ゲイとして生きる君へ

中学時代に同性愛に目覚めカミングアウトしてました。過去や現在のことを綴っています。毎日更新中@福岡

LGBTの社会活動との関わり<6>

 結局……来てしまった……

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 4月1日。ボクは熊本の「辛島公園」に来ていた。市内を走る路面電車を降りた時は12時を過ぎていた。熊本には熊本県立美術館の展覧会で何度か訪れていた。辛島公園の前も何度か通り過ぎていたので、公園の名前は前から知っていた。 

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 それから公園内を散策したけど、まだパレードの関係者は誰も来ていなかった。公園の向かいの広場には大きなテントが沢山建てられていて、物産展のような催し物が開かれていた。場内放送やイベントが賑やかで沢山の人が集まっていて、辛島公園にたどり着いた時、そっちのイベントの方に目が向いて、「なんて大規模で賑やかなパレードなんだ!」と驚愕していたけど勘違いだった。

 パレードに参加する気持ちになれるのかな……

 わざわざ熊本まで新幹線に乗って来たのに、相変わらず自分はパレードに参加したいのか参加したくないのか迷っていた。「どちらにせよ……どんな感じでパレードが行われるのか見ておこう。もし実際に目で見て参加する気分になったら参加してみよう」と思いなおして重たい気持ちを引きづりながら熊本までやってきた。

 ボクの頭の中には、どうしても前日に訪れた「ある場所」と映画の内容が頭の中にこびりついていて離れなかった。

 でも、もし参加できなくても11月には福岡でもパレートが開催されるから、そのための予備知識をして知っておいても損はないだろうと前向きに考えることにした。

 パレードのメンバーが集合するのが14時で、実際にパレードが始まるのが15時だったから、まだかなりの時間があったので近くの商店街のアーケードを歩いて目についた店で昼食を取ることにした。そして昼ご飯を食べながらパレードのチラシを眺めて時間を潰した。

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 前日の夜(日付は超えてたので同日なんだけど)、深夜2時過ぎに寝て朝の7時には起きた。朝起きてからもずっと「熊本のパレードに行くべきかどうしようか……」と悩みながら朝食を食べて、近くの喫茶店でコーヒーを飲みながら、机の上にパレードのチラシを置いて眺めながら、「どうしたものか……」と悩んでいた。そして10時半を過ぎてスマホで時刻表アプリを見ると、ちょうどいいタイミングの熊本までの電車と新幹線の接続があったので、「これは神の導きだ。やっぱり行くだけ行ってみよう!」と、普段は神様のことなんて気にもしていないのに、こんな時は都合よく考えて勢いで熊本まで来てしまった。

 それから昼食を食べて公園に戻った。まだ13時半より前で、パレードの関係者は誰もいないようだった。しばらく日陰に座って本を読みながら時間をつぶした。ふと公園入り口に目を移すと3人組の男性が集まっていた。3人とも知り合いのようで仲良く話しながらレインボー色のタオルを鞄から出した。それから周囲に目を移すと、パレードの関係者らしい人がちらほら目についた。そして徐々にレインボーがプリントされた旗や団扇を持った人。アームバンドをつけた人がぞろぞろと集まって来た。14時になったことにはあっという間に80人くらいは集まっていて、14時半になった時点で、ざっと数えただけで150人くらいはいた。ちなみに翌日の新聞でも「約150人が参加」と書かれていた。

 パレードの参加者は、

 LGBT当事者とその家族を含めた一般参加者。

 パレードの運営スタッフ。

 LGBTのNPO関係の人。

 レインボーの大きなを持った人。

 自分がHIVに感染していることを宣言するカードをつけた人。

 何かよく分からない格好に仮装している人。

 司法書士団体などどこかの団体の人。

 マスコミ関係の人。

 そして公園に集まったパレードのメンバーを横目で通り過ぎて行く人。

 公園の中心部は、子供から大人まで集まったパレードの関係者であふれていた。

 気がつくと、ボクは「パレードの関係者」なのか「パレードとは無関係者」なのか微妙な位置。集まった輪の端に立っていた。しばらくすると運営スタッフの中心メンバーから、参加者に団扇を配布するように下のスタッフに指示があった。ボクは女性のスタッフから緑色の団扇を渡された。「あっ……ボクも一応参加者に見えるんだ」と団扇を受け取りながら思った。そして相変わらずパレード参加者の端の方に立って途方にくれていた。

<つづく>