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ゲイとして生きる君へ

中学時代に同性愛に目覚めカミングアウトしてました。現在は隠れゲイ@福岡。過去の思い出や現在のことを綴っていきます。

ゲイ目線で小説『悪人』を読んでみた

前職のノンケ友人(村上)との会話でカミングアウト済み関係です 神原:本当に今更なんだけど、吉田修一の『悪人』って小説を読んだよ。村上:その本ってだいぶん前に流行ってなかったけ? 映画化もされた気がするけど。 神原:二〇〇七年に出版されてるから、…

はじめての有料ハッテン場<14>

既に個室に入ってから、一時間近く経っていた。ボクらの会話は続いていた。 「多分……君って同年代より年上の男性にモテると思うよ」 その言葉を聞いた時、前に出会ったイサムさんにも同じことを言われたのを思い出した。ボクは試しに理由を訊いてみた。 「同…

はじめての有料ハッテン場<13>

「そちらは何の仕事をしてるんですか?」 「京都市内の銀行に勤めてる。職場ではゲイのことを隠してるから同僚に会わないかヒヤヒヤしながら店に来てるんだ」 「銀行か……見た感じのイメージにぴったりですね。ボクも大学の友人にはゲイなのを隠してるんです…

はじめての有料ハッテン場<12>

ボクらは手を繋いで、まっすぐに伸びている通路の途中にある個室に入った。通路には相変わらず何人かの男性が壁に寄りかかって立って、ボクとメガネの男性が入っていく姿を目で追っていた。 ボクらは布団の上に向かい合って座った。メガネの男性の腕を見ると…

はじめての有料ハッテン場<11>

三人(実質は二人だけど)で十五分間くらい攻め続けていただろうか。短髪の男性は大きな声を出してイってしまった。 短髪の男性はぐったりと目をつぶって横になっていた。マッチョな男性はテッシュで自分の手を拭いてゴミ箱に捨てると、さっさと部屋から出て…

はじめての有料ハッテン場<10>

「複数でもいい?」 マッチョな男性は短髪の男性にささいた。短髪の男性はボクの顔を見たまま頷いた。 「複数? それはボクも一緒にやるってこと?」 こんなことになるなんて予測していなかったので戸惑っていた。でも今更、「すみません……はじめて店に来た…

はじめての有料ハッテン場<9>

はじめて有料ハッテン場に来ただけあって、目新しいことばかり続いていた。 「なるほど! ゲイの世界ってこうなっているのか」 ボクは妙なことに感心しながら暗闇の中を歩いていた。とりあえず休憩室に移動して少し頭の整理でもしようかと思い、ハッテンスペ…

はじめての有料ハッテン場<8>

ボクは来た道を戻り始めた。途中で真っ直ぐに長く伸びている通路があった。さっきより人が増えて、その通路の壁に三人の男性が寄りかかって立っていた。部屋の中はほぼ真っ暗なので、顔の識別もできなかったけど、三人ともボクよりは年上に見えた。ちょうど…

僕が有料ハッテン場に行ってしまう理由

有料ハッテン場に行く時、ボクはいつも店の前で立ち止まってしまう。なかなか店に入る勇気が出なくて、大学時代は三十分ぐらいかかって店に入っていた。社会人になってから回数を重ねても十分ぐらいかかってしまう。何も迷うことなく店に入れた試しがない。 …

はじめての有料ハッテン場<7>

四階のハッテンスペースと違って、三階はほとんど照明がなく、すれ違う人の顔も判別ができないくらいだった。暗闇の中、非常口を案内する照明だけが目立っていた。 とりあえず発展スペースの全体図を把握したかったので、道がなくなるまで進んでみた。途中に…

はじめての有料ハッテン場<6>

四人のうち一人が金網にしがみつき、その人のバックを残りの三人が交互に攻めはじめていた。四人とも部屋中に響くような激しい声を上げていた。 ボクは部屋の入り口に突っ立ったまま、四人の姿を金網越しに凝視していた。はじめは興奮して見ていたけど、少し…

はじめての有料ハッテン場<5>

店の奥に進むとすぐ右手に階段があり、まっすぐ先には部屋があった。サポーターは四階と三階が店舗になっていた(三階にはエレベーターは止まらないようになっている)。ボクは階段を降りずに、まずは四階のハッテンスペースに入ることにした。 「お邪魔しま…

