自分とおなじような孤独な青年です。心の底まで打ちとけて合って、励ましあったりしてすべての面で結びつきたいのです。 田舎のそれも農村に住むぼくには、これといった友人もありませんぼくを愛してくれるのなら、どんなおとしより…

ノンケに生まれ変わりたい<17>

そんなこんなで、ボクは彼女から恋愛感情を抱かれてると気がついてからも、特に何も行動を起こすことはなかった。ただ卒業まで、今のまま友達関係が続けばいいと思っていた。 「結局、一番最後まで残った男性が神原君だった。いつも側にいて優しくしてくれる…

ノンケに生まれ変わりたい<16>

「最近、好きな人ができたかもしれない」 片原さんと大学近くの繁華街で晩御飯を食べていると、そんなことを聞かされた。 「へぇーそうなんですか。知ってる人ですか?」「うーん。どうだろう。知ってるかもしれない」 「知ってるかもしれない」って、変な回…

ノンケに生まれ変わりたい<15>

この頃、ちょうどサークル活動に対して嫌気がさしていた。大学生同士で集まって騒いだところで、これ以上は得るものがないように感じていた。それにサークルを辞めたついでに、そのまま大学からも距離を置くことにした。ちょうど別にやりたいことが見つかっ…

ノンケに生まれ変わりたい<14>

彼女がT先輩と付き合おうがボクには知ったことではない。彼女とはただの友達という関係で反対する立場でもない。 彼女が自由意思で選べばいい。 そう思って、仮に彼女がT先輩と付き合ったとしても全く関係ないと思っていた。でも一方で彼女がT先輩を選ばない…

ノンケに生まれ変わりたい<13>

ボクと片原さんは、三条京阪で待ち合わせしていた。 そこに「第二の男」が現れた。 ボクの方が先に待ち合わせ場所に着いて待っていると、彼女に連れ添うように「T先輩」が一緒に来た。 T先輩は同じサークルの仲間だった。彼女から事前に連絡をもらっていたか…

ノンケに生まれ変わりたい<12>

彼女が恋をしたのは同じサークルの一つ年上の男性だった。 ボクはその事実を知った時、全くショックを受けなかった。ただの友達としてしか彼女のことを思っていなかったからだ。 しばらくして彼女の片思いは成就して、二人は恋人関係になった。 良かったね。…

ノンケに生まれ変わりたい<11>

この片原さんとの会話後、しばらくの間、杉本君が京都に来ている事実に怯えていた。いつ彼と出くわさないか怯えていた。 「よっ。ホモ。久しぶり!」 そんな気楽な感じで、いきなり声をかけられても困る。大学時代のボクは完全にゲイである側面を隠して生き…

恐るべき子どもたち<10>

そもそもボクは自分が子供の頃から「純粋」とは程遠い存在だと自覚していた。ボクが子供が怖いと思う根底には、その思いがあるからだと思う。自分のことを、とても計算高く、ずる賢い子供だと思っていた。 だから自分に似た子供なんて欲しいとも思わなかった…

小説家の仮想空間カムアウト<6>

僕は男性でありながら男性を愛する人間、即ち、同性愛者です。 冒頭のカムアウトした文章を読んで、 あぁ……やっぱりそうだったんだ。そりゃ……ホモのボクが主人公の心理描写を読みながら、自分と重ね合わせてしまうぐらいだから、やっぱりホモだよね。 それく…

恐るべき子どもたち<9>

子供たちは性欲と食欲という欲しいままにしていた。 ボクはショタコンに覚醒しないように必死だった。そんなボクの気持ちも知らないで、彼らのキスは続いていた。 そして長い苦行の末。ようやく新幹線は岡山駅に近づいた。 新幹線がホームに着くと、お爺ちゃ…

小説家の仮想空間カムアウト<5>

ボクは、主人公が過去の自分の姿に似ていると気がついてから、小説を再び読み始めた。 そして読み進めていくうちに、この小説のメッセージの一つに、 「人間を信じる」 という思いを込めて書いていることが分かった。 そのメッセージの全てが、終盤の「終業…

あるLGBT活動家を見て感じたこと

最近、ボクと同じゲイの方と福岡市内で会ったりはしているけれど、5月上旬に東京レインボープライドに行ってから、LGBT関連のイベントにも何も出ていない。 少なくともボクの周辺では何のイベントも行われていないように感じる。 春先には、かなりのイベント…

小説家の仮想空間カムアウト<4>

『カノホモ』を読み始めて一番最初に、主人公の安藤純が「いけ好かない奴」だと感じたのはP.29ページだった。 周囲に自分の全て(ホモであることなど)をさらけ出したときに、変わらずに受け入れてくれる信頼が持てないから仮面をかぶることにした。 簡単にま…