ゲイとして生きる君へ

中学時代に同性愛に目覚めカミングアウトしてました。過去や現在のことを綴っています。毎日更新中@福岡

はじめての有料ハッテン場<20>

 有料ハッテン場では多くの人に出会って語り合いをしながら肉体関係を持ってきた。その中で、ボクとかなり似た価値観を持つ人にも出会ったことがある。相手も気が合うと思ってくれて、お互いの携帯番号やメールアドレスを交換した。何度か店で待ち合わせして肉体関係を持ったけど、それ以上の関係から進むことはなかった。

 「本気で付き合いませんか?」と言い出しそうになったけど、社会的に同性同士の結婚が認められていないからなのか原因は分からないけど、心のどこかで「どうせ無理だろう」と思い、結局は諦めてしまっていた。

 有料ハッテン場で、肉体関係を持つ度に思う。相手がどういった人間かもわからなくて「過去」もない。相手との関係が発展していくという「未来」もない。ただ……目の前の相手とセックスをしているという「現在」だけがあるだけだ。

 いつまでも、こんなことをしていては駄目だと思っているのだけれど、どうしたらこの状態から抜けられるのかわからない。日々の生活に追われていることを理由に真剣に向き合わないでいる。ただ向き会うのが怖いのだけれど。

 そこまで分かっていても、ボクは有料ハッテン場に行き続ける。独りで性的な欲求を処理するには限界があるし、ゲイであることを隠して生きているのだから、公の場での同性同士の出会いの機会なんて絶対にない。

 もしかして真剣に付き合える人が見つかるかもしれないという希望を抱いて有料ハッテン場に行き続けるしかない。

<おわり>