ゲイの休日の過ごし方ってどうよ

前職のノンケ友人(村上)との会話でカミングアウト済み関係です 神原:昨日は休みだったから、福岡県立美術館まで『生誕120年 中村琢二 瑞々しき画布の輝き』の展覧会を見に行ったんだ。平日だから会場にはほとんど人がいなくてゆっくり見れて楽しかったよ…

はじめての有料ハッテン場<4>

ロッカールームに行くと先に入った男性がいた。ただ、さっきまでと明らかに様子が違っている点が一つあって、既に「全裸」になっていたのだ。そして全裸のまま椅子に座ってタバコを吸っていた。その男性はあまり運動をしていないのか、お腹の肉が垂れていた…

隠れゲイは就活にものすごく強いのかもしれないの記事を読んで

今日、以下の記事を読んだ。 後半の就活の話は置いといて、前半の「嘘」に関する話は「ゲイなら分かるだろうな」と思いながら読んだ。記事の投稿者は二十一歳で、ボクもそれくらいの年齢までは「嘘」をつくことに罪悪感を感じていた。ただ……そのうち「嘘」を…

はじめての有料ハッテン場<3>

カーテンで仕切られて、受付の店員の顔は見えなかった。でも人の気配は感じたのでボクは勇気を出して声をかけた。 「あのはじめてなんですけど……いいですか?」 カーテン越しに若い男性の声がした。「学生ですか?」 「あっ。はい!」 「学生証を持ってます…

はじめての有料ハッテン場<2>

横断歩道の人ごみをかき分けてボクは向かいのビルを目指して走っていた。ビルに辿り着くと、エレベーターのドアは閉まりかけていた。ボクは慌てて開ボタンを押して、エレベータに飛び込んだ。エレベータの中には、三十代後半くらいの男性がいたが、飛び込ん…

はじめての有料ハッテン場<1>

雨が降る夜だった。ボクはコンビニで立ち読みをするふりをして、道路向かいのビルの様子を伺っていた。 目的のビルに着ついてから、かれこれ一時間近く経っていた。ボクはビルの周りを何度も往復して、ビルの一階にあるエレベーターの前まで来たが、エレベー…

同性愛者としての初体験<12>

「本当に気持ちがいいのかな……」と思いつつ恐る恐るヒロト君の乳○のあたりを触ってみた。 「あっ!」 急にヒロト君の表情が変わった。「感じているようだけど、これって演技じゃないの?」と思いつつ様子を見ていると、凄く興奮していて演技ではなそうだった…

職場の年下の男性を俺の嫁認定したよ

前職のノンケ友人(村上)との会話でカミングアウト済み関係です 神原:過去にも何度もやらかしてるけど、また職場でゲイだってバレそうになったよ。 村上:既にバレてると思うけど……今度は何をやらかしたの? 神原:うちの職場に派遣社員の若い男性がいるんだ…

同性愛者と断捨離の相性について

ボクは基本的に物を持たない。 少し前に引っ越したけど、一時間もあれば引っ越しの準備が全て終わってしまった。シェアハウスまではいかなくて賃貸アパートだ。交通の便がいい場所に住んでいるので、車は持っていない。どうしても車が必要な時は、レンタカー…

そろそろ熊本地震から一年経つけど

前職のノンケ友人(村上)との会話でカミングアウト済み関係です 神原:そろそろ熊本で地震が発生してから一年になるね。 村上:四月十四日に発生したから、あと一週間後だね。 神原:ボクは福岡に住んでるからかなり揺れたよ。NHKの緊急地震速報の音が鳴った…

同性愛者としての初体験<11>

「とりあえず布団をひいて電気を消さない?」 ボクの言葉にヒロト君は頷い抱きしめていた体を離した。ボクは急いで敷布団とタオルケットを押入れから出してひいた。そして天井の電気を豆電球にした。そしてお互い苦笑いしながら服を着たまま抱きしめ合った。…

職場でのLGBT配慮について

「そろそろあいつもゲイって打ち明けてくれないかな」 ボクのことを言われたのかと思って「ドキッ」とした。その日、ボクの部署の上司(Uさん)と他部署の上司(Yさん)との三人で飲みに来ていた。冒頭の発言は他部署の上司のYさんである。 「あぁ・・・K君のこ…

