漫画『弟の夫』の感想

『弟の夫』という漫画本を読んだ。きっかけは、いくつかのサイトで、この本を紹介しているのを見かけて興味を持ったからだ。 

弟の夫 : 1 (アクションコミックス)

弟の夫 : 1 (アクションコミックス)

 

 情けないことに前から興味はあったのだけれど、「紙の書籍」という形態で買うと、保管場所をどこにするのか、どうせ保管場所がなくて自炊するにしても手間がかかるので、最初から「電子書籍」という形態で買うことにした。

 相変わらず同性愛関連の書籍には興味があるのだけれど、買った後、どう保管しておくのかは悩ましい問題だ。「紙の書籍」で置いておくと、誰がいつボクの家に来ることになるか分からないし、「電子書籍」として買っても、もし突然の事故で死んでパソコンを回収されて開かれたらどうしようと考えると悩ましい限りだ(これに関しては以下の記事を参照)。 

 

 まぁ……死後のことなんて気にしてもしょうがないけれど、そこまで同性愛関連の書籍を買うときは、買った後の後始末を、どうするのか考えながら買ってしまうということだ。

 話は戻って、『弟の夫』を読んだ感想だ。全四巻ほど出版されているけど、一時間半もあれば読破できると思う。身近に外人の同性愛者が現れたことによって、こっそりとカミングアウトする子供も現れたり、ボクの高校時代を重ねて読んでしまって共感する部分も多かった(これに関しては以下の記事を参照)。 

 

 そして一番印象に残ったのは、「やっぱり女性って男性よりは同性愛について寛容なのかな?」という点だった。

 それが特に顕著なのは主人公の元妻だ。それに主人公の娘と、その娘の女友達もだ。

 作者も無意識に書いている思うけど、この漫画に出てくる女性は同性愛について自然に寛容的な立場を取っているように思う(同性愛者と付き合うのは悪影響だと言ってくる女性も一人いたけど)。もちろん自分の子供が同性愛者になるというのなら別だろうけど、端で見ている分に関しては、女性は男性よりは同性愛について寛容な人が多いと思う。

 ちょうど、このサイトで社会人時代について文章を書き始めているけど、男性社員はボクをホモ扱いしていじって楽しんでいるけど、女性からは一度もホモ扱いされた記憶がないのだ。女性社員と二人きりで食事や飲みに行ったりもするのだけれど、普通に友達感覚で接してくる人が多かった。

「神原君って、考え方が女性ぽいよね?」

 よく女性と話していると、そんな言葉を言われた。でもそれまでだった。恋愛観や結婚感を話したり、夫の愚痴を聞かされたり、そんな会話をしながらでも一度も冗談でホモ扱いをされたことがない。もちろん女性の中にも寛容的ではない人はいるだろうけど、比較的に男性よりは寛容な人が多いと思った。

 ボクは以前から、世の中の女性はBL好きが何故多いんだろうと不思議に思って見ていた。

 レズでもないのにBL好きの女性は多いけど、ゲイでもない男性でBL好きというのは稀だと思う。ボクの中でもはっきりと結論が出ていないのだけれど、女性は潜在的にBLや同性愛に対して、男性よりは寛容な人が多いものなのかな?と思っている。

 『弟の夫』という本を読んでいて、相手が同性愛者であることを知った時の、男性と女性の反応について興味を持って読んでしまった。