ゲイとして生きる君へ

中学時代に同性愛に目覚めカミングアウトしてました。過去や現在のことを綴っています@福岡

おのぼり二人紀行<9>

自転車を駐輪場に停めてから公園内に入ると1年前と同じような光景があった。 ベンチに並んで座って話しながらこっちの方をチラチラ見ている人たちや、ベンチに一人腰掛けてスマホを片手にチラチラと見ている人たちがいた。彼はそんな視線に気が付くこともな…

おのぼり二人紀行<8>

僕らは喫茶店の近くの駐輪場で自転車を借りて明治通りを北に向かった。 その途中で国立競技場の案内看板が目に入ったので「ついでの建築中の競技場を見てみよう」ということになり千駄ヶ谷小学校の交差点で右折した。まっすぐに道を走るとテレビ画面で見慣れ…

おのぼり二人紀行<7>

『アメ横地下食品街』 ネットで検索してもらえばどんな場所か分かると思うけど地下街で売っている物は、ほぼ海外の商品だ。 アジア圏のいろいろな国の商品であふれている。日本人の一般家庭では滅多に使用されないだろう食材や調味料であふれている。もちろ…

おのぼり二人紀行<6>

僕らは次の目的地を御徒町に定めて、都営大江戸線の蔵前駅から地下鉄の入り口にたどり着いた。 僕が「それじゃあ地下鉄に乗りましょう」と促すと彼は複雑そうな表情をして立ち止まった。僕が「どうしたのだろう?」と思っていると、彼は「都営大江戸線は苦手…

おのぼり二人紀行<5>

僕が読んでいる本は『沢木興道聞き書き』(著者:酒井得元)だ。 本を読むのに集中して「飛行機事故」ついて考えないようにしている矢先。 大体、人間はいつ死ぬるかもわからないものではあるが、いざ死ぬというときには、あっさりといってしまうもので、いわ…

おのぼり二人紀行<4>

彼と無事に福岡空港で落ち合うことができてから、地下鉄の改札をくぐってエスカレーターに乗って航空会社の窓口に向かった。 僕が「歯磨きとタオルはちゃんと持ってきたよ」と話している途中で、彼が「そういえばオナホールを持ってきてない!」と言い出した…

おのぼり二人紀行<3>

僕は飛行機が苦手だ。 ただ昔から飛行機が苦手だったのかというと、そうでもない。 以前、羽田発で福岡空港着の飛行機に乗った時、離陸前には爆睡してしまって、途中で覚醒した時には関西上空くらいにいて、その後、再び爆睡して、次に目が覚めた時、着陸し…

おのぼり二人紀行<2>

関東に旅行に行くと決めてから、彼から「ここに行きたい」とか「この店に行きたい」といった情報が次々と送られてきた。実際にどこに行ったのかは徐々に書いていくけど、彼は「行きたい場所が沢山ありすぎて悩む!」と言って苦しんでいた。僕は「あまり無理…

おのぼり二人紀行<1>

「5月末に旅行に行こう」 今となっては、僕と彼のどちらが先に言い出したのか覚えてない。 就寝前に日課になっている電話の最中、そんな話が突如出てきた。5月末に5日間ほど連休が取れると彼に伝えたところ、どちらからともなく、そんな話になった。 それか…

気の向くままに書いてみる

なんとなく心に浮かんできたことを脈絡もなく書いてみる。 ブログを書く時だけど、書いているうちに筆というかキーボードのタイプが乗ってきて、当初予定していたのと随分違う内容になってしまうことが多々ある。2年間書き続けてきたけど、「これはいい出来…

ライナーノーツ<24>〜このサイトを始めるにあたって〜

もう2年以上前に書いた文章だけど、そこまで大きく考えは変わっていない。 ただ、毎日の更新を止めてから新しく『このサイトを始めるにあたって』のような文章を書く必要が出てきたと感じている。このサイトを再始動するにあたって指針になるような文章だ。 …

毎日のサイト更新を止めた前後<3>

ふちさんと悠さん。もう一人は「はるたろーさん」だ。 harutaro-minutes.hatenablog.com 意外かもしれないけど、僕ははるたろーさんの元気な感じの文章が好きだ。特にはるたろーさんの最初の頃に書いていた文章は「これから先に何が起こるんだろう?」と期待…

お互いの共通点を見つけること作ること

このサイトの更新を再開しようと思っている。 本当は4月下旬にある方とメールのやり取りをしたのがきっかけになって、3月に書きかけていた文章の続きを書いた。でも書き終えた文章を保存する前に誤って消してしまったので心が折れてしまっていた。同じような…

毎日のサイト更新を止めた前後<2>

前日に書いた『一つの区切りを迎えました』がネット上で公開された時間帯。ボクは仕事が終わってから彼と一緒に映画館までレイトショーを観に行っていた。「いつもは真面目な映画ばかり観ているけど、たまにはくだけた内容の映画を観てみようか?」という理…

毎日のサイト更新を止めた前後<1>

そろそろ……毎日のサイト更新は無理だな。 毎日のサイト更新を止める前日の夜、ボクにしては珍しく寝付けなくて、深夜遅くまで真っ暗な部屋で布団に入ったまま考え事をしていた。 子供の頃から布団に入ると自分に直接関係していることはあまり考えないように…