同性愛者としての初体験<10>

「ねぇ・・・本でも読む?」 話す内容が思いつかなかったボクは棚から二冊の本を渡した。少し前に本屋で買った同性愛をテーマにした本だ。ノンケの友人には読ませることはできないがヒロト君は別だ。ボクらは床に座った。ヒロト君は受け取った本のページをペ…

ゲイから見た宅配男子の考察

前職のノンケ友人(村上)との会話でカミングアウト済み関係です 神原:もうAmazonなしでは生きていけない。最近は、本や家電だけでなく食品もAmazonで注文して買ってる。 村上:俺も本やゲームくらいならAmazonを使うけど。君は食品まで手を出しているのか。…

同性愛者としての初体験<9>

「じゃあ神原さんの家でしようか?」 その言葉をきっかけにボクらは店を出ることにした。店を出てからタクシー捕まえて、ボクはタクシー運転手に行き先を告げた。運転手がいる手前、ボクらは同性愛に関する話題を避けて会話していた。友達のように話してるボ…

同性愛者としての初体験<8>

「まだ有料ハッテン場に行く勇気はないよ」 ボクは誘いを断った。 「それにボクなんか行っても相手にしてくれる人がいるかな?容姿とか全く自信がないけど」 「俺だって相手ができたくらいだし、若ければ誰かしら相手はできるよ」 「そんなものかな・・・で…

有料ハッテン場で知り合いとニアミス

前職のノンケ友人(村上)との会話でカミングアウト済み関係です 神原:このサイトでも有料ハッテン場の話になってきたから、感覚を思い出すために久しぶりに行ってきたんだ。 村上:感覚を思い出すためにって・・・そんな気軽にヤリ部屋って行くものなの?そ…

同性愛者としての初体験<7>

「サポーター?」 サポーターが何なのかすぐには分からなかったが、どこかで聞いたことがあるような気がした。 「知らない?ここから歩いて十分くらいで着く河原町通り沿いのハッテン場だよ」 「もしかして・・・有料ハッテン場のサポーターのこと?」 「そ…

同性愛者としての初体験<6>

ヒロト君はあっさりと答えた。 「ハッテン場?知ってるよ」 ヒロト君の言葉を聞いて信じられなかった。真面目で成績優秀なヒロト君のことだ。ハッテン場なんて知らないと思っていた。 「本当に知ってるの?」 「うん。ネットで調べて知ったよ」 「そうか・・…

同性愛者としての初体験<5>

ボクらは話したいことが沢山あった。でも、いきなり本題には入らずに、高校時代の思い出の話。同級生の進学先の話。大学生活の話などあたり触りのない会話から始めた。そして打ち解けてきた頃合いを見計らって、ボクの方から本題を切り出した。 「そういえば…

同性愛者としての初体験<4>

話したいことがあるから今夜飲まない? ボクは喜んでメールの返信をした。 いいですよ。こっちも話したいことが沢山あります。 ボクには本当にヒロト君と話したいことが沢山あった。すぐにヒロト君からも返信がきた。 じゃどこで飲もうか? 知り合いのいない…

同性愛者としての初体験<3>

同じ大学にいた同級生がヒロト君でよかった。もし他の同級生だったら、「神原って相変わらず男が好きなの?」と質問されたかもしれない。そうなったら今まで同性愛者であることを隠してきた頑張りが無駄になってしまう。その点、同じ同性愛者のヒロト君は安…

同性愛者としての初体験<2>

まさか高校時代の同級生が同じ大学に通っているなんて思いもしなかった。ボクは思ったことを素直に口にした。 「なんでヒロト君がここにいるの?」 「えっ・・・同じ大学だからだよ」 戸惑っているボクを見てヒロト君は何か思い当たったようだ。 「そういえ…

同性愛者としての初体験<1>

大学2年生の7月になった。イサムさんと出会いがあってからのボクはというと大学の授業が本格的に始まってしまい同性愛者としての活動はしなくなっていた。主だった活動をしない代わりにインターネットを見て知識を蓄えていた。 ボクは同じゼミのメンバーのシ…

同性愛者の女装にまつわる話

前職のノンケ友人(村上)との会話でカミングアウト済み関係です 村上:ようやくこの一連の話が終わったね。途中から女装している人と会ったことの体験談ばかりだったね。 神原:そうなんだよ・・・書いてる本人もそう感じてました。女装してる同性愛者と出会…

