ゲイとして生きる君へ

中学時代に同性愛に目覚めカミングアウトしてました。過去や現在のことを綴っています。毎日更新中@福岡

LGBTの社会活動との関わり<9>

 ボクにも「居場所」を自分で作れるような能力があればな……

 パレードの参加者たちを離れた場所から見ながら思った。

 きっとゲイブログを書いているchuckさんだったら、自分で居場所を作っちゃうんだろうけど、ボクには到底できないと思った。chuckさんはゲイの読書会のグループを作ったり、ゲイブログを書いているLINEグループを作ったりと「居場所」を作ることに長けている。でもボクは自分で「居場所」を作るような能力はないのを知っている。

 このサイトは毎日読み続けてくれている人が150人以上いる。ボクにできる「居場所」づくりはこれが限界のように思える。でも今のボクにできることは、このサイトに文章を書き続けていくことだけだ。

 ボクはパレードの参加者を批判するつもりなんて全くない。

 ただボクはもっと違う形で関わっていきたいと思っただけだ。ただボクの生き方や考え方がパレードとは合わないと思っただけだ。みんなそれぞれ自分がやりたいと思ったことや、自分ができる範囲で楽しみながら関わっていけばいいと思う。
 
 それに今回の熊本のパレードには参加する気持ちにはなれなかったけど、ボクはもう少しだけパレードが開催される場所に足を運んでみようと思っている。たった一度だけ来てみて自分には合わない判断するのは早いと思った。

 そっか……そういえば昨日行った「ある場所」も、一回行っただけで自分には合わないと判断するのは早いよね。

 ボクは「ある場所」にこれからも何度か行ってみようと思った。自分に合うか合わないか判断するのは、もう少し後からでもいいと思った。でもきっとボクには「パレード」や「ある場所」は合わないと思っている。ただ「居場所」としては合わないかもしれないけど、そこで出会う「人」は全く別だと思う。そこで出会った「人」を通して、もっと自分に合う「居場所」が見つかるかもしれないと思った。だから、もう少し関わり続けてみようと思った。昔のように何も動かないで待っていても何も始まらないけど、顔を出し続けていれば、いつかどこかで自分に合った「人」や「居場所」出会えるかもしれない。

 よし……やっぱりパレードには参加しないことに決めた。ボクは自分のやりたいと思う範囲で、自分のできる範囲で社会活動をしていこう。

 これから先、自分が何をやりたいのか熊本まで来てようやく見えて来た。昨日からずっとモヤモヤしていた違和感が晴れていくのを感じた。ボクはようやく楽しみながらパレードの参加者たちを離れた場所から見ることができるようになった。

 でも、まだ一つだけ悩みがあった。

 パレードには参加しないことに決めたけど、パレードが公園を出るのを見送って福岡に帰るか、パレードの最終地点の別の公園まで後ろから歩いて見届けてから帰るべきなのか、どうしようか迷っていた。

 それにしても暑いな……

 さっきからパレードの参加者は集まったきり、雑談したままで特に動きがなかった。このまま立っていると日射病になりそうだったので木陰になっているベンチに移動することに決めた。そしてベンチに座ろうとした時だった。同じタイミングで、少し年配の女性がボクの隣の席に座った。

 この人もパレードの参加者なのかな?

 ボクは隣の女性に座っている女性の顔を見た。その人の長い髪には桜の花びらがついていた。

<終わり>