清潔感って大事だよね

 少し前に投稿されたヤシュウさんの記事を読んだ。あぁ……わかるわかると思いながら、自分も同じような体験をしたことがあった。 

 

 ボクは口臭がキツイ人とは、どんなに好みの顔をしていても、関係を持つのは無理だ。

 ちなみにボクは歯磨き+デンタルフロス+電動歯ブラシ+リステリンで口腔ケアを毎日行なっている。三ヶ月~四ヶ月に一回は歯医者に歯石除去などのケアに行っている。少しというか……やりすぎかもしれない。もともと歯の質もいいらしく虫歯になったことがない。

 この記事を読んで、大学時代にゲイ向けの掲示板の書き込み経由で、三十歳中盤の男性と出会ったことを思い出した。

 細かい話は省くけど、ボクはその相手の部屋に入った。部屋は物が散乱していて、使用後の皿も洗い場に放置されていた。洗濯物も丸めて隅に落ちていた。そして部屋のいたるところに、枯れ草ボール(回転草のこと)ならぬ、埃ボールが転がっていた。自分で言うのもなんだけど、ボクは部屋に必要のないものは置かないし、掃除も小まめにしている。かなりの綺麗好きだ。

 相手の男性は、一方的に自分の職場の愚痴を言ってて、ボクの方はずっと相槌を打って聴き続けていた。

 どうしよう……もう帰りたい。

 話しながら、部屋の汚さにどんどん目がいってしまいボクは逃げ腰になっていた。相手の男性は、ボクが迷っていることに気づかないで話し続けていた。そして徐々にボクに体を近づけて来たけど、口臭も酷かった。

 よし……断ることに決めた。

 口臭を嗅いで、ボクの中で腹は決まった。誘いを断って帰るのは、相手に対して失礼かとも思ったんだけど、なんだかこの人と関係を持つと、自分の今までの人生を否定するような気分になっていた。それに今まで一生懸命に育っててくれた親にも申し訳ないような気がした。

「じゃあ……そろそろヤる?」

 相手の男性はおもむろに言って来たけど、ボクは勇気を振り絞って言った。

「ごめんなさい……帰ってもいいですか?」

「えぇ……なんでなの? 理由は?」

「ごめんなさい……ボクが全部悪いので」

 ボクはとにかく低姿勢になって、頭を下げていた。本当の理由を伝えると殴られるか無理やり襲われそうなので止めることにした。

「せっかく好みのタイプなのに〜」

「ごめんなさい」

 ボクは謝罪しながら、荷物を持って玄関に向かった。

「本当に帰るの?」

「ごめんなさい……悪いのは僕なので!」

 ボクは丁寧に頭を下げて玄関に向かった。そして「お邪魔しました」と礼をして、急いでエレベーターに乗ってマンションから出ていった。

 それからボクは有料ハッテン場でも、清潔感が無い人とは、絶対に関係を持たないようになった。口臭や体臭などの身だしなみに気を配っている人でないと、そもそも尊敬ができないし、ボクも価値のある人生を歩んできてるとはいえないけれど、そんな相手と肉体関係を持つと自分の人生を否定するような気分になるからだ。

 身だしなみや住環境などの外的な要因って、その人の人間性にも影響してくるだろうし、ボク自身も大切にしていきたいなって思います。

 ヤシュウさんとは同年代だからなのか、他にも同感できる記事が多いです。