一つの区切りを迎えました

突然ですが報告があります。 今まで2年間、このサイトの更新を毎日してきましたが、これから先の更新頻度は不定期にします。 このサイトを閉鎖するつもりはありません。 ただ更新頻度に関しては不定期になります。 毎日の更新を止める理由は、いきなり彼が「…

ライナーノーツ<23>〜二度と戻りたくない場所〜

「最初は彼と付き合っていることを含めて書くつもりはなかった」 今でこそ付き合っている彼との関係を文章で書いているけど、当初は書くつもりは全くなかった。書くようになったきっかけはいくつかあるけど、映画『愛と法』を観たのが一つにある。『愛と法』…

椿の花の咲く頃

先日、ショウタさんと福岡の『薬院』を一緒に散策した。 以前から『天神』周辺は開拓していたけど『薬院』周辺は未開拓のままだった。福岡の街は快晴で春の陽気でポカポカとして気持ち良かった。この機会に自転車に乗って表通りから裏通りを含めて散策した。…

ライナーノーツ<22>〜はじめてのカミングアウト〜

「こんな文章を書いてしまったけど影響を受けてカイングアウトする人がいたらどうしよう」 そんな心配をしながら、まだこのサイトを始めた最初の頃に『はじめてのカミングアウト』を書いた。 ボク自身は「子供の頃にカミングアウトするは止めたほうがいい」…

ライナーノーツ<21>〜ゲイブログを書く前後〜

「何かに出会った時。自分の感じ方次第で、どうにでも変わっていくように思う」 『ゲイブログを書く前後』では、前半はゲイブログを書き始めるきっかけについて中心に書いている。後半はゲイブログを継続して書いているうちに、どう変わっていったのかを中心…

ライナーノーツ<20>〜職場でゲイとして生きる〜

「今の世相ではありえないような発言を散々に浴びせられてきた」 ボクは転職前の職場で同僚から「ホモ」と散々に言われてきた。 あの時、ボクのことを「ホモ」と言っていた人たちは「今の世相をどんな気持ちで受け止めているのだろう?」と思う時がある。あ…

ライナーノーツ<19>〜恐るべき子供たち〜

「兄弟の間にある感情をなんと言えばいいのだろう」 この話に出てくる兄弟だけど、ボクは彼らをゲイだとは思ってはいない。 全ての兄弟がそうだとは言えないけど、兄は弟に対して、弟は兄に対して、愛情に近いどこか不思議な感情を抱くことがあってもおかし…

プロの独身部屋からの脱出

「ソフトウェア」の更新だけでなく「ハードウェア」の更新が必要だ。 最近、そんなことを考えるようになった。 ここで書いている「ソフトウェア」は考え方や生活習慣など「目に見えない物」を意味している。「ハードウェア」は住まいや家具や道具など「目に…

ライナーノーツ<18>〜母親にゲイとバレる日〜

「母親ってどれだけ多くの秘密を抱えて生きているのだろう?」 タイトルの通り『母親にゲイとバレる日』は、母親から「ホモなのか?」と問い詰められた話だ。 ボクは母親からたった一度だけしか問い詰められていない。 いきなりの質問だったので下手な演技で…

本屋でデートするのが好きだ。

彼と一緒に街中を歩いていて本屋を見かけると、ふと立ち寄ってしまう。 よく見かける売れ筋の新刊本が沢山置いているような本屋には興味がない。喫茶店が併設されたようなおしゃれな若者向けの本屋にも興味がない。どちらかというと裏路地や商店街の片隅で、…

ライナーノーツ<17>〜10年ぶりのカミングアウト〜

「ボクにとってあの場所は分岐点だった」 先日、熊本に行った。最後に行ったのは2018年4月1日なので約11カ月ぶりに熊本に行ったことになる。彼と一緒に熊本県内をあちこち回った後、途中から熊本市内に立ち寄った。そんな中、彼から「この店で昼ご飯を食べよ…

ライナーノーツ<16>〜このサイトを始めるにあたって〜

「これから文章を書くにあたって、このサイトの『根っこ』になるような方針を書いておきたい」 そんなことを思いながら『サイトを始めるにあたって』を書いた。 ボクは未来に起こる出来事は、過去の出来事の上に成り立っていると思っています。だから現在を…

ライナーノーツ<15>〜同性愛者の性長記録〜

「この文章を書くきっかけをくれたゲイブロガーがいた」 このサイト上に文章を書き始めて最初の転換期となった章がある。 それが『同性愛者の性長記録』だ。 この章はまだ書き残したことが沢山あるので、いつか追加で文章を書くことになると思う。 この章の…

バグの修正対応が続く日々

「今度の三連休に『対馬』に行かない?」 ショウタさんと電話で話していると、そんなことを突然に言い出した。 ボクは「またか」と思った。 彼の言っている三連休まで既に1週間を切っていた。今から宿や船を予約して、どこを観光するのかを決めたりするにし…

ライナーノーツ<14>〜住吉奇譚集〜

「ハッテン場を漂っている声にならない思いを文字にしてみたい」 そんなことを考えながら『住吉奇譚集』を書いた。有料ハッテン場で感じた自分の思いを、できるだけそのままの鮮度で文字に落としたかった。それで忘れないうちに急いでメモを取って文章を書い…