ゲイとして生きる君へ

中学時代に同性愛に目覚めカミングアウトしてました。過去や現在のことを綴っています@福岡

絶対に会えてよかった<87>

彼の体は上半身も下半身も大量にローションがかけられてベトベトになっていた。それというのも彼がなかなかイってくれないからで、ローションをかけては乾く。またローションをかけては乾くと何度も繰り返してた。


一人目は彼を背後から抱くようにしてキスをしたり乳首を責めていた。二人目は彼の足を押さえつけて下半身を重点的に責めていた。三人目は彼の足を押さえつけて乳首を責めたり太ももを撫でたりしていた。それぞれ分担分けしていて、いいチームワークだったように思う。


ただ、それでも彼はイクことができなくて、三人ともに責めあぐねてしまっていた。


彼らは何が「最後の決め手」なのか分からない状態だった、一方の彼はと言うと気持ちよさそうに声を上げているんだけど、やっぱり「最後の決め手」に欠くようで頑張って出そうとしているのに、どうしても出なくて戸惑っているように見えた。


「なかなかイカないね……」

「うん。イカないね…」

「手が疲れた……」


3人はボソボソつぶやきながら交代して彼の下半身を責め始めた。手が疲れてはバトンタッチして、しびれてしまった手をブラブラと振って血行を取り戻そうとしていた。その回復を待つ間、次の人が彼の下半身を責めて、またしびれたら交代と繰り返していた。


しばらくすると彼の体を一緒に責めていた一人が無言で立ち上がった。この一連の行為に、二人目に参加した人だった。彼はそそくさと個室から出ていった。どうやら疲れてしまってようだ。しばらくするとまた一人立ち上がって個室から出ていった。


最後に残されたのは、最初に彼に手を出した40代の男性だった。


最初に手を出してしまった手前、責任を感じているのか彼をイかせようと必死だった。


残された一人は困ってしまい、個室の入口付近に立っている見物人に「一緒にヤろう?」と助けを求めるような視線を送ってきた。視線を投げかけられた人たちは「泥沼戦に巻き込まれたくない」という感じで加わろうとしなかった。


最後の一人は彼を後ろから抱き上げた状態で頑張って手を動かし続けた。彼の方も頑張って性欲を吐き出そうとしていた。


でも彼は最後までイクことができなかった。


最後に残された一人は、それから何分か頑張って彼の下半身を責め続けていたけど、彼にキスをしてから立ち上がった。そして振り返ることなく個室から出ていった。同時に見物人たちも一緒に個室から逃げていった。


ボクは個室の入口付近に立って、しばらく観察していたけど彼のいる個室を覗き込む人はいなかった。その時、店にいたほぼ全員が一連のやり取りを目にしていて「あれだけ長い間3人がかりでやってイカないのなら俺にも絶対に無理だ」と逃げ腰になっていた。


彼は個室に取り残されてローションまみれのままぐったり横になっていた。


<つづく>