ゲイとして生きる君へ

中学時代に同性愛に目覚めカミングアウトしてました。現在は隠れゲイ@福岡。過去の思い出や現在のことを綴っていきます。

深夜のカミングアウト<7>

ボクはベッドに寝転がったまま携帯に保管している写真を見ていた。ボクは写真を撮るのも撮られるのも嫌いだけど、それでも何枚かの写真を保管されていた。その中には飲み会や社員旅行の写真があって、村上君が映った写真が何枚かあった。写真に映った彼の姿…

漫画『弟の夫』を読んだ感想

『弟の夫』という漫画本を読んだ。きっかけは、いくつかのサイトで、この本を紹介しているのを見かけて興味を持ったからだ。 弟の夫 : 1 (アクションコミックス) 作者: 田亀源五郎 出版社/メーカー: 双葉社 発売日: 2015/06/12 メディア: Kindle版 この商品…

深夜のカミングアウト<6>

話は元に戻る。 ボクは村上君の真面目で几帳面すぎて性格的にもキツイくて、うまく周囲と溶け込めなくて抗っている姿がたまらなく愛おしく思えていた。 ストレートに言うと、彼は「めんどくさい性格」なのだ。 その「めんどくさい性格」が、人間臭くてボクに…

深夜のカミングアウト<5>

そもそも村上君のどういうところが好きになったかというと、ボクが同性を好きになるパターンとして、自分に持っていないもの(性格や生き方など内面的なもの)を持っている人に対する憧れから始まって、徐々に恋愛感情は高まっていくという点があるけど、村…

深夜のカミングアウト<4>

地方のある会社にシステム導入をするため、ボクは一ヶ月近く出張することになった。客先に常駐して、客と打ち合わせをしたり、納品してから発生した障害対応や要望対応などしたり、それに操作教育や、導入した客から呼び出されて、操作説明をしたりしていた…

深夜のカミングアウト<3>

ボクは同じ部署に配属されていた同期の村上君と一緒に新人教育にあたることになった。これは新人にとっては飴と鞭のようなものだ。 「神原さんと村上さんって対照的ですよね。でも対照的なせいか仲がいいですよね」 ある日新人からそんなことを言われた。 真…

銭湯で起こったあることについて

先日、以下の記事を読んだ。 銭湯について思うことを書きたい。 まず断っておくけど、ボクはゲイだけど銭湯で変なことをしようとは思わない。そもそも男性を好きになるけど、あまり男性の裸は見たくないし、恋愛感情を抱いてもない相手の裸を見ても何の感情…

ノンケに生まれ変わりたい<10>

「本当に知らないの?」 ボクは嘘をついたけど、片原さんの目は疑いの色が入っていた。ボクは表情に出ないように心がけて嘘を続けた。 「いや〜本当に杉本なんて人は知らないよ」「そうなんだ?」「その杉本って人はどんな感じの人なの?」「髪は短めで、少…

ノンケに生まれ変わりたい<9>

ある日、ボクは片原さんといつものように大学近くのファミリーレストランで深夜遅くまで雑談をして過ごしていた。客の大半は同じ大学の生徒ばかりだった。いつも通りにボーイズラブトークなど、とりとめのない話ばかりしていた時だった。 「ねぇ……そういえば…

プールの監視員にドキドキしてます<さらに続き>

前職のノンケ友人(村上)との会話でカミングアウト済み関係です 神原:痛てててっ……肩が痛い。監視員の彼にときめいてしまって、また泳ぎ過ぎたよ Σ(>д<) 村上:その話ってまだ続くのかよ(;´∀`) 神原:駐輪場からガラス越しにプール内部が見えるんだけ…

ゲイ仲間に共感してくれる人はいないかな?

前職のノンケ友人(村上)との会話でカミングアウト済み関係です 村上:ここ四日間ほど不思議な文章を書いてたけど、この記事はいったい何なの (・・?) 神原:あぁ……これね。突発的に書いてみたくなったんだ ヾ(*´∀`*)ノ 村上:どういった意図があって、こんな…

いつも見ている風景<4>

相手は寝転がって目をつぶっているけど起きているのは分かっていた。ボクはカーテンをそっと閉じて再び寝転がった。 ボクの好みのタイプだ。 年齢は同じ年くらいに見えた。ボクと目が合って、それから戻って来て隣の部屋で寝てるってことは、彼の方も少しは…

いつも見ている風景<3>

ボクはそっと目を開けて左の隣室を見た。隣室といってもレースのカーテンで仕切られているだけだ。暗い中でもうっすらと相手の姿を見ることができる。隣の人はボクと同じように毛布を体までかけて寝ていた。相手もボクと同じように微かに目を開けて隣室の様…

いつも見ている風景<2>

しばらくすると、再びロッカーの扉を開ける音がした。ロッカーの中の荷物をさわる音がガタゴトして扉を閉める音がした。そして廊下を歩く足音が聞こえる。ボクの見上げている薄暗い天井に微かに一人の人影が揺れている。扉を開ける音や、カーテンをめくる音…

いつも見ている風景<1>

ボクは寝転がったまま天井を見ていた。天井には微かに廊下から漏れてくる明かりが映っていたけど、ほとんど真っ暗だった。時刻は二十一時。別に眠たくて寝っ転がているのではない。ボクの頭の上の方には壁があって、足元と左右の方にはレースのカーテンで仕…

