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ゲイとして生きる君へ

中学時代に同性愛に目覚めカミングアウトしてました。現在は隠れゲイ@福岡。過去の思い出や現在のことを綴っていきます。

はじめて会った同性愛仲間<2>

第4章 はじめて会った同性愛仲間




ヒロト君はヨウスケ君の親友だったから、もしかしたらヨウスケ君に頼まれて、ボクが怪しい行動をしないように監視しているのかもしれない。

「神原がまたヨウスケのこと見てたよ!」

「マジで?キモい」

そんな会話がヒロト君とヨウスケ君との間で交わされているのかもしれない。なるべくヨウスケ君を見るのを控えようと思った。しかし、ボクがヨウスケ君を見ないようにしていても、ヒロト君の視線はどんどんエスカレートしてきた。休み時間だけでなく授業中も感じるようになった。視線が合うようになり、さらに視線が合う頻度もどんどん増えてきた。最後にはボクと目があっても視線を逸らさなくなった。

「これは監視じゃないな・・・何かがおかしい」

「ボクが同性愛者だから珍しいだけかな?」

「それともボクと友達になりたい?」

ボクは友達に何も言わずヒロト君の行動が何なんだろうと推測していた。ヒロト君は物静かでクラスで一番成績が良かった。二人きりで会話したことはなくて、ヒロト君と会話するときは、いつも他の生徒と一緒だった。仲が良いわけではないし、ボクを見ている理由を直接聞くことはできなかった。

数ヶ月後、ヒロト君がボクのことを見ている理由が判明する日が来る。それは体育の授業が始まる前だった。

「体育の授業なんてめんどくさいよね〜」

ボクは友達と悪態をつきながら体育着に着替えていた。服を脱ごうとした瞬間、ちょうど斜め前の席にいたヒロト君が、顔は他の方向を向けつつも、ボクのことを盗み見していることに気づいた。

「あれ・・・またヒロト君がボクのことを盗み見している」

ヒロト君は何でボクのことを盗み見しているのだろう?何となく疑問に思いつつも、ヒロト君の視線に気づかないふりをして、さっさと着替えを済ませた。ヒロト君は着替えが終わるとボクに向けていた視線をそらした。

「ボクが着替えるのが見たかったのかな?」

「男が着替えるところを見たい?」

鈍いボクもようやくヒロト君のことがわかってきた。

「あれ・・・もしかしたらヒロト君もボクと同じ同性愛者かもしれない」

ようやくヒロト君がボクのことを見ている理由がわかった瞬間だった。

<つづく>