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ゲイとして生きる君へ

中学時代に同性愛に目覚めカミングアウトしてました。現在は隠れゲイ@福岡。過去の思い出や現在のことを綴っていきます。

はじめての有料ハッテン場<9>

 はじめて有料ハッテン場に来ただけあって、目新しいことばかり続いていた。

「なるほど! ゲイの世界ってこうなっているのか」

 ボクは妙なことに感心しながら暗闇の中を歩いていた。とりあえず休憩室に移動して少し頭の整理でもしようかと思い、ハッテンスペースの入り口まで戻ろうとしていた。

 入り口付近に来た時、部屋の中でかすかに話し声が聞こえた。その部屋には、三組ほど布団が敷いてあって、複数人でプレイできるようになっていた。ボクは話し声が気になったので、部屋の入り口のカーテンをめくってそっと中を見てみた。右端の布団に男性が寝ていた。その男性は細身の短髪でまだ二十代の前半に見えた。そして短髪の若い男性の側に座って、話しかけている三十代後半ぐらいのマッチョな男性がいた。

「やってもいい?」

「はい……いいですよ」

 はっきりとは聞こえなかったけど、そんな会話をしているようだった。会話が途切れた後、マッチョな男性は、寝たままの短髪の若い男性の股間を触ったり、乳首を舐めたりしていた。ボクはカーテンを開けて二人のやりとりを観察していた。するとマッチョな男性の視線がカーテンを開けて見ているボクの方を向いた。そして目が合ってしまった。

「うわ〜目が合っちゃった。見てると邪魔だろうから、休憩ルームに移動しよう」

 そう思ってカーテンを閉じようとした時だった、マッチョな男性は手を上げて、ボクに向かって手招きをした。

「えっ……何?」

 ボクは自分のことを呼んでいるのかわからなかったので、自分の体を指差して「ボクを呼んでるの?」とジェスチャーで確認してみた。マッチョな男性は、手招きを続けながら「そうだよ」という意味で頷いていた。どうしようか迷っていたけど、恐る恐る部屋の中に入ってみた。

  マッチョな男性は、若い短髪の男性の側に座るように指を指してた。よくわからないまま、ボクは指示された通りに座った。短髪の若い男性は寝たままボクの姿を見上げると、少し笑いながら手を伸ばしてボクの手を握ってきた。

<つづく>