ゲイブログを書き始めて2年目を迎えて<下>

2年目を迎えたこのサイトだけど正直言って、いつまでも毎日更新するというスタイルを続けられるか自信がない。もしかしたら来週か来月にも「毎日の更新を止めます」と、いきなり宣言するかもしれない。ここ数カ月間、何度も止めようと思った。

今は彼と付き合うために時間をもっと使いたいという気持ちがどんどん強くなっている。もっと目の前の彼とお互いの共通点を作ったりするために時間を使いたいという思いが強くなってきている。

ただ一方で、このサイトの存在も大事にしていきたいという思いも強くなっている。何よりもボク自身がこのサイトに文章を書き続けて救われてきた。このサイトの存在に一番感謝しているのはボク自身でお礼の意味を込めて文章を書き続けている。

ボクは口下手で恥ずかしがり屋だ。

誰かに面と向かって自分の気持ちを口で伝えるのは至難の技だったりする。

だから、こうやって文章を書いて誰かに気持ちを伝えている。

今は付き合っている彼が一番多いけど、他にも特定のゲイブロガーや不特定の誰かに対してだったりもする。そのための手段として、このサイトに文章を書いていきたい思っている。ボクは福岡に住んでいることもあって、実際に誰かと会うことはないけれど、ただ文章を書いていることだけで繋がっている人もいたりする。もし毎日文章を書くことを止めてしまったら、その人との関係も終わってしまいそうな気持ちもある。そんな感じで他にも毎日文章を書いている理由は数えきれないくらいにある。

最近、彼と付き合っていることを書く機会が多くなっているけど、そもそもボクは「同性愛者=不幸」というような感じを思わせるような文章を書きたくない。ボクは自分が不幸だと思っていない。他の人と同様に悩んでいることは沢山あるけれど不幸ではない。「ノンケよりはゲイの方が少し生きづらい面がある」ぐらいにしか考えていない。不幸を背負っているような立ち位置で書いた方が共感を得られやすいのは分かるけど、自分が不幸だと思っていない。そもそもボクは自分が幸福になろうとして文章を書いていた。

ただ以前も書いたけど、ボク自身が文章を書く目的は既に達成してしまった。もう今となっては付き合っている彼を含めて他の人たちのために文章を書いていきたい。

それで、もし何か始めたいと思っている人がいれば「文章を書くことは簡単にできるよ」と伝えたい。

自分と共感できる考え方や生き方を持っている人を探して、その思いを文章に書いてネットに流し続けて欲しい。それは一見は地道であるけれど、いつか君の書いた文章を、どこかで誰かが読んで連絡をくれるかもしれないよと伝えたい。広い不特定多数の誰かではなく、ボクのように狭い特定少数の誰かと関係を築きたいのなら、なおさら文章を書いてみるといいと思う。そして自分のことをもっと知ってもらえばいい。これは別にゲイの人間関係だの男女の恋愛関係だの関係なくて人間関係を築く際の基本だと思う。そして文章を書くのであれば書いている本人が幸福になるために書いて欲しい。

先日、彼から電話で「書きたいと思ったら止めないから書いていいよ」と言われた。

詳しくは書けないけど「僕がなぜ毎日文章を書いているのか?」について、このサイト上に書いていないボクの秘めた考えを彼がいつの間にか理解してくれていることが嬉しかった。

どこまでできるか分からないけど、できる限りは毎日の更新を続けていきたい。

<終わり>