ゲイとして生きる場所を作ること<4>

 ボクが同性愛者として一歩を踏み出せないのは、この辺にあるんだろうなと思いながらコメントに対する返信を書いていた。

 ボクはまだ同性愛者として生きて行く覚悟ができていないのかもしれない。

 心の中のどこかで、自分がゲイであることを認めたくないという思いがあって、それに自分でも気がついている。同性のことしか好きになれないのに、未だにそれを認めたくない思いがあるのだ。

 先月の知り合いのゲイの方から、「近場に住んでいるゲイ仲間の飲み会があるから参加しない?」と声をかけられた。ボクはその誘いを迷ってはいたけど、結局は断ってしまった。ゲイ仲間と会って話をしたいという気持ちもあるのだけれど、それに参加してしまうと否が応でも、自分がゲイであることと向き合うことになるのだ。

 はてなブログを書いているゲイの方には、積極的にゲイとして公の場で活動している方も多いけれど、ボクにはその決心がつかない。あれだけ中学や高校時代に堂々とカミングアウトしていたくせに、大学時代からは、ほんの一部の人を除いて、ひたすらゲイであることを隠して生きている状態だ。

 ボクは何でも決心がつくまでにやたらと時間がかかってしまう。

 そもそも有料ハッテン場に入るのにも、なかなか決心がつかなくて 決心がつくまで不審者のように店の周りをウロウロして、ようやく店に入って行く有様だ。このサイトも書きたいと思っていて、実際に書き始めるまで一年かかったくらいだ。ただ実際に始めてしまうと、のめり込んで進めていく性格なのも知っている。とにかく踏ん切りがつくまでに時間がかかってしまのだ。

 とりあえずは自分の中で踏ん切りがつくまで、その準備期間として、まずはこのサイトを地道に更新していこうと思う。そしていつかこのサイトを読んで、「会いませんか?」と言ってくださった方に、「会いましょう」と返答ができるように変わっていきたいと思う。

<終わり>