ゲイとして生きる君へ

中学時代に同性愛に目覚めカミングアウトしてました。過去や現在のことを綴っています@福岡

LGBTの社会活動との関わり<1>

 ボクはその場所に行くことで、これから自分の人生を変える何かが見つかるとずっと期待していた。

 このサイトに文章を書き始めて約1年が経ってから、ボクはいろいろな場所に行くようになった。そして勇気を出して行った場所のどれもが新しい発見を与えてくれて、自分が少しづつ変わっていくのを感じていた。

 このままずっと行動していたら、もうすぐ大きな進展があるかもしれない。

 そう密かに期待していた。そして2018年3月30日が来るのを心待ちにしていた。

 ボクは3月30日に福岡市の「ある場所」に行った。去年の年末から、春になったら「ある場所」に行きたいと思っていた。そこは有料ハッテン場のような肉体関係とは無関係の場所だった。その場所に行くことで、きっとボクの今後の人生が変わる何かと出会えると思っていた。そして3月中旬ぐらいにスケジュール帳を開いて、3月30日に「ある場所」に行くと決めていた。

 でも結果はというと……「ある場所」に行っても何も得るもが無かった。

「どこに行ったの?」と質問されても詳しく書くことができない。

 ボクが行った「ある場所」には多くの人が関わっていて、きっとボクの気持ちを正直に書いてしまうと、多くの人を傷つけてしまうからだ。ボクには何も得るものがない場所だったけど、「ある場所」が存在することで、きっと多くのゲイの人たちが救われているはずだった。

 ボクは勇気を出して「ある場所」に行った。そして30分くらいで出てきてしまった。

 その場所にいるだけで、「ボクはゲイです」とカミングアウトしているような場所だった。もちろん自分がゲイであることを知られてしまうから「ある場所」に入るのは怖かった。ただ「ある場所」で会う人たちも、ゲイであることは間違いなかったので勇気を出して入ることができた。ボクは自分がカミングアウトしている状態が怖くて出てきたんじゃない。

 ただ何となく「ある場所」にいても違和感しか感じなかったから出てきてしまった。

 そこで誰と話したのか、どんなことがあったのかは書くことができない。ただ何ヶ月も期待していただけに失望は大きかった。

 30分しかいなかったのに「ある場所」から出ると日が暮れていた。

「ある場所」に入るまでは、「これから先どんなことが起こるんだろう?」と心の中は期待でいっぱいだったのに、「ある場所」から出てからは、「これから先どうしよう?」と心の中は不安でいっぱいになっていた。

 ボクは川沿いをトボトボと歩いて天神に向かっていた。街中の桜の木は満開で川沿いには露店が出ていて、家族連れやカップルが賑やかに花見をしながら騒いでいた。彼らを横目に見ていると自分が手に入れたくても手にできないものを、簡単に手にしてしまっているように思えて何だか悔やしくてしょうがなかった。

<つづく>

 

f:id:mituteru66:20180405221518j:plain