ゲイとして生きる君へ

中学時代に同性愛に目覚めカミングアウトしてました。過去や現在のことを綴っています@福岡

ゲイとしての居場所作り2018年秋<4>

ここで話が更に逸れて申し訳ないけど「博多・天神落語まつり」で聞いた小話を紹介する。

ボクが行った11月4日は「博多・天神落語まつり」の最終日だった。当然のごとく前夜は打ち上げが行われたらしい。名人と言われる年配の落語家が勢ぞろいして、それはそれは品のない酷い打ち上げだったらしい。

惨劇の始まりは、『笑点』に出ているオレンジこと「林家たい平」が隠し芸を始めたのがきっかけだった(春風亭昇太談)。

林家たい平が自分の口にくわえているスプーンに氷を載せて、その氷をある年配の落語家(確か桂文枝だったと思う)のスプーンに渡すという隠し芸を始めた。その芸に対抗意識を燃やして、ある年配の落語家も隠し芸を始めて、お互いに隠し芸の披露が始まった。

その二人の芸を観てライバル心を燃やしたのが「三遊亭円楽」だった。これが惨劇のきっかけ2つ目だ(春風亭昇太談)。

三遊亭円楽は「俺も隠し芸をする!」と言い出して氷を口に含んだ。そして何を考えてるのやら「桂文枝」にキスを迫ってきたらしい。

桂文枝は三遊亭円楽よりも年齢も上だし、落語会での立場も上だ。

桂文枝のポジションであれば三遊亭円楽の悪ノリを断ることができたはずだ。

でも桂文枝は断らなかった。三遊亭円楽のキスを受け入れて口移しで氷を受け取ってしまった。これが惨劇のきっかけ3つ目だ(春風亭昇太談)。

悪ノリとはいえ、関東・関西の落語家の重鎮二人がキスで氷を口移ししてしまった。

そこで止めておけばよかったのに、何を思ったのか桂文枝は口に含んだ氷を、他の落語家たちに口移しで渡そうとしてきた。これが惨劇のきっかけ4つ目だ(春風亭昇太談)。

ちなみに桂文枝は、過去に酔っ払った「桂ざこば」からも、キスをされたらしく新聞記事に書かれていたらしい。桂ざこばとのキスの感想として「唇が柔らかかった」と色っぽく語っていた。

さぁ……困ったのはその場にいた他の落語家たちだった。

他の落語家たちは「あの桂文枝と三遊亭円楽がやったのであれば断れない」という状態になったらしい。

そして「三遊亭小遊三」や「三遊亭好楽」も断ることができずに、キスして氷を口移しすることになった。

上座の方から徐々に下座の方にキスで氷が移動してくる。しかし春風亭昇太の前まで来たタイミングで氷が全て溶けてしまったらしい。その日の高座で、春風亭昇太は「僕は以前から運だけはいいんです!」と嬉しそうに豪語していた。

この前日の打ち上げの話は、当日に高座に上がった。桂雀々。春風亭昇太。桂文枝の三人が揃って話していたので本当に起こった出来事なのだろう。三人揃って酷い打ち上げだったと語っていた(惨劇のきっかけを作った桂文枝は語る資格はないように思うけど)。

落語会の「BL」というか「おっさんずラブ」というべき話だった。

年齢的には50歳を軽く超えて、70歳を超えている方も多いので「おっさんずラブ」を超えて「おじいさんずラブ」というべきかもしれない。

ちなみにボクはその話を聞きながら「春風亭昇太からキスして氷を移されたい」と、彼の顔を眺めながら興奮したのは言うまでもない。

以上で小話は終わる。

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<つづく>