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ゲイとして生きる君へ

中学時代に同性愛に目覚めカミングアウトしてました。現在は隠れゲイ@福岡。過去の思い出や現在のことを綴っていきます。

カミングアウトの代償<3>

ボクはホモのキャラクターを演じるの止めたかった。でも演じることを止めてしまえば、今までボクに興味を持って話しかけて来た人達ですら、面と向かって否定する発言をして来るのではないかと予感して止めることができなかった。 以前、インターネットの悩み…

カミングアウトの代償<2>

興味を持って話しかけて来る同級生がいる一方で、初めからボクに対して嫌悪感を露わにする同級生もいた。 「あれで……あいつホモらしいよ。マジで気持ち悪い」 「どうみても男じゃん。あれでホモ?」 「ホモとかマジで勘弁して欲しい。死ねばいいのに」 明ら…

カミングアウトの代償<1>

カミングアウトをすることがいいことなのかは分からない。でもボクはもう二度と公の場でカミングアウトをすることはないと思う。その思いに至ったのは高校時代の体験からだ。 高校に入学してからも、同じ中学の同級生から「あいつはホモらしい」という噂があ…

代償行為はほどほどにします

前職のノンケ友人(村上)との会話でカミングアウト済み関係です 神原:あぁ……過去の恥ずかしい恋愛話がようやく終わったよ。最後まで読んでくださった皆様。ありがとうございます。 村上:ちょっと異常な愛情物語だったね…… 神原:よりそいあって暮らすことが…

同性への憧れと恋愛の境界線<11>

彼は高校を卒業して、他県の大学の医学部に合格した。 ボクはというと、苦手だった数学を暗記科目のようにして、なんとか乗り切ることに成功した。教科書や問題集の答えを意味も分からないまま暗記してしまうことで、なんとか定期試験を乗り切っていた。もと…

同性への憧れと恋愛の境界線<10>

「そういえば、兄の中学校の運動会でお会いしましたよね。一緒にご飯を食べて、遊んでもらったことがありましたよね」 兄の話の流れで、自然と本題に触れることができた。 「あぁ……そんなこともあったね。よく覚えてるね」 実は母親から指摘されて思い出した…

同性への憧れと恋愛の境界線<9>

早く話しかけないと先生が戻って来てしまう。話しかけるタイミングを見つけられないで、刻一刻と時間が過ぎていた。ドキドキしながら彼の様子を伺っていると、彼がいつものように手の骨を鳴らし始めた。 今がチャンスだ! ボクは恐る恐る勇気を出して話しか…

職場でゲイとして生きること<2>

かなりシステム業界に偏っているけど、しばらく仕事の話をしていきたい。 ボクが入社したシステム会社は、ある業界の自社パッケージソフトの開発&販売をしていて、業界内では、そこそこ売れている有名なソフトだった。 今になって振り返ると恥ずかしい話な…

同性への憧れと恋愛の境界線<8>

通学中に彼の家の前を通り過ぎる時は、ゆっくり通り過ぎるようになった。 もしかして彼が家から出て来ないかな。 そう期待をしながら通り過ぎていた。結局、彼には会えなかったけど、彼の弟には出会うことができた。兄と顔が似ているので、すぐに弟だと判別…

職場でゲイとして生きること<1>

大学を無事に卒業して、東京の企業に就職した。 ボクの就職活動の時代は就職氷河期と言われて、求人もほとんどなく、志望していた業界の会社は軒並み落とされていた。いくつかの企業で最終面接近くまで残ったりもしたが、結局は全て落とされていた。ボクは当…

同性への憧れと恋愛の境界線<7>

母親から話を聞かされた夜。ボクは布団に入ってから過去のことを思い出していた。 あれは確か小学五年の頃だったと思う。母親と二人で兄の運動会を見に中学校に行った時だった。朝から夕方まで運動会はあった。母親は真剣に運動会を見ていたが、ボクは中学校…

同性への憧れと恋愛の境界線<6>

好きな人のことをもっと知りたいと思う気持ちはあるけど、それは同性愛でも同じのようだ。ボクはずっと彼のことを知りたいと思っていたけれど、こんなにも身近な所で、彼の情報が沢山あるとは思いもしなかった。 彼の母親は、ボクの母親の勤め先に出入りして…

