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ゲイとして生きる君へ

中学時代に同性愛に目覚めカミングアウトしてました。現在は隠れゲイ@福岡。過去の思い出や現在のことを綴っていきます。

同性愛者の友達が欲しい<2>

第10章 同性愛者の友達が欲しい




ボクは生まれてはじめて出会い系の掲示板サイトに投稿しようとしていた。

「どういった内容で書き込もうかな・・・」

ボクは他の人の投稿内容を参考にしながら、テキストエディタに文書の下書きを作っていた。

「そういえば他の人が書き込んでる、この暗号みたいな番号ってなのかな?」

他の人が投稿した文章のほとんどに謎の番号が書かれていた。

162.55.24
163#67#35
173*28*61
2316045

「この数字は電話番号を暗号化してやりとしているのかな?」

疑問に思いつつ、いくつか掲示板の書き込みを見ていると、こんなやりとりが見られた。

プロフ教えて?
すみません忘れてました。162.55.24です。

「プロフ?そうか・・・この数字はプロフィールなのか!」

投稿する人によって項目の順番はバラバラだけど、それぞれ身長・体重・年齢を意味していることがわかった。他の人たちもプロフィールを書いているので、ボクも同じように書くことにした。

「ごちゃごちゃ書くよりもシンプルな文章にした方がいいかな?」

肉体的な接触を希望する文面は書かないようにした。何度か修正してようやく文書が完成した。

タイトル:京都市内
本文:京都市内の◯区に住む大学生です。同年代の人で気軽に会って話せる方がいませんか?165.56.20です。よろしくお願いします。

自分のプロフィールを書くのは少し恥ずかしい気がした。どんなにメールで取り繕って文章を書いても、実際に会ってみないと相手がどういった人間かはわからないので文書はこれでいいと決めた。

「よし・・・もう切りがないしこれでいいかな」

文章はできたけど、ボクは生まれてはじめての投稿に緊張していた。しばらくの間、パソコンの前で本当に投稿していいのか悩んでいた。

「この掲示板に書き込んである人から返事があったとして、その人と会うことになったら絶対に面と向かって話すことになるよな・・・」

同性愛者の人と話すのは、高校時代に出会ったヒロト君以来だった。実際に直接会って話すことになるかもしれないという現実に対して、ボクはとても緊張していた。ボクがようやく掲示板サイトに投稿したのは夜中の22時過ぎだった。

<つづく>