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ゲイとして生きる君へ

中学時代に同性愛に目覚めカミングアウトしてました。現在は隠れゲイ@福岡。過去の思い出や現在のことを綴っていきます。

過去との決別<4>

「そろそろ帰るね」

ボクは言った。高校生時代のカミングアウトを否定すること、直人がどんな感じの大人になっていたかを確認すること、久しぶりに同級生と会う2つの目的は果たしたボクは家に帰ることに決めた。

「もう帰るの?途中まで送るよ」

他の同級生を話していた哲生が急に振り向いて言った。昔からボクと哲生とは特に親しくもなかった。どちらかというと性格的に合わなかった。途中まで送ると言われた時は驚いたけど、強く拒否することもできなかったし、何か言いたげな雰囲気も感じたので、そのまま二人で店を出ることにした。

店を出る時に直人と目が合った。同級生の集まりに今後は参加するつもりもなかったので、もう直人と会うこともないかもしれない。いつもマイペースでボクが告白めいたことを言っても、軽く聞き流してくれた。拒絶をしなかった直人と高校時代に会えただけで、どれだけボクは救われたかわからなかった。

「じゃまたね。機会があった会おうね」

ボクは言った。

「うんまたね」

直人は手振って微笑んでくれた。

つづく>