ベターハーフという舞台を観に行きました

前職のノンケ友人(村上)との会話でカミングアウト済み関係です 神原:先日、久留米シティプラザに『ベターハーフ』っていう演劇を観に行ったんだ。なかなか面白かったよ。 ベター・ハーフ、東京・福岡・愛知・大阪のすべての公演にお越し頂いた皆様、本当に…

同性とのファーストキス<12>

時の流れは無情なもので、あっという間に夕方になって、ボクらは集合場所になっている京都駅の近くの旅館に集まった。そして夕飯を食べて、いよいよ各グループごとの出し物を催す時間になった。 他のグループは、音楽に合わせて踊ったり、クイズを出したり色…

プールの監視員にドキドキしてます<続き>

前職のノンケ友人(村上)との会話でカミングアウト済み関係です 神原:最近、プールに通いすぎてて、このサイトの記事を書く気力が、なかなか湧いてこない。これが恋の病かしら……(○´∀`○) 村上:そういえば市営プールに通ってて、二十代の監視員に可愛い男性…

同性とのファーストキス<11>

次は鴨川だ。ここも修学旅行で見た時は、ただの川ぐらいにしか思えなかった。実は鴨川沿いの、ある公園が野外のハッテン場になっている。ついでに鴨川沿いのベンチもだ。興味が会って深夜遅くに何度か行ってみた。公園内のトイレ前のベンチに全裸の男性が座…

同性とのファーストキス<10>

ボクにとって京都は、色々な意味で同性愛者としてデビューすることになる街だ。 ボクは高校を卒業してから地元を離れて京都の大学に行くことになる。そして京都に住み始めてから、修学旅行で訪れた観光地に懐かしさと苦い思い出を噛みしめながら再び訪れるこ…

同性とのファーストキス<9>

翌日の授業中、ボクはK君の様子を伺っていた。K君に対しては、一度も恋愛感情を抱いたことがないし、カッコいいとか可愛いとか思ったこともなかった。ボクの中でただの同級生というポジションだった。劇中とはいえ、好きでもない人とキスなんてしたくない…

プールの監視員にドキドキしてます

前職のノンケ友人(村上)との会話でカミングアウト済み関係です 神原:少し前に体の衰えが激しいと記事に書いたけど、一月前から週に三回のペースでプールに通い始めたよ。 村上:どこかのジムに通い始めたの? 神原:いやいや。ジムじゃなくて市営プールだよ…

深夜のカミングアウト<2>

それにしても高校時代、ホモのキャラクターを散々に演じてきたけど、社会人になってから、それが役に立つとは思わなかった。 「○○さん(男性)って可愛いですよね」「○○会社なら、○○さん(男性)が一番カッコよくないですか?」「○○さん(男性)の○○(体の部…

同性とのファーストキス<8>

確かにA君の言う通り、劇のオチとしては同性同士でキスする案は面白いかもしれない。でも同性同士でキスするのなんてみんな嫌だった。それに同性愛者のボクですら嫌だった。実際にはキスする二人のうち、ボクに関しては確定しているので、誰がボクとキスす…

同性とのファーストキス<7>

「じゃあ、これであらすじは決まったね」 ボクらはあらすじが決まって安心していた。そう思った矢先だった。 「オチが納得できないな……」 A君がぼそっと呟いた。 「神原と結ばれるオチってどんな風になるのかな?」 まだA君は納得できていないようだった。…

同性とのファーストキス<6>

劇の内容を無視して、みんなどんな女装をするのか真剣に考えていた。もはや自分たちの女装願望を満たせれば劇の成功も失敗も関係ないようだった。でも主人公役のボクは最初から最後まで登場する可能性があるわけで、失敗したら劇上で居たたまれない状況にな…

同性とのファーストキス<5>

「なんで女装は止めた方がいいの?」 みんなA君の言葉が理解できなくて、不思議がっていた。ボクはA君から「神原が傷ついてるだろ。気持ちを考えて止めてやれよ」とか「神原だって好きで同性愛者になったんじゃないんだ」とか格調が高くて友情溢れる泣ける…

同性とのファーストキス<4>

「じゃあ……主役は神原に決まったけど、それからどうする?」 主役は決まったけど、まだ他には何も決まっていなかった。どうやらボクのホモ役に中心にして話を考えるつもりのようだった。 「そうだ……どうせなら神原に女装させない? それなら面白いよね?」「…

同性とのファーストキス<3>

「何にしようか……クイズでもやる?」 ほとんど反応がない。クラスのイケてないメンバーがクイズを出しても、その場がシラけそうだなと思った。 「それじゃあ……劇にする?」 何人かが頷いた。これで劇をするのは決まった。他のグループは盛り上がっているよう…

同性とのファーストキス<2>

話を修学旅行に戻したい。 「神原ってN君と一緒のグループに入りたいんじゃないの?」「N君と同じ部屋になったら神原は襲うんじゃない?」 目ざとい同級生が、ボクの願望を見抜いて指摘してきた。 「はぁ? そんなこと考えてもないよ」 ボクは慌ててシラを…