同性への憧れと恋愛の境界線<5>

彼のことを好きになってから、授業中にノートを開いては彼の名前(以下、仮名だけど『横溝』と記載する)を見てドキドキしていた。そして通学途中、彼と偶然に出会わないかいつも期待していた。 初めて年上の男性を好きになった。こういうのを憧れの先輩と言…

同性への憧れと恋愛の境界線<4>

彼のことが好きになり始めていたけど、名前も分からずに、悶々として数週間が過ぎた。 ある日、塾から家に帰ろうと ボクは靴を履いて外に出た。塾には彼と先生の二人が残っていたので、まだ残りたい気分もしたけど、用事もないのに残っているわけにはいかな…

同性への憧れと恋愛の境界線<3>

彼とは週に二回ほど塾で顔を合わせるようになった。 彼はボクの顔を見る度に、「おっす!」という挨拶をしてきて、ボクは真面目に「こんばんわ」と返していた。そして相変わらず手の骨をボキボキとマイペースに鳴らしていた。彼を観察していると、難しい問題…

同性への憧れと恋愛の境界線<2>

ある日塾に行くと、ボクが来たのと入れ替わりに、先生が小学生の生徒の送迎をするため出かけていった。先生が送迎でいなくなることはよくあったので、ボクは窓を開けて席に着き教科書やノートを開いて勉強をしている振りを装った。 先生は三十分近くは戻って…

同性への憧れと恋愛の境界線<1>

同性愛者の恋愛観について紹介したい。 恋愛観といっても、あくまでボク独特の恋愛感になると思う。過去に何人かのノンケや同性愛者に、この話を打ち明けたことがあるんだけど、みんな一様に「変わってるね」と言われたので、やっぱり一般的ではないのかもし…

はじめての有料ハッテン場<20>

有料ハッテン場では多くの人に出会って語り合いをしながら肉体関係を持ってきた。その中で、ボクとかなり似た価値観を持つ人にも出会ったことがある。相手も気が合うと思ってくれて、お互いの携帯番号やメールアドレスを交換した。何度か店で待ち合わせして…

はじめての有料ハッテン場<19>

有料ハッテン場では若いというだけで結構モテてしまう。でも複数の人から相手構わずにバックを受け入れている二十代を見ると、ボクが慎重すぎるのもあるだろうけど、すごく無謀な生き方をしているように感じてしまう。 ボクはちょうど三十代の中盤になった。…

はじめての有料ハッテン場<18>

店を出てエレベータに乗り、人目につかないタイミングを見計らってビルから出た。そして周囲の目を気にしながら歩いていた。二十一時くらいに店に入って、店を出た時には日付が変わっていたけど、河原町通りはまだ人通りが多かった。何か後ろめたい気持ちに…

はじめての有料ハッテン場<17>

奥の休憩室には三人いた。その中には店に入る時に一緒に入った男性もいた。三人ともボクよりは年上だった。四階と三階にいた人数を頭に思い浮かべながら数えてみると、店全体で十五人くらい、お客がいたのではないかと思う。 ボクは喫煙をしないので、部屋に…

ノンケに生まれ変わりたい<8>

さらに話はそれるけど、ボクの家庭環境にも触れておく。 ボクの家庭は両親と三つ年上の兄と弟のボクの四人家族だ。ただ四人家族とは言っても、実質は三人家族に近かった。理由は父親がほとんど家にいなかったのだ。別に母親と仲が悪くて別居していた訳ではな…

ノンケに生まれ変わりたい<7>

大学時代だけで、一九二〇年代から一九七〇年代までの映画を四百本ぐらいは鑑賞した。お客に質問されたら機械で調べなくても、その作品がどこの棚にあるのか全て暗記していた。いつの間にかバイト先ではクラッシック映画担当になっていた。 ただ好きだった返…

ノンケに生まれ変わりたい<6>

ボクは特にクラッシック映画のコーナーの返却作業が好きだった。バイトが終わってからも、クラッシック映画をバイト先でレンタルして家で見ていた。 「神原さんって変わってますよね? 白黒映画ばっかりレンタルしてません?」 ある日、バイト仲間からそう指…

ノンケに生まれ変わりたい<5>

「あぁ……確かに○○君と○○君は怪しいですよね」 「わかってくれる? 他の男の人にこんな話してもヒかれるけどね」 ボクらは閉店する深夜二時くらいまで週に一回から二回はこんな馬鹿話をして二人で過ごしていた。 ここら辺でボクの大学生活に触れておく。 大学…

