絶対に会えてよかった<70>

つい3か月くらいにも見た夢だ。

ボクは何故かアパートではなく一戸建ての賃貸に契約して住み始める。

めちゃくちゃ広い部屋が3部屋あって庭付きの部屋に住み始める。引っ越して荷物を置いても部屋はガラガラだ。

ボクは広い部屋に呆然と立ちつくして引っ越してしまったことを後悔する。

庭の草は抜いても抜いても生えてくる。使っていないのに部屋は掃除をしても掃除をしても、次第に埃が積もって汚れてくる。そのうち嫌になってきて使っていない部屋を放置するようになる。でも心のどこかで使っていない部屋のことが気になっていて、夜になって勇気を出して、しばらく使っていなかった部屋に入ってみる。部屋の照明をつけてみたり、テレビの音量を大きくしてみたりして、よく分からないことをしてみる。そして焦って、他の部屋で使っていたものを置いてみたりして、どうにか有効活用しようとする。でもやっぱり部屋に使い道はなくて放置したままになる。

それから、うなされて最中に突然に夢が途切れて目が覚めて、自分がどこにいるのか確認して夢だったことに安堵する。

ボクの中で、大人になっても定期的に見る「悪夢」が3つほどある。

1つ目は大学受験に失敗して途方にくれる夢。願書を出して志望していた大学に全て落ちてしまう。

2つ目は大学の卒業の単位が足りなくて途方にくれる夢。取り終わっていたと思っていた必須科目の単位が取れていないことが判明して卒業ができなくなってしまう。

そして3つ目は広い部屋に住んでしまって途方にくれる夢。

もうとっくに過去の出来事のはずだけど、いい大人になった今頃になっても同じ夢を定期的に見てしまう。同じ受験でも高校受験だったり、就活の面接に関しては夢を見ないから不思議だ。よっぽど大学受験と大学卒業がトラウマになっているのだろうか?特に3つ目に関しては、自分から広い部屋を選択してトラウマを抱えてしまったのだから誰にも文句を言えない。

「一人でいるのが寂しい」、「誰かと一緒に住みたい」。という思いが、深層心理にあって、そういった夢を見させるのだろか?

どちらにせよ狭い部屋に住むのもストレスだけど、広い部屋に住むのもストレスだということを知った。

ちょっと話が逸れてしまった。大半の読者には何を書いてるのかさっぱり分からない話だけど、ある一人に読んでほしくて書いてしまった。

逸れてしまった話を元に戻すことにする。

あぁ……憧れのラブホテル。

いきなり話が変わりすぎだけど、初めてラブホテルに行ったのは大学時代の3年目だった。ゲイの世界に足を踏み出して既に2年目を迎えていた。

一度だけでいいからラブホテルに行ってみたい。

そんなアホな願望を皆さん抱いたことはないでしょうか?

ボクはあります。

<つづく>