ゲイとして生きる君へ

中学時代に同性愛に目覚めカミングアウトしてました。過去や現在のことを綴っています@福岡

ゲイブログを読みながら振り返る1年(2018年1月-3月)

まだ年末までもう少しだけ時間があるけど、今年の1月から書いた文章を読み返しながら一年間を振り返ってみることにする。

今年一番最初の出来事は、1月中旬に福岡市の冷泉公園で行われたイベントに行ってみたことが皮切りだった。

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ただ、実際にはイベント自体に参加しておらずは遠くから活動風景を眺めただけで終わった。でもボクにとって勇気を出して公園まで行ってみたのは大きな一歩だった。この年末年始にかけて、ずっとある計画を立てていた。それは春に開催される『東京レインボーブライド』に行ってみようという計画だった。寒い冬の中、離れた場所で彼らの活動風景を眺めながら、早く春が来て暖かくなるのを楽しみに待っていた時期だった。いつか、もっと大きな一歩を踏み出すことができるという期待を胸に抱いていた。

ブログの方は、昨年の年末から書いていた『現在進行形の同性恋愛』が書き終わった。

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この文章中に出て来る古賀さんとは相変わらず一緒に仕事をする機会が多くて戸惑っている。この文章を書いている数日前にも通勤時に横断歩道の前で信号が変わるのをじっと待っている彼の姿を見つけた。

彼に近づくことができなくて少し遠くから後ろ姿を眺めていた。今となっては思い出すのも恥ずかしいけれど、この一連の文章は泣きながら文章を書いていた。自宅で書いている時は泣いてもいいけど、外の喫茶店で文章を書いている時は涙をこらえながら書いていた。それでも涙がこえられない時は、人目を忍びながら、あくびをする振りをして目についた涙を拭いていたのが懐かしい。

2月末には福岡アジア美術館で開催された、九州産業大学の学生の展示物を見に行った。

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会場には大学の関係者ばかりでLGBT当事者らしき人はいなかった。こういったイベントに顔を出すくらい他人から見れば小さな一歩かもしれないど、勇気のないボクにとっては大きな一歩だった。ちょうどドラマ『隣の家族は青く見える』などLGBTを扱ったテレビ番組を見かけるようになった時期でもあった。

この時期から、いつかLGBT活動に対する反動のようなものが起こるような予感がしていた。それと同時に、ボクの中でゲイの世界の負の側面の存在も気になっていた。有料ハッテン場や野外のハッテン場など、ちゃんとゲイの世界の負の側面にも触れた文章に残しておきたいと思うようになっていた。それにゲイアプリの登場で、いつかハッテン場なんて時代遅れになる可能性は高いと思っていた。そういった世界があったことを若い世代が知ることができるように書き残しておきたかった。少なくともボクは、近いうちに時代遅れになるだろうハッテン場で青春時代を過ごしてきたのだ。記憶が薄れていく前に、ちゃんと文章にして残しておきたかった。

ブログの方は、『ゲイブログを書く前後』を書き始めた。

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この文章はブログを書き始めて、ちょうど1年に経った頃から書き始めた。NHKのドキュメンタリー番組を見ていて、ふと「ドキュメンタリーぽい感じの文章を書いてみたい」と思ったのがきっかけだった。このゲイブログを書き始めた裏側と、書き始めてどうなったのかの裏側のような文章を書いてみたいと思った。実際に書いてみると面白くて、まだ書き足りないことが沢山残っている。他にも大量に文章を書いているけど「あぁ〜この話が抜けてた!」と後になって気がつくことも多かったりする。いつか補足する形で文章を追記していきたいと思っている。ただ、それをやり始めてしまうといつになっても全部の文章を書き終わることがないという悩みもある。

3月末には、福岡市市役所で開催されたLGBTシンポジウムに参加した。

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このイベントだけど「事前参加の申し込みが必要」と書いてあったので、身元がバレる可能性もあって、どうしようかと非常に迷った。でも実際に会場に行ってみると、事前申し込みがなくても参加可能だったみたいで拍子抜けしてしまった。とにかく自分がゲイであることがバレるんじゃないだろうか?知り合い会ったらどうしよう?とドキドキしながら参加した。

ブログの方は、今でも定期的に書き進めている『ゲイとしての居場所作り』を書き始めた。

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この章を、まさか今に至るまで書き続けることになるとは思ってもみなかった。それまでのボクは仕事をすること自体に居場所を求めていた。ただ漠然とこれから先はこのままでは危ないと思うようになっていた。先日、少しだけ書いたけど、今、世の中は仕事自体が減ってきているように感じている。そういった世相の中で、これ以上は仕事に居場所を求めるのは危険な気がしていた。

この3月は色々と心に残る出来事が多い。浅原ナオトさんの小説『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』を読んだり、工藤慎太郎さんのライブに行ったりと、どこかボクの中で転機になるようなきっかけとの出会いが多かった。

それと『LGBTシンポジウム参加レポ』の文章は、あえて議事録形式で文章を書いてみた。でも、もう二度と議事録形式で文章は書かないと誓う。議事録のような文章を書いていると、仕事が終わった後に、まだ仕事をしているような錯覚に陥って気分が滅入って来た。でも辛い思いをして書いたおかげなのか『LGBTシンポジウム参加レポ』は、ボクの中ではお気に入りの文章の一つになっている。結局、最後まで書き終わるのに5月までかかってしまった。最後に書き終えたのは新宿3丁目のルノアールだった。前日から1時間しか寝ていないという睡眠不足の中、「ボクは東京まで来て何をやってるんだろう?」とハイテンションで書き上げたのを覚えている。ようやく書き終わってから解放されてニヤニヤしていると、女性の店員と周囲の客が怪訝な顔をしてボクの方を見ていて恥ずかしかった。

この『LGBTシンポジウム参加レポ』の文章だけど、イベントの内容をかなり正確に書き残しているという自信がある。もし時間があれば是非読んでみて欲しい。イベント内容の是非には興味がない。ただ、こういったイベントに行ってみたいけど遠方で開催されるから行けないという人に読んで欲しいと思いながら書いた。

この時期、議事録形式で文章を書いてみたり、会話形式で文章を書いてみたり、手紙形式で文章を書いてみたり、ドキュメンタリーぽい感じで文章を書いてみたり、ただの変態妄想丸出しで痛々しい文章を書いてみたりと、自分の中で思いつく限りの形式で文章を書いて試していた。そういった感じで実験的に文章を書いていて楽しかった。先が見えていた訳じゃないけど、ずっと文章を書き続けていれば何かいいことが起こるんじゃないかと期待していた時期でもあった。早く暖かくなって春が来て欲しいと思っていた時期でもあった。

<つづく>