ゲイとして生きる君へ

中学時代に同性愛に目覚めカミングアウトしてました。過去や現在のことを綴っています@福岡

ゲイブログを書く前後<22>

 他のゲイブログを書いている人たちが書いたLGBT関連の書籍や映画のレビュー記事も読んでいた。でも別に影響されることはなくて、自分でレビュー記事を書いてみようなんて気持ちにはならなかった。やっぱりそれだけ高橋さんの存在が気になっていたんだと思う。
 
 最初は当時流行していた漫画本の『弟の夫』を読んでレビュー記事を書いた。

 まともにゲイを取り上げた書籍を読んだのは、2年前に『ボクの彼氏はどこにいる?』を読んで以来だった。紙書籍で買うと部屋のどこかに隠すのがめんどくさくなるのでKindleで購入した。ただ「購入した」と、あっさり書いているけど、実際に購入するまで長くて2週間近く悩んでいた。

 まるで大学時代にインターネットに出会って、検索サイトに「ゲイ」という言葉を初めて入力して検索ボタンを押した時と似た気持ちだった。

 もし……ここでゲイを扱った書籍を購入したら、きっと歯止めが効かなくなって、沢山買っていくことになるかもしれない。そうなったら確実に今までの自分と変わってしまうような気がする。

 そう本気で悩んでいた。ただいつまでも悩んでいてもしょうがないので、2週間近く悩み抜いて、「ええい!もうどうにでもなれ!」と勇気を出して購入したのを覚えている。

 そして……心配した通りになってしまった。現在、Kindleで購入したLGBTを扱った電子書籍は70冊を超えている。紙書籍は40冊を超えている。鑑賞した映画もかなりの本数になってしまった。

 やっぱりこうなってしまった……

 ボクはのめり込むまでの躊躇する時間も長いけど、一旦のめり込むと一気に突き進んでしまう。早い話がオタクなんだと思う。ただ反省する面もあったけど、でもやっぱりレビュー記事を書き始めてよかったと思った。LGBT関連の書籍を読んだり、映画を観たりしてよかったと思っている。自分の中での狭かった視野が徐々に広がっていくのが痛感できた。

 話は少し逸れるけど、色々な文章を書いていてレビュー記事を書くのが一番、精神的にしんどい。休日に「今日は絶対にレビュー記事を書くぞ!」と朝から決めておかないと書けないくらいにしんどい。語彙力が貧困だから「面白かった」とか「楽しかった」とか、そんな言葉を使わないで説明する文章能力のなさにつくづく嫌気が刺しながら毎回文章を書いている。今になって振り返ると、初期のレビュー記事は文章も短くて見直したくないような内容だ。

 次に何のレビュー記事を書こうかな?

 ボクは『弟の夫』のレビュー記事を書いた後に、次に何を取り上げて書くのか迷っていた。でも自然と何を書くべきなのか頭の中に思い浮かんで来た。

 そりゃ……このサイトを始めるきっかけになった本を取り上げるべきだよね。

 ボクはこのサイトを始めるきっかけになった石川大我さんの『ボクの彼氏はどこにいる?』を取り上げてレビュー記事を書いた。このサイトを始める一つ目の歯車になった本だった。別に深い意味もなく思ったことを素直にレビュー記事として書いた。

 まさか……そのレビュー記事に対して、このサイトを始める2つ目の歯車になったChunkさんが言及してくれるなんて思いもしなかった。


<つづく>