ライナーノーツ<7>~ゲイとしての居場所作り~

「この文章が2018年のボクの行動を引っ張り続けてくれた」

ボクにとって『ゲイとしての居場所作り』は、そんな感じの大切な文章になっている。

2O18年3月から、ぽつぽつと『ゲイとしての居場所作り』の文章を書き続けて、もうすぐちょうど1年間が経つことになる。メールにサイトの感想を書いて送ってくれる人たちも、この章について言及してくれる人が圧倒的に多い。ボク自身だけでなく他の人にとっても興味がある内容のようだ。

ボクは今まで他の人が書いた文章を読んで、その文章の中で気になる「言葉」を見つけてはメモなどして心に刻んできた。何か悩むようなことにぶつかれば本を読んで、自分にとって答えになるような「言葉」を探し続けてきた。自分が悩んでいることは他の人も同じように悩んだことがあって、その答えが本に書いてあると思っていた。もしくは誰かしらボクの心に刺さるような「言葉」を書いてくれていた。ボクはそういった「言葉」を探して自分なりに消化して、考え方や生き方の参考にしていった。

ただ、この『ゲイとしての居場所作り』の章を書いていくうちに驚くべき心境の変化があった。

それは自分が必要としている「言葉」は自分の手で書くことができるというものだった。

この章に書いた文章は、ボク自身が必要としていた「言葉」だった。

自分の道を照らすような「言葉」は、誰かが書いた「言葉」の中に探す必要はなくて、自分の手で書けばいいということを気がつかせてくれた。

この章を書いてなかったら、間違いなくボクの一年間は違ったものになったはずだ。そういった理由から、この章に書いた「言葉」は2018年のボクの行動を引っ張ってくれたと感じている。

でも、残念ながら次に書く文章で、この『ゲイとしての居場所作り』の章を終わらせる予定だ。何を書くのか内容も大体は決まっている。恐らく書き始めて1年を迎える3月末までには書き終わることになるだろう。

それで「ゲイとして居場所を作る」ということに対して「最終的な結論はどうなるのか?」というと、2018年5月10日に「ゲイとして福岡で生きていくことに決めた」というタイトルで書いた文章よりも、もっと前に書いた文章が最終地点だったりする。

うーん。2018年どころか2017年の真ん中頃に書いた文章まで戻るかもしれない。そこにボクが本当に求めていた「居場所」なるものが既に書いてあったりする。

この章はボクの人生を大きく変えるきっかけをくれた。

そうなることを狙って書いた訳じゃなくて偶然の産物だった。

これからも自分の道を照らす「言葉」を自分の手で書いていきたい。 

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