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ゲイとして生きる君へ

中学時代に同性愛に目覚めカミングアウトしてました。現在は隠れゲイ@福岡。過去の思い出や現在のことを綴っていきます。

はじめて会った同性愛仲間<8>

第4章 はじめて会った同性愛仲間




ヒロト君と同性愛について話したのはこの機会切りだった。間もなく予備校の夏期講習が終わってしまい、2人で話す機会も無くなった。新学期が始まり、ヒロト君はヨウスケ君と仲良く話しているし、時々ボクのことを見てくる。相変わらずヒロト君が同性愛者なのかボクに質問してくる同級生はいたが、適当に否定しておいた。

大人になって振り返ると、きっとヒロト君はボクのことが好きというよりは他に選択肢がなかったのではないか?と思う。同性愛者が職場や学校で恋愛相手を見つけるのは難しい。ボクがどんなにヨウスケ君のことが好きでも、ヨウスケ君が同性愛者ではない限り肉体的に結ばれることは絶対にない。ボクの脳内だけで実際にはありえない妄想をして過ごすしかないのだ。恋愛相手は同性愛者という限られた中で探すしかない。たまたまヒロト君にとってボクのような同性愛者であることを公にしている生徒がいたことで、ボクに対して興味をもってしまったんだと思う。肉体的な関係を結ぶためにも、まず第一の前提条件が同性愛者であることだからだ。

以前、1クラスに1人位の割合で、同性愛者がいると聞いたことがある。ボクの小学生のクラスは40人中20人は男子だった。大人になって知ったんだけど、そのうち3人が同性愛者になっていた。1クラスに1人位の割合で同性愛者がいるという話も間違っていないと思う。

高校時代、休み時間中にエロ本(女性のヌードの方)を読んでいる同級生がいた。その同級生がボクに言ったことがある。

「内緒なんだけどF君(男子生徒)のことは可愛いと思う。F君となら寝れると思うよ〜だから神原が男を好きなる感覚がわからなくてもないんだよね」

エロ本を見ながら言われても説得力がないが、同じような発言を別の同級生からも何度か聞いた。同性愛者として目覚めるかはわからないけど、同性愛者になる可能性を持ってる人も意外と多くいるのではないかと思う。

もし中学生や高校生で、周囲に自分と同じ同性愛者がいないと悩んでいる人がいるのなら、ボクみたいに開けっぴろげにカミングアウトしている生徒は少ないかもしれないけど、同性愛者の仲間は確実に身近にいるよと伝えたい。

P.S  ボクは第一志望だった関西の大学に合格した。大学合格後、ほとんど高校に行かなかったボクは同級生の進路を全く知らなかった。ある日、キャンパス内で偶然にヒロト君と出会い同じ大学に通っていたこと知ることになる。

<おわり>