ゲイという側面以外を自己紹介すること

 今更だけど、近々『自己紹介のページ』の文章を追加していこうと思っている。

 現時点では、書いてある自己紹介のページは、以下のような内容だ。 

 はっきり言って、ものすごく雑な自己紹介だと思う。

 実際には、この『自己紹介のページ』なんて、全く役に立っていない。本文を書き進めていきながら、徐々に自己紹介のような文章を書いている状態だ。

 連絡先のexciteメールは2018年9月18日でサービスが中止してしまう。どうせ誰もボクにメールを送ってくる人なんていないだろうと思って、適当なメールアカウントを作っただけだった。でも、このメール経由でコンタクトを取ってくれた人が何人かいた。

 今まで『自己紹介のページ』なんて、全く重要視していなかった。

 このサイトをゲイの人が読んでいても、ボクの中の「ゲイという側面以外は、誰も興味なんて持たない」と思っていた。

 だから、こんな趣味だとか、こんな音楽を聴いてるとか、こんな本を読んでるとか、自己紹介をしたところで「そんなこと興味ないよ」と言われて読んでくれないと思っていた。それに自己紹介をやりすぎると、ボクが誰なのか感づく人も出てくるんじゃないかと心配もあった。

 ただ、ここ最近になって考えが変わってきた。

 きちんと自己紹介をしないってことは、傲慢なことなんじゃないだろうか?
 
 勝手に相手が自分のことを興味ないと決めてることも傲慢だと思う。でも最近、少しづつだけどボクに対して興味を持ってくれる人がいると感じられるようになってきた。それなのに、きちんと「自己紹介のページ」を用意していないのも傲慢だと思った。

 これから、ゲイとして福岡で生きていくことに決めたけど「どんな文章を書いていけばいいのだろうか?」と思った時、まずは『自己紹介のページ』をきちんと書くべきなのではないか?と思った。

 先日、初めて福岡でゲイの方とあった。その方と話している最中、ずっとその必要性を感じていた。

 その人は、ボクが書いた物語の文章の断片から、住んでいた場所や趣味や考え方などを拾って、「どんな人間なんだろう?」と、あれこれイメージしながら読んでくれている感じがした。でも、それってすごく不親切なことなんじゃないだろうか?と思った。

 それに福岡……いや九州でこれから他のゲイの人と会っていくかもしれないのに、きちんと自己紹介をしないというのも、相手に不安感や不信感を与えることになる。お互いの関係を築いていく上でも重要だと思えるようになった。それにボクの自己紹介を読んで、人間性が嫌いだとか、趣味が合わないとか、感じてもらえれば、それで人間関係が終わりだから会う必要もない。そういった面でもいいと思う。

 相手と人間関係を築く場なのに、相手が自分に興味がないと勝手に決めつけて、自己紹介をしないというのは、どうなんだろう? きちんと『自己紹介ページ』を書いた方がいいのでは? でも今更になって『自己紹介ページ』書くべきなのか?

 そう悩んでいたけど、つい先日、AIR-J’さんが書いた文章を読んで確信することができた。

・・・最後は本棚と関係ないけれど、人のバックグラウンドは、それまでしてきた会話から更に発展して把握できる。
そこから一緒にいる安心感だったり、性的興奮だったりが湧き出てくる。

 この文章を読んで、ボクの中の悩みがふっきれた。
 
 ボクは以前からAIR-J’さんに、強い興味を持っている。これは「たぬ吉さん」が媒介してるんだけど、他のゲイブログを書いている人たちの中でも、AIR-J’のことは特別に関心を持っている。彼の文章を読んで「AIR-J’さんがどんな本を読んでいるのかに知りたい」と思った。そして彼のサイト上にある『ブクログ』を興味津々で眺めていた。彼がどんな人で、どんな本を読んでいるのか、彼の「ゲイ」という側面以外にも興味がある。

 このサイトを読んでくれる人に、もっとボクの「ゲイ」という側面以外の面も知ってもらいたいと思った。そして、これから福岡でゲイの人と会っていく上でも、もっとボクのことを知って欲しいと思った。そうした方が、きっと相手も安心して会うことがはずだ。

 本来であれば、最初に『自己紹介のページ』なんて、一番最初に書いておくべき内容だと思う。だけど今更なんだけど一番最初に戻ることにする。ただ、なるべく硬い雰囲気ではなく、気楽に読める自己紹介の文章を書きたいと思ったから、ただ趣味や本や映画などの一覧でリストアップした形式ではなく、このサイトらしく一つ一つを文章で書いていこうと思う。