同性愛者の友達が欲しい<9>

ボクはイサムさんに抱きつかれて痛かった。イサムさんはボクより背が高くて体格もよかったからだ。 「タカオミ君の体は暖かいな〜」 イサムさんは気持ち良さそうだった。ボクは特に気持ちが良い訳ではなかったけど、イサムさんが気持ち良いならそれでいいと…

サイト更新する作業は場所を選びましょう

前職のノンケ友人(村上)との会話でカミングアウト済み関係です 神原:3月18日から21日まで連休を取って実家に帰省したんだ。 村上:珍しいね。滅多に実家に帰省してないんだよね?前に年末年始も福岡にいた時があったよね。 神原:もはや・・・日のある時間…

同性愛者の友達が欲しい<8>

ボクが手を繋いだ一番の理由は謝罪だった。イサムさんの肉体関係の希望に応えることができないので、せめて手を繋いであげようと思っていた。繋いだイサムさんの手は冷たかった。 「タカオミ君の手は暖かいな。私の手・・・冷えててごめんね。そういえば今日…

同性愛者の友達が欲しい<7>

この公園を待ち合わせ場所にされた時から予感していたけど、その予感は当たってしまった。 「ヤるとしても・・・どこでするんですか?」 ボクは念のために確認してみた。 「ヤるならトイレか森の中だけど」 「やっぱりそこでするのか!」とボクはズッコケそ…

同性愛者の友達が欲しい<6>

ボクは公園のトイレ前のベンチに戻って来た時点でなんとなく嫌な予感がしていた。ハッテン場に連れて来たってことはやっぱ肉体関係が目的かと疑っていた。メール相手の人はボクに話しかけて来た。 「君のこと何て呼んだらいい?」 「タカオミでいいですよ」 …

同性愛者の友達が欲しい<5>

ボクは生まれてはじめて女装している人に会った。そして頭の中では完全に思考が崩壊していた。 「こんな姿で驚いた?」 ボクの気持ちを見透かしているかのようにその人は言った。 「そうですね・・・少し驚きました」 実際にはかなり驚いていたのだが、面と…

同性愛者の友達が欲しい<4>

ボクは公園に向かいながら考えていた。 「本当にこんなに簡単に会ってしまって良いのかな?もう少しお互いの価値観とかの確認をしてからでもよかったのでは・・・」 大人になって経験を積んだ今なら、もう少しメールのやり取りをしてから会うくらいの慎重さ…

同性愛者の友達が欲しい<3>

ボクは掲示板サイトに投稿した自分の文書を見返した。 「とうとう書き込んでしまった・・・これをどれくらいの人が見るんだろう」 はじめての投稿で、どれくらい待てば返信があるのか予測がつかなかった。 「すぐに返答があるとは思えないから、そろそろ寝よ…

同性愛者の友達が欲しい<2>

ボクは生まれてはじめて出会い系の掲示板サイトに投稿しようとしていた。 「どういった内容で書き込もうかな・・・」 ボクは他の人の投稿内容を参考にしながら、テキストエディタに文書の下書きを作っていた。 「そういえば他の人が書き込んでる、この暗号み…

同性愛者の友達が欲しい<1>

ボクは京都ハッテン場ガイドというサイトに出会って同性愛の世界についての知識を深めていった。そして実際にある公園のハッテン場に行ってみて同性愛の世界にも触れてみたが、まだ見知らぬ人と肉体的な接触は怖かった。 「まずは同性愛者の友達を作りたいな…

インターネットの同性愛世界<8>

その人は◯◯◯を弄っていたが、興奮してきたのか鼻息が荒くなってきた。ボクはなんだか痛々しくなりその人から目をそらした。あらかじめネットでハッテン場の体験談を見ていたから、銭湯の時ほど驚きはしなかった。ただ・・・どう対応したらいいのか困っていた…

インターネットの同性愛世界<7>

ボクは驚いて立ち尽くしたまま、森の中のタバコの明かりを目で追っていた。すると向こうもボクの存在に気づいたようで、タバコ明かりが徐々に近づいてきた。枯葉を蹴散らす音や、道に落ちている枝を踏んで折れる音が森の中に響き渡っていた。 「怖いな……この…

インターネットの同性愛世界<6>

「あの公園に深夜になると同性愛者の仲間が集まるのか目で確かめてみたいな・・・」 ボクの気持ちは日に日に強くなっていた。そんな時にちょうどゼミの飲み会があった。飲み会の場所はあの公園の近くで、15分くらい歩けば着く距離だった。ボクは密かに飲み会…