ゲイとして生きる君へ

中学時代に同性愛に目覚めカミングアウトしてました。現在は隠れゲイ@福岡。過去の思い出や現在のことを綴っていきます。

はじめての有料ハッテン場<5>

 店の奥に進むとすぐ右手に階段があり、まっすぐ先には部屋があった。サポーターは四階と三階が店舗になっていた(三階にはエレベーターは止まらないようになっている)。ボクは階段を降りずに、まずは四階のハッテンスペースに入ることにした。

 「お邪魔します……」と心の中で呟き、恐る恐るドアを開けて部屋に入った。今のところ、一緒に店に入ってきた男性以外は誰ともすれ違っていなかったので、店内には誰もいないような気がしていた。部屋の中は真っ暗ではなく、うっすらと照明がついていた。何か人の声のような物音が、奥の方でしていた。部屋の中を進むと金網のような間仕切きがあった。そこから金網越しに部屋の中が一望できるようになっていた。目の前には布団が三組くらい敷かれた広めのスペースがあった。

 そのスペースで四人の男性が、その布団の上でセックスをしていた。

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 ゲイ向けのアダルトDVDの中では複数の男性がセックスしているのを見たことがあるが、ボクは目の前で起こっている出来事が信じられなかった。「すっ……凄い世界だ」と思いながら、ボクは緊張で唾を飲み込みながら、四人の男性のセックスを凝視していた。四人とも若く二十代に見えた。後で知ったのだが、この四階の部屋は室内が明るいため、年配の人はあまり訪れない部屋だった。若い人か、もしくは自分のスタイルにある程度は自信がある人用のスペースだった。四人は誰がタチで誰がネコなのか分からないくらいに乱れあっていた。

 部屋の中には、ボク以外にも二人の男性がいた。その二人は、もとは押入れだったと思われる場所の上段に座って、四人のセックスを眺めていた。その二人も二十代のようだった。そのうち一人は、ボクの方をちらちらと見ていたが、もう一人はボクには全く興味がないようで、ボクの姿を一瞬だけ確認してから視線を四人に戻した。ボクは四人の姿を見て「うわ〜凄い!」と馬鹿みたいに口を開けて驚いていた。

<つづく>