ゲイとして生きる君へ

中学時代に同性愛に目覚めカミングアウトしてました。過去や現在のことを綴っています。毎日更新中@福岡

絶対に会えてよかった<32>

ボクはレジカウンターの上に「水のペットボトル」と「ストッキング」をそっと置いた。 店員の視線がカウンターに置かれた商品に注がれて、ほんの一瞬。0.01秒くらい固まった。 この人はストッキングを買って何をするんだろう? 少し年配の男性店員は、努めて…

幸せについて思うこと<7>

この回が放送された時、確か小学校の4年生くらいだったと思う。一人で居間のテレビの前に座って泣きながら見ていた。 アニメ『クッキングパパ』の全ての回が、ここまでクオリティが高いわけではないけれど、それでも他にアニメに比べて。一人一人の登場人物…

幸せについて思うこと<6>

第29話『おじいちゃんからの贈り物』の主な登場人物は、孫の『まこと』。祖母の『カツ代』。祖父の『吉岡』の3名だ。 この祖父の吉岡は病院の院長で、ずっと仕事一筋で独身だったのだが、晩年になってカツ代に惚れ込み結婚した。カツ代の方は結婚していたが…

幸せについて思うこと<5>

昨日、続きの文章を書くにあたって、職場の同年代の同僚相手に、試しにアニメ『クッキングパパ』を見ていたか質問してみた。 全員から「見ていない」と即答があって、 「見てないけど知ってる。異常に顎がデカい主人公でしょ?」 と言われたので笑ってしまっ…

幸せについて思うこと<4>

自分の人生を振り返る中で「幸せ」だと一番感じていた時期は、やっぱり幼少期だと思う。 夕方まで夢中になって遊んで家に帰ると母親が待ってくれている。 すぐに兄貴とお風呂に入っていると、野菜を切るトントンという音が聞こえる。何かを揚げる音が聞こえ…

幸せについて思うこと<3>

「運動」とは言っても、そんなに真面目に運動らしい運動はしていない。 運動らしい運動といえばプールで「水泳」をするくらいだ。後は「ウォーキング」をするくらいだ。雨の日以外は、よっぽど仕事が遅くならない限り、毎日近所を歩いている。 今。ちょうど…

幸せについて思うこと<2>

今の人々は昔の人々より健康で長生きしたいという願望が強いのかもしれない。 いつになく現実的なことを書くけど、今の20代、30代、40代の人たちは間違いなく年金の支給開始の年齢は上がっているだろう。でも現実問題として、60歳で再雇用されて働いている人…

幸せについて思うこと<1>

つれづれなるままに、日くらしパソコンにむかひて、心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書いてみることにした。 恐らく3回か4回くらいで終わると思うけど、定期的に読んでくださっている方には、こういったボクの予想回数を書いていても、それでき…

絶対に会えてよかった<31>

そしてストッキングを買うべきか迷いながら雑誌コーナーの前に立った。 それから自分の背後に並んでいる「ストッキング」の存在を意識しながら雑誌の表紙を見るともなく眺めていた。隣で立ち読みしている男性の存在が邪魔だと思いながら、その人がいなくなる…

絶対に会えてよかった<30>

そのコンビニで「ストッキング」を買ってもらえないかな? メール相手との待ち合わせ場所は、京都市内の北部にある大きな通りに面したコンビニだった。 ボクは夜の23時過ぎに待ち合わせ場所に到着してから、原付をコンビニの駐車場に停めてから、相手に到着…

絶対に会えてよかった<29>

ボクは自分から口に出しておきながら「冗談だよね?」と笑いながらS君が言うのを待っていた。 ただボクの期待とは別に目の前のS君の表情はこわばっていた。 そして飛び跳ねるようにボクから距離を取って、そのまま走り去っていった。 ボクは一人ぼっち。自転…

絶対に会えてよかった<28>

翌日、教室では「神原は『ジャン』でヌいた」と噂になっているのかと思ったけど、この件に関しては思ったほど冷やかしはなかった。何人かのクラスメイトから冷やかされたくらいで、その後は噂にもならずに消滅した。 恐らくみんな本気でヒイてたんだと思う。…

絶対に会えてよかった<27>

これから書く文章は、子供の頃を思い出しながら書いているボク自身が恥ずかしくてたまらない。それで最初に断っておくけど、どうか読んでドン引きしないで欲しい。 「『碇シンジ』って嫌いじゃないけど、別に好きでもないよ」 と、同級生に答えた後、ボクは…

絶対に会えてよかった<26>

「碇シンジって嫌いじゃないけど、別に好きでもないよ」 と、言葉を選びながら慎重に答えた。 ボクは気になった作品があると同じ作品を消化しつくすまで繰り返して鑑賞する。 そういった意味では、庵野秀明監督の作品では『エヴァンゲリオン』よりも『ふしぎ…

絶対に会えてよかった<25>

好きでもない同性から言い寄られるの取って怖いな。 ボクはそんなことを考えていた。 もともと人によっては恋愛感情を抱いてもいない「異性から」言い寄られるのも怖いのかもしれないけど、さらに「同性から」という要素が加味されると怖さは格段に上がった…

