ゲイとして生きる君へ

中学時代に同性愛に目覚めカミングアウトしてました。過去や現在のことを綴っています。毎日更新中@福岡

LGBTブームと気持ちの変化<6>

ボクは彼らの側を通り過ぎて「冷泉通り」側に移動した。そして公園の入り口近くの鉄柵に座って小説を出して読んでいた。まだ開始時間の13時まで余裕があるからそのまま時間を潰すことにした。 それから12時半が近づいた頃だった。ボクの目の前を少し年上の男…

LGBTブームと気持ちの変化<5>

その2人組の男性たちはボクと同じ冷泉公園通りを歩いて来たようだ。ちょうどボクも公園内を一周して冷泉公園通りの沿いに戻っていたので、彼らが公園に入って来たのにすぐに気がついた。 もし……今回の企画の関係者がこれから書く文章を読んだら、「こそこそ…

LGBTブームと気持ちの変化<4>

一旦は行くと決めていたけど、1月21日が近づくに怖気付いてきた。 そういえば……動画を撮影するって書いてあったし、顔をSNSで晒す訳にはいかないよね…… ボクは職場でカミングアウトしていなかった。かと言って動画を撮影するのが目的なのに顔をは映さないで…

LGBTブームと気持ちの変化<3>

仕事が終わって家に帰ってからパソコンを起動してtwitterのタイムラインを確認していると気になる投稿を見つけた。 福岡市でのパートナーシップ制度等の施策実現のムードを市民側からも盛り上げよう!ということで、@yaruki_arimi さん制作のYoutube動画『ピ…

それでもボクは盗ってない<8>

ついでにさらに驚くことを白状する。 同性の松田君に告白するまでも驚きなんだけど、こんな告白めいた発言を繰り返し言っていたら、当然に周囲の同級生はおかしな事態になっていることに気がつくはずだ。ボクもなるべくみんながいる前では告白めいた発言をし…

それでもボクは盗ってない<7>

高校2年生の終わり頃か、3年生の初め頃だったか正確な時期は覚えていない。ボクは初めて好きな男性に告白していた。そもそも告白というものをしたことがなかったので、これが生まれて初めての告白だった。 「ボクさ……松田君のこと好きだから!」 授業の合…

映画『渚のシンドバット』の感想

渚のシンドバッド [DVD] 出版社/メーカー: 東宝 発売日: 2004/07/30 メディア: DVD 購入: 4人 クリック: 85回 商品を含むブログ (38件) 映画『渚のシンドバッド』を観たので感想を書きます。この映画も『ハッシュ』『二十歳の微熱』と同じく橋口亮輔監督の作…

映画『ハッシュ』の感想

ハッシュ! [DVD] 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D) 発売日: 2004/07/10 メディア: DVD 購入: 4人 クリック: 163回 商品を含むブログ (153件) 映画『ハッシュ』を観たので感想を書きます。監督はゲイであることをカミングアウトしている橋口亮輔さん。既に橋…

それでもボクは盗ってない<6>

少し先の話になるんだけど、この水泳の授業と似たような困った行事があった。それは修学旅行だった。「なんで修学旅行が関係してくるの?」と疑問に思うかもしれないけど、問題は修学旅行のお風呂だった。こんなことを書いてると「ホモだから女の立場で男と…

同性愛者の性長記録<16−3>

しばらく何で寝たまま性液が出たんだろう呆然としていたけど、何だかこの行為に思い当たるものがあった。 もしかして……これが夢精なのかな? 同級生たちとの下ネタトークで「夢精」という行為があることを言葉では知っていたけど経験してはじめ本当の意味を…

同性愛者の性長記録<16−2>

ボクは柔道場で同じクラスのヨウスケ君と向かい合って立っていた。どうして2人きりの状態で柔道場にいる展開になったのか分からないけど、信じられないことに目の前に大好きなヨウスケ君がいた。 ボクは高校時代に2人の男性が好きだった。同じクラスの松田…

それでもボクは盗ってない<5>

翌日、学校に行って体操服に着替えているといつものように冷やかされた。足の毛を切っているのに「ホモなのに毛が生えている」と言われた。とても悲しかったけどボクは聞こえないふりをして急いで体操服に着替えた。 もうどうせ足の毛を切ってても言われるの…

いつも見ている風景<6>

ボクは少し離れてから振り返ってあの店が入っている建物を見つめる。そこにはついさっきまで裸で寝ていたあの建物がある。ボクと同じ仲間が夜になると隠れるようにあの建物を集まって、明け方になると隠れるように店から出て街に消えて行く。みんな昼間は普…

いつも見ている風景<5>

いつまでこんなことを繰り返してるんだろう…… ボクは抱き合って寝ている相手の頭を撫でながらそう思った。彼は寝ながらも時々強く抱きしめてくることがあってボクもその度に強く抱きしめ返していた。 明日も仕事だし終電前には帰ろうかな…… 急に現実的な考え…

それでもボクは盗ってない<4>

そのうち時間が経つにつれてボクのことをホモ扱いして楽しんでいる同級生は固定化されてきた。冷されても無反応を決め込んでいるためか、多くの同級生はホモ扱いしていじるのも馬鹿馬鹿しくなって飽きてきたようだ。最後まで残ったのは4人くらいだった。それ…

