ゲイとして生きる君へ

中学時代に同性愛に目覚めカミングアウトしてました。過去や現在のことを綴っています。毎日更新中@福岡

第42章 絶対に会えてよかった

絶対に会えてよかった<59>

あぁ……この袋を開けたら「セーラー服」があって、その服を着て「女装」してくれととか言ってくるんだろうな。 ボクはこの流れの展開からして、以前に出会ったヨウスケさんと同じだと思っていた。 でも、よくよく考えると渡されたビニール袋は、とても小さく…

絶対に会えてよかった<58>

ボクは当時、自分のことを「ウケ」だと認識していた。そして彼の方も自分のことを「ウケ」だと認識していた。だから「ウケ✕ウケ」の関係になった。 そうなると自然に特に過激なことを行われることなく、会話を楽しみながら抱き合ったり、キスしたり、触り合…

絶対に会えてよかった<57>

高校時代のある時期から、何か困ったことがある時に「彼ならどう考えるだろう?」とか「彼ならどうするだろうとか?」とか考えるようになっていた。ここまでくると、もう彼に対する感情は「憧れ」とか「尊敬」とか飛び越して「崇拝」の領域に達していた。た…

絶対に会えてよかった<56>

「もしかして医師ですか?」「そうだよ」 机の上に散乱しているレントゲンの画像やパソコンの画面に映った発表資料の内容を眺めると、誰でも「医師だろうな」と気がつく。ついでに若い彼が一人で高級ホテルに宿泊していることにも合点がいった。 かなり時代…

絶対に会えてよかった<55>

「飲む?」 彼は冷蔵庫からビール缶を取り出して勧めてきた。 まぁ……一杯くらいならいいかな? お酒は弱いけど一杯くらならいいやと思った。ボクは一杯目で顔が赤くなってしまって、二杯目で頭がクラクラして、三杯目で吐くペースだ。彼の実家は農業をしてい…

絶対に会えてよかった<54>

彼に案内されて部屋の中に入って最初に気がついたのが、窓から見える京都市内の夜景が綺麗なことだった。 「綺麗ですね!」 ボクは田舎育ち丸出しの状態で、窓から見えるビル街の夜景に感激してしまった。 その窓の近くには高級そうなテーブルが置いてあった…

絶対に会えてよかった<53>

ボクは緊張しながら高級カーペットを歩いて、目的地の「514号室」を見つけた。 ドアの前に立ってメールを送って相手を呼び出そうかと思ったけど、ここまで来てしまったらノックした方が早いと思った。 ボクは部屋の中いる相手の顔を知らなかった。それは…

絶対に会えてよかった<52>

ホテルに入るとフロントに立っている年配の男性の視線が突き刺さった。 でも流石に高級ホテルの従業員だけあって教育が行き届いている。明らかに胡散臭そうなボクに対しても、頭を下げて丁重に挨拶をしてくれた。 ボクも狼狽えて従業員に頭を下げ返して、い…

絶対に会えてよかった<51>

夜の22時過ぎ。ボクは京都駅近くのホテルの前に立っていた。 一階にエレベーターはどこにあったかな? 冬の京都市内は寒くてコートのポケットに手を入れて目の前にそびえ立つホテルを睨んでいた。そして頭の中でホテルの構造を思い出していた。 目の前の建物…

絶対に会えてよかった<50>

ボクは自分のルックスに自信がないのもあるけど、それを抜いたとしても好みのタイプだと思える人を手あたり次第に、誘ってみる気にはなれなかった。 誰でも彼でも相手を見つけては寝ている彼のことが羨ましいと思いつつも、「同じようになりたいか?」と問わ…

絶対に会えてよかった<49>

ボクはずっと気になっていた彼がモテる秘密について質問をした。彼は40代を過ぎていて、お世辞にもルックスは、カッコいい方じゃなかった。それなのに店に来ている客の大半と寝ることに成功していた。よくあれだけ誰でも彼でも寝て病気にかかったことがなか…

絶対に会えてよかった<48>

ある程度の好みのタイプだったら、誰でも彼でも見境なく手を出してしまう40代の彼。 そんな彼にも一度だけ手を出すのを躊躇したことがあった。 その相手は、この章の2つ目に出てきた「向井理(似)」だった。 あの日、向井理(似)が現れた時、40代の彼も一緒に…

絶対に会えてよかった<47>

彼は個室から他の男性と一緒に出てきて、廊下に立っているボクを見つけた。 「あぁーしんどい!」 そんなことを言いながらダルそうに体を引きずりながらボクの横に立って頭を肩に置いて甘えてきた。ついでに股間を触ってきたけど、それは無慈悲に手で払った…

絶対に会えてよかった<46>

その40代男性との出会いは、ある有料ハッテン場の廊下だった。 ボクが店の暗い廊下に立って考え事をしていると、目の前を歩いた男性が立ち止まって股間を触ってきた。 うっすらと見える彼のシルエットから なんだかボクの好みのタイプじゃないな…… そう思っ…

絶対に会えてよかった<45>

それにしても「奉仕」の質問について回答を始めてから、一気に話の雲行きが怪しくなってしまった。まさか書いている本人も、ここまで彼との話を赤裸々に書くつもりなんてなかった。女装の話だけをメインに5回くらい書いて、さっさと終わらせてつもりだった。…