絶対に会えてよかった<24>

とりあえず皆が寝静まるまで時間を潰すことに決めて、下の階の様子を伺いながらボクは眠気と戦っていた。いざとなれば、このまま寝てしまって朝になったら素知らぬ顔をして部屋に戻ればいいと思っていた。 いじめを受けているのだから教師を相談すればいいの…

絶対に会えてよかった<23>

そう言ってきたのは、同じクラスの「Sくん」という生徒だった。 ボクよりも身長が15センチくらい高くて、あまり勉強ができるような印象ではなかった。クラス内で「ヤンキー系」と「真面目系」の中間のポジションを立っていて、クラスの「弄られ役」だった。…

絶対に会えてよかった<22>

「神原くん。一緒の布団で寝ようか?」 ボクは体操服姿の同級生から、いきなり声をかけらて慌てふためいた。そう言って進み出てきた生徒の後ろではクラスメイトたちがニヤニヤと笑っていた。 ◇ さっきまで社会人時代を書いていたのに、いきなりぶっ飛んで高…

絶対に会えてよかった<21>

外に出ると1年前と違って雪は降っていなかった。でもやっぱりその日も寒かった。 横断歩道を渡ってから、いつものように店の方を振り返って店内を想像した。その日は真っ先に廊下にうずくまっている妖怪くんの姿が思い浮かんだ。「ある人」と出会えた喜びは…

絶対に会えてよかった<20>

ボクはある時期。ある人と会うために有料ハッテン場に通っていた。 その人については、この章の最後に書くことにするけど、ボクはその人と話して個室から出て廊下を歩いていると、廊下の隅にしゃがんでいる人を発見した。 どこかで見たような姿だと思った。 …

絶対に会えてよかった<19>

テレビの真正面に二人でしゃがんでいるボクらの姿が異様なのか、最後まで部屋には誰も入ってこなかった。『チューボーですよ!』が終わるとCMが流れ始めた。 「そろそろ寝ます」とCMを眺めながら妖怪くんは言った。 ボクは彼の言葉から想像して「そろそろ寝…

ゲイとしての居場所作り2018年夏(結編)

ここ数ヶ月間でも、ゲイアプリについて言及している人がいて何個かの文章を読んだ。ゲイアプリの自己紹介欄について言及している人もいた。でもゲイアプリの自己紹介欄に書けることなんて字数制限もあって、たかが知れているだろう。 一人の人生について数百…

ゲイとしての居場所作り2018年夏(転編)

自分自身の人生を使って実験をしているんだけど、一つだけはっきりと「テーマ」にしていることがある。 そのテーマは、このサイトで何度も取り上げている『僕たちのカラフルな毎日』(著者:南和行+吉田昌史)に書かれている。 学生とかまだ若いうちは、パッと…

ゲイとしての居場所作り2018年夏(承編)

この先、文章を書き続けていけばいくほど「自分のため」に書くという割合は減って、「読者のため」という割合が増えていくと思う。 「自分のため」に文章を書く割合が減る中で、毎日更新するのを止めて土曜と日曜は休もうかとも考えていた。そこには、もっと…

ゲイとしての居場所作り2018年夏(起編)

不定期に書き進めている『ゲイとしての居場所づくり』の章の続きを書くことにする。この章に関しては、現在進行形で続いていて、書き進めていると「数ヶ月前に書いていることと全く逆じゃない?」と指摘が来るような事態にもなってしまうかもしれないけど、…

絶対に会えてよかった<18>

彼が年上だと判明したので「妖怪くん」ではなく「妖怪さん」と書くべきなのだけれど、彼からは全く年上の威厳は感じられず、ボクにとっては相変わらず年下のような存在だった。そういう訳で、失礼ながらも「妖怪くん」と書き続けることにする。 1時間位が経…

絶対に会えてよかった<17>

「そんな過去があって、背が高い人を見てもカッコイイとか思わないですよね」 ボクの話を聞くと「大変な目にあってきたんですね」と言って、妖怪くんはボクを抱きしめてくれた。さっきまで彼は震えていたけど、ほんの少しだけ震えは収まっていた。 うーん。…

そんな私

先日から、ちょっと内容の濃い文章を書いてしまったので「中休み」することにして別の文章を書くことにする。突発的に思い立って書くのって怖いですね。あまりに話がそれ過ぎてしまって、当初何を書きたかったのか、文章を書いている本人が忘れてしまった。 …

絶対に会えてよかった<16>

玄関を開けると、すぐに母親が駆け寄ってきて、 「どうしたの? 何かあったの?」 と、心配してきた。居間のキッチンテーブルの上には、サランラップで覆われた状態で昼ご飯が残ったままになっていた。ボクが帰ってくるのをずっと待っていてくれたんだと気が…

絶対に会えてよかった<15>

前日の夜。ボクは教科書が一冊足りないことに気がついた。いつも宿題は忘れないように細心の注意を払っていて、絶対に机の中に忘れていないという確信もあって、本当に教科書を紛失したのかと思った。 このままだと宿題ができない。宿題ができないと殴られる…