このサイトを読んでいるゲイの人たちは、みんなどこかで会って誰かと寝るときに、いったいどこで寝てるんだろう。
どっちか相手の自宅かアパート? どこかのラブホテル? どこかの旅館かビジネスホテル? どこかの有料ハッテン場? どこかの公衆トイレ? どこかの野外? どこかの銭湯? どこかの映画館?
ここでちょっと話がそれる。
どうせ話が逸れるのはいつものことだけど、ちょうどあるゲイの人とやり取りしてしていて、その人に伝えたいことがあるので急に話が変わるけど書くことにする。
ちょうど1年くらい前になるけど『同性愛者の住宅事情』という文章を書いた。
ボクは今住んでいる賃貸アパートの引っ越し前にも、同じもように賃貸アパートに住んでいた。その引っ越している前のアパートの面積は「約75㎡」だったと書いている。
過去の文章には書いてないけど、間取りは3LDKだった。居間+キッチン12畳。和室2部屋でそれぞれ6畳づつ。フローリング1部屋で6畳だ。
どう考えても一人暮らしに過剰な面積だった。
ちなみにボクの部屋には無駄な物がほとんどない。そんな状態で「約75㎡」だ。部屋はガラガラ状態で、どう頑張って物を入れても部屋は空いたままだった。
もともと京都や東京に住んでいる時には、狭いアパートに暮らしてて、福岡の田舎に引っ越すことになった時、田舎の物件を探してみたら、比較的新しい1LDKのアパートと、少し古めの2LDKや3LDKの家賃の差が感じられなくて、
どうせ住むのなら広い方が気持ちいいよね
と思って、少し古いけど広いアパートに住むことにした。
さて。それで引っ越し当日。
実際に家具を搬入して、荷物の整理が終わってから、一人部屋に立って徐々に「この余りまくったスペースをどうしよう?」と漠然とした不安感が襲ってきた。
経験のない人には不思議に思うかもしれないけれど、狭い部屋は狭い部屋で、やっぱりストレスが溜まるんだけど、広い部屋は広い部屋で、やっぱりストレスが溜まっていくことに気が付いた。
自分の手に負えない広さの怖さ。
どうしてこんな手に負えない広さの物件を選んでしまったんだろうという後悔。
そんな不安な焦りのような感情が襲って来るようになった。田舎だけあって家賃は安くて困る範囲ではないのに、自分の手に負えない広さをどうにかして使わないといけないという脅迫感を感じていた。
そのうち夢にまで見るようになってきた。
<つづく>