ゲイとして生きる君へ

中学時代に同性愛に目覚めカミングアウトしてました。過去や現在のことを綴っています@福岡

ライナーノーツ<6>~はじめて会った同性愛仲間~

「初めて会ったゲイ仲間が誰だか覚えてる?」

ボクが初めてゲイ仲間と出会ったのは高校時代だった。

これは他の人よりは少し早いのかもしれない。ボクの場合はちょっと状況が違って、中学時代から同級生に対してカミングアウトしていて周囲に全開状態だった。後は、周囲にいるはずの隠れゲイ仲間から「ボクも仲間だよ」という合図を送ってくれればよかった。

でも合図を送ってくれたのは一人だけだった。もう一人だけ「ボクも仲間だよ」という合図を送ってくれた同級生がいたけど、卒業後の同窓会のタイミングで後の祭りだった。

初めてゲイ仲間と会った時の気持ちはどうだった?

自分以外にゲイの人がいることが分かって嬉しかったのかな。

ボクは初めて自分以外のゲイがいること知った時に「嬉しい」という感情はなかった。

むしろ「戸惑い」の感情の方が強かった。

それは相手の同級生がゲイだと気がついた状況のせいかもしれない。ボクの方がちょうど体操服に着替えるというタイミングで、相手からギラギラとした視線を向けられてしまったからだと思う。彼から性欲丸出しの視線を向けられてたじろいでしまった。同性愛者とは言え、好きでもない同性から好意を向けられて「戸惑う」という経験をしてしまった。それで彼がゲイだと気がついても「そうなんだ」という冷めた状態だった。

はっきり言って、ボクにとって彼の存在は重荷にだった。

彼がゲイだと気がついたことを周囲にバレないようにしなくてはいけなかった。それに彼から授業中にチラチラと視線を送られるのも鬱陶しかった。でも他人のことをトヤカク言えなくて、ボクもノンケの好きな子に対してチラチラと視線を送っていた。それでボクは彼がゲイだと気がついても存在を無視していた。もっと別の道があったかもしれないと、大人になって振り返り後悔している。

ボクは同級生に対して無防備にカミングアウトしていた。

ゲイ仲間から見てそういったボクの存在ってどういう風に見えたのだろう?

一つのクラスに一人か二人くらいの割合でいるはずだから、どんなに少なくとも学年内に6人くらいはゲイ仲間がいたはずだ。もちろん皆はカミングアウトなんかしていなかった。

このサイト上に文章を書き始めてゲイ仲間からメールをもらうようになった。そして意外なことに大人になっても同じゲイ仲間と出会ったことが一度もないという人が多いことを知った。それにゲイネタを話すようなゲイ仲間と出会ったことが一度もないという人も多くいることを知った。

最近、そういった人たちからメールをもらうようになって「ボクのカミングアウトもどこか知らない同級生にとっては何かの助けになったのかもしれない」と思うようになった。

もしかしたら同級生の誰かが「男が好きなのは俺一人じゃなかったんだ」という風に見ていたのかもしれない。

長い間「なんでカミングアウトしてしまったんだろう」と後悔ばかりしてきた。

でも、そう思うと少しだけ気が楽になった。

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