ゲイとして生きる君へ

中学時代に同性愛に目覚めカミングアウトしてました。過去や現在のことを綴っています。毎日更新中@福岡

はじめての有料ハッテン場<7>

 四階のハッテンスペースと違って、三階はほとんど照明がなく、すれ違う人の顔も判別ができないくらいだった。暗闇の中、非常口を案内する照明だけが目立っていた。

 とりあえず発展スペースの全体図を把握したかったので、道がなくなるまで進んでみた。途中にいくつもの部屋があり、何人かの男性が寝ていた。ドアがある個室やドアのない個室があったり、少し大きめの部屋もあった。一つ一つ部屋を確認しながら進んでいいると、通り過ぎた人がボクの体を微かに触ったように感じた。ボクはたまたま体が当たっただけだと思い「あっ! ごめんなさい」と頭を下げて通り過ぎた(体を触ってくることに意味があるのだけれどまだ知らなかった)。通路の途中で男性が何人かの立っていて、ボクを物色するかのように見ているのがわかった。ボクは無視して暗闇の中を手探りで進んで、ようやく終点にたどり着いた。

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 そして試しに空いている個室の中に足を踏み入れてみた。個室の中にはシングル用の布団が敷いてあった。敷き布団は少しジメジメと湿っているように感じた。部屋の隅には誰かが使用した後なのか、ぐちゃぐちゃになった毛布が置いてあった。あとテッシュペーパーと、それを捨てるために置いていると思われるゴミ箱があった。ボクは個室の中で壁にもたれて呆然と立って、他の個室から聞こえてくる男性の喘ぎ声を聞いていた。そしてその声を打ち消すぐらいの大音量のダンスミュージックが店内に流れていた。有料ハッテン場ではセックスの際に発する声を周辺に漏らさないようにするためなのか、同じようなダンスミュージックが大音量で流れていることが多い。

 個室の前を何人かの男性が通り過ぎていた。中には個室に入って、ボクの顔を確認して去って行く人もいた。暗闇だから顔がほとんど見えないのだろう。思いっきり顔を近づけて観察してくる人もいたが、ボクが「イヤイヤ」という風に首を振ると、首を傾けて去っていった。

<つづく>