ゲイとして生きる君へ

中学時代に同性愛に目覚めカミングアウトしてました。過去や現在のことを綴っています@福岡

ゲイブログを書く前後<23>

「そろそろ寝ようかな?」と思いつつパソコンの画面を見ていると、chuckさんのサイトの更新がされていることに気がついてリンク先を開いた。

 

 あのchuckさんがボクの書いた文章に言及してくれるなんて……

 パソコンの画面を前に、嬉しいやら恥ずかしいやら複雑な思いになって、悶々として眠れる夜を過ごしたことを覚えている。ヒャッホーとはしゃいだり。あんな駄文を読まれてしまったと後悔したり。

「ボクの彼氏はどこにいる?」を取り上げてレビュー記事を書いたけど、特に誰かが触れてくれるなんて期待していなかった。この本に対する思いは、ずっと自分の心の中にだけで留めておけばいいと思っていた。

 chuckさんが自分のサイトを読んでくれている事は、コメントやはてなスターをつけてくれることで気がついていた。でもまさかこのサイトを立ち上げるきっかになった本を取り上げて文章を書いたら、同じくこのサイトを立ち上げるきっかけになったサイトを運営しているchuckさんが取り上げてくれるなんてと呆然としていた。

 このサイトを始めて本当によかった……

 ボクはレビュー記事を書くきっかけをくれた、しろぬ〜ぼ〜の高橋さんに感謝の気持ちでいっぱいだった。

 でも高橋さんのサイトと出会えた影響は、これだけではなくてもっとボクの中で大きかった。

 9月23日のことだった。

 ボクはモスバーガーにパソコンを持ち込んで、音楽を聴きながら、本を読んだりこのサイトの文章を書いたりしていた。その少し前までは、家の近くのスタバで作業していたけど、なぜかある時期から異常に客が多くなって来て賑やかになって混雑もしているし、ゆっくりくつろいで作業ができなくなっていた。家の近くにはモスバーガーの店舗があって、そっちはガラガラだったので、8月末からモスバーガーの無線LANつないでコーヒーを飲みながら作業するようになっていた。

 15時過ぎに自分のサイトの文章が書き終わって、他のゲイブログを書いている人たちの文章を読んでいる時だった。

 あっ……しろぬ〜ぼ〜の高橋さんがサイトを更新してる。

 リンク先を開いて高橋さんのサイトの文章を確認すると。『老いと嗜好性』というタイトルで文章を書いていた。

 いつものように文章を読み進めていくと、なんだかいつもの高橋さんとは様子が違っていた。


いま僕は20歳。今年21歳になる。嗜好性って老いとともに変わるのかな。今後どうなるかが気になるところであるが、少なくとも現在までにおいては、嗜好性は老いとともに変わってきている。たとえば、こんなところで言うような話ではないと思いつつも、個人的な日記だから吐露しますが、僕は昔はいわゆるショタというものが好きだったのです。

 ここまで読んで、ボクはモスバーガーで思わず「えっ〜?」と声を上げて笑ってしまった。近くで友達同士で雑談していたおばさんたちの視線がこちらに向いた。

 なんだか今日の文章は、いつもの高橋さんが書く文章とは違う気がする……

 そう思いつつ残りの文章を読んだ。

ショタが好きといっても、僕自身がショタ的な年齢だったから、いま僕が言ったショタとは意味が変わってくると思いますが、そういうタイプの人に対して自分の嗜好性が向いていたのです。いや、もう変な言い回しはやめにしましょう。そういうタイプの人が好きだったのです。しかし、年齢を重ねるにつれて、だんだんとショタに対する関心が減ってきました。むしろ、関心が自分と同じ年齢ぐらいの人に移行しているのを感じます。

 この高橋さんの文章を読んだ時の感動は、今でもはっきりと覚えている。老いとともに嗜好性が変わるのは自分でも実感していて、いつか文章に書こうとは思っていた。

こんなところで言うような話ではないと思いつつも、個人的な日記だから吐露しますが、僕は昔はいわゆるショタというものが好きだったのです。
いや、もう変な言い回しはやめにしましょう。そういうタイプの人が好きだったのです。

「ボクの知ってる高橋さんってこんなこと書く人だったけ?」と思いつつ、サイドバーの横にいる、しろぬ〜ぼ〜の顔を見た。

 なんだかいつもは無表情のしろぬ〜ぼ〜の顔が、照れて少し赤くなっているような気がした。ボクは頭の中で、赤い顔をしたしろぬ〜ぼ〜の高橋さんを思いっきり抱きしめていた。

<つづく>