それでもボクは盗ってない<3>

きっと後者の「ただの気持ち悪いホモ」だろうと思った。そのうち露骨に「うわ〜」と冷やかすような小声も出るようになった。逆立ちしているボクの足を支えている同級生が周囲の同級生に目を合わせて会話しているのが分かった。体育の教師は生徒の間で飛び交…

それでもボクは盗ってない<2>

ボクは体育館に向かいながらさっき同級生から言われたことを思い出していた。 ホモだから体操服や半ズボン姿が好きなの?って…… その質問に正直に答えればイエスとノーが入り混じっていた。好きでもない男の子のは見たくないけど好きな男の子であれば見たい…

それでもボクは盗ってない<1>

「神原ってホモだから男の体操服とか半ズボン姿が好きなんだよね?」 高校1年の体育の授業前だった。ある生徒から大きな声でそう言われたボクはいきなりの質問の答えを窮してしまった。その生徒は大して親しい訳でもないのに、いきなりボクに向かってそう質…

現在進行形の同性恋愛<17>

あの結婚式が終わってからしばらくして2人の間に男の子が産まれた。結婚して彼女……いや奥さんはすぐに会社を辞めてしまった。そして子供を保育園に預けられるようになってからすぐに別の職場で仕事を始めたようだ。彼が家庭第一主義になったのは職場の女性…

現在進行形の同性恋愛<16>

ボクの目の先には年配の夫婦がいた。その2人を見た瞬間に古賀さんの父親と母親であることが分かった。彼らは結婚式の親戚や招待客に緊張しながら挨拶をしていた。 2人ともなんて彼に似てるだろう…… 父親の顔立ちや背丈は古賀さんとそっくりで、きっと彼が60…

現在進行形の同性恋愛<15>

古賀さんにそう伝えて2人の結婚式に出席することに決まった。その場で出席すると伝えたけど後日に招待状は送ってくれるとのことだった。ボクは自部署に戻って手だけ動かして単純な仕事をしながら頭の中ではずっと結婚式のことを考えていた。 結婚式に出席し…

現在進行形の同性恋愛<14>

「最近、よく街中で会いますよね?」 古賀さんと打ち合わせをしていると急にそう言われた。ボクは言われた瞬間に彼が何を言いたいのかすぐに理解した。 「あっ……そうですよね。なんか邪魔しちゃ悪いかと思ってそっとしてました」 動揺を表さないように作り笑…

現在進行形の同性恋愛<13>

「知ってます? なんか古賀さんって結婚するらしいですよ」 パソコンに向かって仕事をしていると同じ部署の同僚の高山君が話しかけてきた。 あのスーパーマーケットでの偶然の出会いから2人がデートしている場面に、もう何かの嫌がらせかと思うほどに何度も…

現在進行形の同性恋愛<12>

ボクは店を出てからずっと何も考えずに急いで歩き続けた。そして彼らが絶対に来ないであろう場所まで離れてからようやくゆっくり歩き出した。スーパーマーケットは駅近くにあった。ボクは住宅街に向かって歩いていたので駅に向かって帰宅中の会社員や学生と…

現在進行形の同性恋愛<11>

ボクは10メートルぐらいまで古賀さんに近づいて急に立ち止まった。彼の少し離れたところに立っていた女性が彼に話しかけたように見えたからだ。 あれ……あの人は他人じゃないの? そのまま立ち止まって見ていると彼もその女性に何かを話しかけていた。それか…

現在進行形の同性恋愛<10>

ボクらは西新駅で人をかき分けるようにして電車から降りた。 「久々に満員電車に乗りましたね〜」 ホームに降りて彼は相変わらず少し女性的な仕草で頭を傾げながら話しかけてきた。彼が何を考えているのかわからずボクは「そうですね」と相槌を打った。電車…

現在進行形の同性恋愛<9>

その日は仕事の関係で研修会があった。その研修会はボクと古賀さんで導入したシステムにテーマが関連していたので業務命令で一緒に参加することになっていた。 ボクらは天神の地下鉄空港線の改札口で待ち合わせしてから一緒にホームに降りた。途中の西新駅で…

今年のこと、来年のこと

まだ数日あるんだけど今年1年間の振り返りをします。 今年は自分にとっては貴重な1年でした。 社会人になってからは、ほとんどゲイとして活動しておらず……というか自分がゲイであるという事実に向き合うのが怖かったんです。それがそろそろ年齢的にも身体的…

現在進行形の同性恋愛<8>

「いや〜違いますよ〜」 彼はいつものように温和に微笑みながら言った。ボクは彼の顔をじっと見つめていた。どこかに嘘をついた陰りがないか注意深く観察していた。でも彼の顔を見ても全く何も読み取れなかった。彼は別に小指を立てることを直そうとせずに、…

現在進行形の同性恋愛<7>

ボクは彼がゲイなのかノンケなのか判別がつかないで悩んでいた。そんなある日のことだった。 ボクの部署の上司と彼の部署の上司は仲が良くて両部署から数名づつが集まって飲み会をすることになった。ボクは彼の近くに座りたかったのに離れた位置に座ってしま…