ゲイとして生きる君へ

中学時代に同性愛に目覚めカミングアウトしてました。過去や現在のことを綴っています。毎日更新中@福岡

はじめての有料ハッテン場<17>

 奥の休憩室には三人いた。その中には店に入る時に一緒に入った男性もいた。三人ともボクよりは年上だった。四階と三階にいた人数を頭に思い浮かべながら数えてみると、店全体で十五人くらい、お客がいたのではないかと思う。

 ボクは喫煙をしないので、部屋に充満しているタバコの煙がきつかった。携帯を見ている人もいるし、テレビを笑いながら見ている人もいた。ボクも座ってテレビを見ていた。バラエティ番組を放送していたが、ほとんどテレビを見ないので、よく知らない芸能人が騒いでいる番組をつまらいと思いながら見ていた。しばらくすると二人の男性が出て行って、ボクと隣に座っている三十代後半くらいの痩せた男性の二人きりになった。

 もう一回だけ三階と四階のハッテンスペースを回ってから帰ろうかな……そう考えた時だった。足に何かが当たったような感触がした。自分の足を見ると、隣の席に座っていた男性が手を伸ばして触っていた。

 休憩室で体を触られるなんて思っておらず驚いたけど、これ以上は誰かと寝るつもりもなかったので、足を引っ込めた。すると痩せた男性はさらに手を伸ばして触って来た。

 この人は、さっきの眼鏡の男性と違って紳士的な感じがしないなと思った。

 椅子から立ち上がってボクに近づいて、無理やり体を触って来た。ちょうどその時に別の男性が休憩スペースに入ろうと顔を覗かせたけど、ボクらの様子を見て、すぐに逃げて行った。何度か拒絶しようと手で払いのけて断ったのにさらにしつこく触って来た。

「チン●の匂い嗅がせて……」

 そんなことを言いながら、しつこく体を触ろうとしてきた。興奮しているのか鼻息が荒かった。しかも口臭がドブ臭かった。

 この人は危険そうだな。
 
 そう判断したボクは、彼の手を払いのけて休憩室を出た。そのまま三階と四階のハッテンスペースに行かずに、シャワーを浴びて服を来て逃げるように店を出た。

<つづく>