ゲイショップの思い出<8>

なんでこんな事態になってしまったのか説明すると、ボクは何かに興味を持つとのめり込んでしまう性格をしている。このサイトがいい証拠だ。文章を書き始めたら毎日更新してしまうくらいにのめり込んでしまっている。

子供の頃から少し極端な性格をしていた。

例えば「ゲーム」だけ見てもそうだった。

小学時代には「テレビゲーム」ばかりしていた。朝起きてからすぐにゲームを始めて、夜になってゲームを禁止されている時間のギリギリまでやっていた。学校から帰ってからもゲームばかりしていた。両親が寝た後に、こっそりテレビをつけてゲームをしていた。ただ中学時代になってから全くといっていいほどゲームをしなくなった。ある日を境に「テレビゲーム」を全くしなくなった。

それから大学時代になって「オンラインゲーム」にハマってしまって授業をサボって、睡眠時間を削ってまでやっていた。海外の人とリアルタイムで会話しながら協力してゲームをやるのが面白かった。新聞配達のバイクの音が聞こえて夜が明け始めて体力の限界を迎えるまでやっていた。ただ数カ月後には「オンラインゲーム」を全くしなくなった。

それから最近ではスマホの「ソーシャルゲーム」にハマった。ひたすらスマホを片手にゲームばかりしていた。あるゲームのトーナメントで優勝してしまうくらいにのめり込んでしまった。優勝したことを知った職場の同僚からドン引きされてしまった。そして一ヶ月には「ソーシャルゲーム」を全くしなくなった。

ボクの性格上、このゲームがどういった物なのか自分なりに理解できたら全く興味が無くなるようだ。

今は全くゲームをしていない。先日、実家に帰省して甥と一緒に「ボードゲーム」をして遊んだのが最後だったりする。

そんな感じで何かに興味を持つと生活のバランスが崩れるくらいにのめり込んでしまう性格をしていて、この時期、ボクの「アダルトグッズ」に対して極端に興味が向いてしまった。

当時の彼とのメッセージのやり取りを読み返してみると、「オナホールの中身が透けて見える方がいいみたいです」とか「電動なら人肌並に温める機能がついている方はいいみたいです」とか夢中で書き込んでいた。途中から、彼のほうがヒイているのが分かっても止められなかった。

それで実際に「どんなオナホールを買ったの?」という質問に関しては「答えることができません」と回答して秘密にしておくことにする。

なにしろボクは「清純派アイドル」ならぬ「清純派ゲイブロガー」だからだ。

住吉の『コンボイ』は下着を置いてあるスペースが大きくて、アダルトグッズの置いている棚のスペースは少ししかなかった。そんな訳ですぐに見終わってしまった。

それから、ボクらはDVDを陳列している棚に目を移した。

<つづく>