はじめての有料ハッテン場<16>

手を振りながらメガネの男性は階段を登っていった。彼の姿が見えなくなってから、ふとある事実に思い至った。 「もしかして既婚者と寝たってことはボクのしたことって不倫の片棒を担いだことになるのかな?」 男性との肉体関係二回目にして既に不倫の領域に…

はじめての有料ハッテン場<15>

「このハッテン場で出会って、付き合ったりしてる人っているんですかね?」 ボクは気になっていたことを訊いてみた。 「多分いないと思うよ。そもそもハッテン場に来てる時点で、セックスが目的だから難しいと思う。付き合うとか健全なことが目的ではないか…

ゲイ目線で小説『悪人』を読んでみた

前職のノンケ友人(村上)との会話でカミングアウト済み関係です 神原:本当に今更なんだけど、吉田修一の『悪人』って小説を読んだよ。村上:その本ってだいぶん前に流行ってなかったけ? 映画化もされた気がするけど。 神原:二〇〇七年に出版されてるから、…

はじめての有料ハッテン場<14>

既に個室に入ってから、一時間近く経っていた。ボクらの会話は続いていた。 「多分……君って同年代より年上の男性にモテると思うよ」 その言葉を聞いた時、前に出会ったイサムさんにも同じことを言われたのを思い出した。ボクは試しに理由を訊いてみた。 「同…

はじめての有料ハッテン場<13>

「そちらは何の仕事をしてるんですか?」 「京都市内の銀行に勤めてる。職場ではゲイのことを隠してるから同僚に会わないかヒヤヒヤしながら店に来てるんだ」 「銀行か……見た感じのイメージにぴったりですね。ボクも大学の友人にはゲイなのを隠してるんです…

はじめての有料ハッテン場<12>

「すみません……そろそろ行きますね」 ボクは寝ている短髪の男性に声をかけた。彼は微かにうなずいてから繋いだ手を離してくれた。 ボクらは手を繋いで、まっすぐに伸びている通路の途中にある個室に入った。通路には相変わらず何人かの男性が壁に寄りかかっ…

はじめての有料ハッテン場<11>

三人(実質は二人だけど)で十五分間くらい攻め続けていただろうか。短髪の男性は大きな声を出してイってしまった。 短髪の男性はぐったりと目をつぶって横になっていた。マッチョな男性はテッシュで自分の手を拭いてゴミ箱に捨てると、さっさと部屋から出て…

はじめての有料ハッテン場<10>

「複数でもいい?」 マッチョな男性は短髪の男性にささいた。短髪の男性はボクの顔を見たまま頷いた。 「複数? それはボクも一緒にやるってこと?」 こんなことになるなんて予測していなかったので戸惑っていた。でも今更、「すみません……はじめて店に来た…

はじめての有料ハッテン場<9>

はじめて有料ハッテン場に来ただけあって、目新しいことばかり続いていた。 「なるほど! ゲイの世界ってこうなっているのか」 ボクは妙なことに感心しながら暗闇の中を歩いていた。とりあえず休憩室に移動して少し頭の整理でもしようかと思い、ハッテンスペ…

はじめての有料ハッテン場<8>

ボクは来た道を戻り始めた。途中で真っ直ぐに長く伸びている通路があった。さっきより人が増えて、その通路の壁に三人の男性が寄りかかって立っていた。部屋の中はほぼ真っ暗なので、顔の識別もできなかったけど、三人ともボクよりは年上に見えた。ちょうど…

僕が有料ハッテン場に行ってしまう理由

有料ハッテン場に行く時、ボクはいつも店の前で立ち止まってしまう。なかなか店に入る勇気が出なくて、大学時代は三十分ぐらいかかって店に入っていた。社会人になってから回数を重ねても十分ぐらいかかってしまう。何も迷うことなく店に入れた試しがない。 …

はじめての有料ハッテン場<7>

四階のハッテンスペースと違って、三階はほとんど照明がなく、すれ違う人の顔も判別ができないくらいだった。暗闇の中、非常口を案内する照明だけが目立っていた。 とりあえず発展スペースの全体図を把握したかったので、道がなくなるまで進んでみた。途中に…

はじめての有料ハッテン場<6>

四人のうち一人が金網にしがみつき、その人のバックを残りの三人が交互に攻めはじめていた。四人とも部屋中に響くような激しい声を上げていた。 ボクは部屋の入り口に突っ立ったまま、四人の姿を金網越しに凝視していた。はじめは興奮して見ていたけど、少し…

