ゲイとして生きる君へ

中学時代に同性愛に目覚めカミングアウトしてました。現在は隠れゲイ@福岡。過去の思い出や現在のことを綴っていきます。

はじめての有料ハッテン場<18>

 店を出てエレベータに乗り、人目につかないタイミングを見計らってビルから出た。そして周囲の目を気にしながら歩いていた。二十一時くらいに店に入って、店を出た時には日付が変わっていたけど、河原町通りはまだ人通りが多かった。何か後ろめたい気持ちになりながら、人波に紛れて家に帰った。

 以上が、ボクの初めての有料ハッテン場での体験談だ。

 大学時代は時間が有り余っていたので、一ヶ月に一回から二回は通っていた。社会人になってからは、回数が激減して一年間に数回程度になった。

 その後、初めて関係を持った眼鏡の男性とは何度か出会って関係を持った。何度も店に通っていると、顔なじみもできた。お互いに顔も覚えてしまったけど、店で出会うだけで、外の日常世界で出会ったことは一度もなかった。

 有料ハッテン場に出入りしていると、たまにはボクの好みの外見の人も来たりして、ドキドキすることがあった。でもお互いの好みが一致しない限りは肉体関係は持てなくて、ボクの目の前で全く別の誰かと肉体関係を持ったりされると、ただ……外見が好みだっただけなのに、それでも胸が締め付けられるくらい切なかった。

 ボクはノリが良い方ではなかったので、複数相手の乱交やバックなどができなかった。でも無差別に肉体関係を持って病気になるのも嫌だった。外見や態度で、なんとなく怪しいと思った人に関しては、どんなに誘われても断り続けていた。

 初めてサポーターで見かけた人達と同じように、ボクも真っ暗の通路に立って、好みのタイプの人が来ないか待ち続けた。時には個室の布団に寝っ転がって待ち続けた。それこそ何時間も待ち続けた。同じ店内の中を何度も行ったり来たりしながら相手になってくれる人を探し続けた。他のお客も同じように店内を行ったり来たりしていた。新しいお客が入って来ない限り、状況が変わらないのは分かっているけど、自分でもバカみたいだと思いながら何度も同じ場所を往復していた。

<つづく>