ゲイとして生きる君へ

中学時代に同性愛に目覚めカミングアウトしてました。過去や現在のことを綴っています@福岡

同性愛者が存在する確率<2>

 ボクはパソコンの前で、掲示板に投稿する文章を考えた。

実家に帰省している大学生です。誰かメールでもしませんか?

 そうキーボードで文字を打ち込んで投稿ボタンを押した。ただ投稿してみたものの、特に誰かと会うことなんて考えていなかった。ボクには移動手段の車もなく、実家に帰省しているため場所もなかった。ただ暇つぶしにメールをする相手を探していた。掲示板に投稿して期待せずにいると、数分後にはメールの着信音が鳴った。その掲示板の投稿数から見て、もっと時間がかかると思っていたが、予想より早く返信が来た。

掲示板見ました。二十二歳です。こっちも暇なんでメールしませんか?

 ボクは相手の年齢を見て同じ年齢であることに驚いた。

メールありがとうございます。ボクも二十二歳です。○○市の○○駅の近くに住んでます。
おぉ!近いね。俺も○○駅の近くだよ。

 メールの相手が、同じ年齢の上に意外と近場に住んでいることが分かった。

奇遇ですね。こっちは○○駅から歩いて十分くらいの場所にいますよ。

 メールを送るとすぐに相手から返信があった。

もしかして同じ校区? ○○小学校じゃない?

 学校名を見ると、ボクの通っていた小学校だった。

○○小学校ですけど、もしかして同級生? 

 そうだったらすごい偶然なんだけど、どうしよう……知り合いに会うには気まずくてメールを返信するの止めようか迷っていた。ボクは小学生の同級生の顔を頭に思い浮かべて、それらしい人がいないか考えていた。返信を迷っていると、相手から続けてメールが来た。

もしかして○○君?

 メールの名前を見て、すぐに知っている同級生の名前だと分かった。しかもその名前の同級生は同じ町内に住んでいた。

○○君……知ってるけど違いますよ。
もしかしたら●●君?

 その名前の同級生も知っていた。同じクラスにもなったことのある生徒だった。

●●君も知ってますけど違いますよ。

 これは……メールの相手は確実に顔見知りだな。ボクはメールのやり取りを断ろうかと思っていた。

絶対に知り合いだよね。よかったら会わない?

 ボクはメールを受け取って、どう返信しようかと思っていた。

<つづく>