絶対に会えてよかった<44>

ボクはしばらくの間、未練がましくもヨウスケさんのことが忘れられなくて、京都にいる間、ハッテン場に行く度に、いつかどこかで再会することがないかと気になっていたけど、彼の姿はどこにも見当たらなかった。彼の通っていた大学に用事があって足を踏み入…

絶対に会えてよかった<43>

どうしよう……セーラー服を買うべきなんだろうか。 ヨウスケさんのメールを読んで迷っていた。今度はコンビニでストッキングを買うのとレベルが違った。「セーラー服を買って彼の前で着れば本気で付き合ってあげる」とメールには書いてあったけど、ボクの好み…

絶対に会えてよかった<42>

京都市内の北部に向かう原付は交差点を右折して、ちょうど一週間前の夜に立ち寄ったファミレスの前を通り過ぎた。ファミレスの店内は、やっぱり近くの大学生達であふれていた。きっと毎晩のように大学生で溢れているんだろうと思った。大学時代、原付に乗っ…

絶対に会えてよかった<41>

彼と出会った夜から数日が経った。ボクはいったって普通の大学生活に戻っていた。 これはゲイの大半がそうだと思うけど、自分がゲイだなんて自覚して生きている時間なんて、一日の中で、そんなに多くはないと思う、 ボクにとって自分がゲイだと自覚する時間…

絶対に会えてよかった<40>

ヨウスケさんのアパートを出て別れた後、待ち合わせの場所のコンビニに戻って原付を回収した。それからボクの住んでいたアパートまでかなり距離があったんだけど、考え事をしながら原付を手で押して歩道をトボトボと歩きながら帰っていた。 途中、お腹が空い…

絶対に会えてよかった<39>

ここまで生々しく書くつもりはなかったんだけど、さっきの質問の回答を書いてから、いっきにアダルトコンテンツに成り下がってしまった。本当は女装の話だけをメインに書いて、さっさと終わらせるつもりだったんだけど、わざわざ後戻って質問に答えて、アダ…

絶対に会えてよかった<38>

「舌で包み込むようにやるんだよー。また歯が当たってるよー。歯が当たらないようにもっと奥の方まで咥えてねー」 アダルト小説のような文章を書いて恥ずかしいけれど、それまで、とにかくフェラは咥えればいいのだと思いこんでいたボクとしては「こんなに奥…

絶対に会えてよかった<37>

ボクとヨウスケさんの関係の続きを書こうと思ったのだけれど、ある読者の方から少し前(9月22日)に書いた、 ボクにしては珍しく嬉しさのあまりノリノリになっていて彼に奉仕していた。 「って、具体的に何をしたんですか?」と、素朴な質問が送られて来た。 …

絶対に会えてよかった<36>

ボクは眼前に突き出されたセーラー服とストッキングを前に戸惑っていた。 「どちらから言うと、ボクよりもヨウスケさんが女装する方が似合うと思いますけど?」 と尋ねた。さっきも書いたけど、女装するには「向いている顔」と「向いていない顔」がある。「…

絶対に会えてよかった<35>

あぁ……この人は本当にボクの好みの外見をしてるな。 ボクにしては珍しく嬉しさのあまりノリノリになっていて彼に奉仕していた。それくらい彼の外見は、ボクの好みのタイプにクリーンヒットしていた。そんなボクのことを「可愛い」なんて言ってくれるから、さ…

絶対に会えてよかった<34>

彼の住処は、一般的な大学生が暮らしている1LDKの賃貸アパートだった。 「そこら辺に適当に座ってゆっくりしてて」と言われたので、ボクはテレビの前に置いているテーブルの近くに座った。 「ごめんね。まだ晩御飯を食べてなくて、何か食べるなら作ってあげ…

絶対に会えてよかった<33>

彼の名前は『ヨウスケさん』という。 出会ってみて瞬間に気が付いたのだけれど、物静かで真面目そうで眼鏡をかけていて、割と見かけはボクの好みのタイプだった。当時は落語会に興味がなかったので知りもしないけど、若い頃の春風亭昇太に似ていた。 「これ…

絶対に会えてよかった<32>

ボクはレジカウンターの上に「水のペットボトル」と「ストッキング」をそっと置いた。 店員の視線がカウンターに置かれた商品に注がれて、ほんの一瞬。0.01秒くらい固まった。 この人はストッキングを買って何をするんだろう? 少し年配の男性店員は、努めて…

絶対に会えてよかった<31>

そしてストッキングを買うべきか迷いながら雑誌コーナーの前に立った。 それから自分の背後に並んでいる「ストッキング」の存在を意識しながら雑誌の表紙を見るともなく眺めていた。隣で立ち読みしている男性の存在が邪魔だと思いながら、その人がいなくなる…

絶対に会えてよかった<30>

そのコンビニで「ストッキング」を買ってもらえないかな? メール相手との待ち合わせ場所は、京都市内の北部にある大きな通りに面したコンビニだった。 ボクは夜の23時過ぎに待ち合わせ場所に到着してから、原付をコンビニの駐車場に停めてから、相手に到着…