ゲイとしての地方での居場所作り<起編>

 今日、chuckさんが以下の文章を書いていた。

 うにょさん(旧姓?:高橋さん)は、ボクと同じように「居場所を作ること」について悩んでいると以前から思っていた。だからchuckさんが、うにょさんの近状を書いてくれたので、彼がどう悩んで行動しようとしているか知ることができて嬉しかった。そして「居場所を作ること」という同じテーマで、別々な道を行こうとしているのが興味深かった。

 どうせならボクが考えていることについて知って欲しくなった。

 それで、今回は『うにょさん』と『ある人』に宛てて文章を書くことにする。

 ボクも最近は「居場所を作ること」を模索していた。

 そして熊本や博多のLGBTのパレードに行ったみた。でもなんだか彼らの仲間に入ることに乗り気がしなかった。

 なんで乗り気がしないんだろ……

 そう思って、いろいろと自分の気持ちに向き合っていた。ボク個人としては、居場所を作る方法として、例えばNPO法人に顔を出すことも考えた。chuckさんのように読書会のような趣味のサークルを、福岡市で立ち上げてみることも考えてみた。でもやっぱり乗り気がしなかった。

 さらに、東京レインボープライドに行ったり、たぬ吉さんと会ったり、ある方と福岡市で会ったりしてみて、ようやく一つの結論が出た。
 
「不特定多数の誰か」ではなく、「特定少数の誰か」と仲良くなって居場所を作りたい。

 そう思った。だからNPO法人も、趣味サークルも、居場所を作りの選択肢から除外した。ただ今後考えが変わっていくか可能性はあるので、完全には捨て去っている訳ではない。

 でも「特定少数の誰かと仲良くなって居場所を作りたい」と考えたとして、まずは不特定多数の誰かと仲良くならないと進めるのが難しいのではないか?と思った。

 それでいろいろと考えた。

 でも、ボクができることは限られていた。

「このサイトに毎日文章を書き続けていく」

 それしか方法は思い浮かばなかった。

 先日、『ゲイという側面以外を自己紹介すること』という文章を書いた。

 明言はしていないけど、ボクの中ではこの文章も『居場所作り』と関係している。

 ボクという人間の中のゲイの側面以外も知って欲しいと思った。

 今後、ゲイ以外の面も含めて自己紹介して読んでもらい、それでもボクという人間に対して興味を持って、個人的に連絡を取って来てくれた人と会おうと思っている。ただ、これは連絡を取って来た「全ての人」と会うことを前提としていない。ボクも相手とメッセージをやり取りをして、興味を持った人とだけ会おうと思っている。

 これは自分勝手なやり方だと思う。

 でも、ボクは不器用な人間だから、多くの人と同じ距離で同じように接するのが苦手だ。昔から広く浅く人と付き合うよりも、狭く深く人と接する性格だった。仕事上なら、器用に広く浅く仲良く接することができる。でも本質的には不器用だから狭く深く仲良く接する方が性に合っている。

 このサイトを定期的に読んでくれてる人は、ボクの性格が大体は分かってくださっていると思う。

 chuckさん。ヤシュウさん。高橋さん(うにょさん)。たぬ吉さん。最近はAIR-Jさんもかな?

 その人たちに対する、ボクの距離の近さを見れば一目瞭然だと思う。たぬ吉さんあたりは「この人って異常に距離が近いな」と困惑していると思う。この辺の性格については、いつか詳細に書くつもりだ。

 ボクが行き着き先は、いつも地味なところで終わってしまう。
 
「このサイトに毎日文章を書き続けていく」とか「東京じゃなく福岡で生きていく」とか「きちんと自己紹介をする」とか。

 このサイトを読んでいる人たちに、もっと画期的な「考え方」や「行動」を見せてあげたいと思う。でもどんなに考えても、地味にコツコツとやっていく方が、近道に見えてしまう。それにボクの性格にも合っているよう思う。

 とにかくボクという人間に興味を持ってくれて、会いたいと個別に連絡を取ってくれた人と会って、地道に人間関係を築いていき、一つ一つ居場所を作っていこうと思った。

 うにょさんも『居場所作り』を取り組んでいくと思うので、今後も興味津々で行動をストーカーしていく。

 ここまでは『うにょさん』に宛てた文章。

 続きは『ある人』に宛てた文章を書きます。

<つづく>