秘密基地

最近、毎晩のように彼と電話で話をしている。

日常生活のことや、趣味のことや、何を買うかの相談や、テレビやネットで話題になっていること、次に会ったら何をするかなど、LINE上に写真やURLを貼り付けて情報を交換しながら会話をしている。

そんな中「ある話題」について話している時間が、一番楽しいことに気が付いた。

それは「将来の話」だ。

「どこに住もうか?」とか「これから何をしようか?」など詳しくは書かないけど、「将来の話」をしている時間が一番楽しいことに気が付いた。

彼と話しながら「過去に似たような感覚を味わったことがある」と思って振り返ってみると、子供の頃に近所の友達と集まって「秘密基地」を作っている時のドキドキ感と似ていることに気が付いた。

彼と「将来の話」をしていると「どこに秘密基地を作るか?」「どんな秘密基地を作るのか?」と童心に戻って計画を立てているような気持になってワクワクしてくる。なんだか懐かしい子供時代に戻っているかのような気がして楽しくなってくる。

ボクは「考える」と「行動」を同時に行っていくのが好きだ。

じっと立ち止まっている何かを考えるよりも、手に付けることができる範囲からさっさと動いてしまって「考える」と「行動」を同時に行っていく性格をしている。そして失敗したらその都度、軌道修正をしていく。

このサイトにも去年の春先から、いろんなイベントに顔を出してきた体験談を書いてきたけど、他の人よりはフットワークが軽いと思う。自分がゲイであることに向き合うまでには時間がかかってしまったけど、実際に向き合って始めたら、さっさと思いついたことを行動していく。そして行動しながら考えたことを、このサイト上に書き残してきた。

この辺の考え方は大学時代の中盤に確立してしまった。詳しくは書かないけど、ボクが今やっている仕事も「大学時代の経験」と「前職のシステムエンジニアの職歴」を混ぜ合わせたものだったりする。それぞれの時代の挫折や失敗の経験を、ごちゃ混ぜにして今の仕事をしている。

失敗や挫折も含めて過去の経験を活かすか殺すかは、本人の考え方や生き方一つで変わってくると思っている。

少し角度を変えてみると、過去の苦い経験が思いしないタイミングで役に立つことがある。仕事も何もしていない期間ですら後になって役に立つことがあると思っている。

ボクは中学時代や高校時代に、かなり長い間、学校を休んでいて、久しぶりに学校に行ったら同級生から退学したのかと思ったと言われたこともあった。ただ今になって考えると、あの学校に行っていない期間も、自分を見つめ直すための大事な時間になっていたことが分かった。

そんなこんなで、いろいろと経験を重ねてきて、失敗しても転んでも何かしら拾ってから立ち上がるような「がめつい性格」になってしまった。よくよく考えてみると、ボクの「ゲイとしての側面」だけ見ても失敗だらけだった。そして、ボクの「がめつい性格」から生まれてきたのが、このサイトなんだと思う。

なんだか今日は勢いだけでいつもと違う文章を書いてしまったけど、とにかくボクは今もう少し計画を練ってみて彼と一緒に「秘密基地」を作ってみたいと思っている。