はじめての有料ハッテン場<5>

店の奥に進むとすぐ右手に階段があり、まっすぐ先には部屋があった。サポーターは四階と三階が店舗になっていた(三階にはエレベーターは止まらないようになっている)。ボクは階段を降りずに、まずは四階のハッテンスペースに入ることにした。 「お邪魔しま…

ゲイの休日の過ごし方ってどうよ

前職のノンケ友人(村上)との会話でカミングアウト済み関係です 神原:昨日は休みだったから、福岡県立美術館まで『生誕120年 中村琢二 瑞々しき画布の輝き』の展覧会を見に行ったんだ。平日だから会場にはほとんど人がいなくてゆっくり見れて楽しかったよ…

はじめての有料ハッテン場<4>

ロッカールームに行くと先に入った男性がいた。ただ、さっきまでと明らかに様子が違っている点が一つあって、既に「全裸」になっていたのだ。そして全裸のまま椅子に座ってタバコを吸っていた。その男性はあまり運動をしていないのか、お腹の肉が垂れていた…

隠れゲイは就活にものすごく強いのかもしれないの記事を読んで

今日、以下の記事を読んだ。 後半の就活の話は置いといて、前半の「嘘」に関する話は「ゲイなら分かるだろうな」と思いながら読んだ。記事の投稿者は二十一歳で、ボクもそれくらいの年齢までは「嘘」をつくことに罪悪感を感じていた。ただ……そのうち「嘘」を…

はじめての有料ハッテン場<3>

カーテンで仕切られて、受付の店員の顔は見えなかった。でも人の気配は感じたのでボクは勇気を出して声をかけた。 「あのはじめてなんですけど……いいですか?」 カーテン越しに若い男性の声がした。「学生ですか?」 「あっ。はい!」 「学生証を持ってます…

はじめての有料ハッテン場<2>

横断歩道の人ごみをかき分けてボクは向かいのビルを目指して走っていた。ビルに辿り着くと、エレベーターのドアは閉まりかけていた。ボクは慌てて開ボタンを押して、エレベータに飛び込んだ。エレベータの中には、三十代後半くらいの男性がいたが、飛び込ん…

はじめての有料ハッテン場<1>

雨が降る夜だった。ボクはコンビニで立ち読みをするふりをして、道路向かいのビルの様子を伺っていた。 目的のビルに着ついてから、かれこれ一時間近く経っていた。ボクはビルの周りを何度も往復して、ビルの一階にあるエレベーターの前まで来たが、エレベー…

同性愛者としての初体験<12>

「本当に気持ちがいいのかな……」と思いつつ恐る恐るヒロト君の乳○のあたりを触ってみた。 「あっ!」 急にヒロト君の表情が変わった。「感じているようだけど、これって演技じゃないの?」と思いつつ様子を見ていると、凄く興奮していて演技ではなそうだった…

職場の年下の男性を俺の嫁認定したよ

前職のノンケ友人(村上)との会話でカミングアウト済み関係です 神原:過去にも何度もやらかしてるけど、また職場でゲイだってバレそうになったよ。 村上:既にバレてると思うけど……今度は何をやらかしたの? 神原:うちの職場に派遣社員の若い男性がいるんだ…

同性愛者と断捨離の相性について

ボクは基本的に物を持たない。 少し前に引っ越したけど、一時間もあれば引っ越しの準備が全て終わってしまった。シェアハウスまではいかなくて賃貸アパートだ。交通の便がいい場所に住んでいるので、車は持っていない。どうしても車が必要な時は、レンタカー…

そろそろ熊本地震から一年経つけど

前職のノンケ友人(村上)との会話でカミングアウト済み関係です 神原:そろそろ熊本で地震が発生してから一年になるね。 村上:四月十四日に発生したから、あと一週間後だね。 神原:ボクは福岡に住んでるからかなり揺れたよ。NHKの緊急地震速報の音が鳴った…

同性愛者としての初体験<11>

「とりあえず布団をひいて電気を消さない?」 ボクの言葉にヒロト君は頷い抱きしめていた体を離した。ボクは急いで敷布団とタオルケットを押入れから出してひいた。そして天井の電気を豆電球にした。そしてお互い苦笑いしながら服を着たまま抱きしめ合った。…