ゲイとして生きる君へ

中学時代に同性愛に目覚めカミングアウトしてました。過去や現在のことを綴っています。毎日更新中@福岡

はじめての有料ハッテン場<14>

 既に個室に入ってから、一時間近く経っていた。ボクらの会話は続いていた。

「多分……君って同年代より年上の男性にモテると思うよ」

 その言葉を聞いた時、前に出会ったイサムさんにも同じことを言われたのを思い出した。ボクは試しに理由を訊いてみた。

「同じようなことを別の人からも言われたことがあるんですが、どんなところがですか?」

 彼は寝転がったまま、しばらく天井を見つめて言った。

「俺も二十代の頃は、同年代の若い相手とばかりセックスしてたんだ。三十代になっても、やっぱり若い男とセックスしたい願望はあるけど、三十代になってくると相手に求めることも変わってきた気がする。いくら若くても軽い人は嫌だっていうか、中身のない人は嫌になってきたんだ。その点、君は見た目も真面目な感じがするし、実際に話しててもクソ真面目だなって思うよ。恐らく……君は同年代の人とは合わないけど、一部の年上の人には好かれるんじゃないかな? もちろん若ければ誰でもいいっていう見境がない人もいるけどね」

「でも……ハッテン場でこんなことをしてて、真面目といえるかどうか分かりませんけど」

 ボクは苦笑いしながらそう言った。

「そうだね。でも仕方ないよね。ゲイなのを隠して生きてても出会いなんてないから、こんな店に来るしかないよ」

 仕方がないか……

 ボクも学校のような公の場所でカミングアウトしないと決めたから、周囲はボクがゲイであることを知らないし、ボクが好きになった相手がゲイである可能性はほとんどない。ノンケを好きになって告白しても意味がないことは、高校時代に経験済みだった。告白してしまうと好きな相手に迷惑をかけてしまうだけだった。だから仕方がなく、この有料ハッテン場に来たのだった。このサポーターに来ればゲイに会えるし、自分にも好きな人ができるかも? そんな期待を抱いていた。 

<つづく>