「この文章を書くきっかけをくれたゲイブロガーがいた」
このサイト上に文章を書き始めて最初の転換期となった章がある。
それが『同性愛者の性長記録』だ。
この章はまだ書き残したことが沢山あるので、いつか追加で文章を書くことになると思う。
この章の前半、中学時代に某アニメの主人公の男の子をオナニーに使っていたという恥ずかしい話を書いている。しかもオナニーに使ったアニメ雑誌を片付けるを忘れて翌朝を迎えて母親に見られてしまった話まで書いた。もともとそんな恥ずかしい話を書くつもりは全くなかったけど、それを書くきっかけをくれたゲイブロガーがいた。
「ゲイブロガーがいた」と過去形で書いたのは、そのゲイブロガーは書くのを止めてしまったやめてしまったからだ。ボクは文章を書きながら「今頃、彼は何をしているんだろう」と思う時がある。
彼はボクよりも10歳以上も若かった。
ボクは彼が今後どういった人生を歩んでいくのか気になっていた。若い時代に「ゲイブログを書く」という選択をした彼が、今後どういう風に生きていくのか楽しみにしていた。今はどうしているかは知らないけど、少しでも彼が望んでいるような人生を進むことができていればいいなと願っている。
ある日、彼のサイトが閉鎖されていることに気がついた。
もうずいぶん前の事だ。実際に彼と顔を合わたこともなかった。彼が文章を書くのを止めた理由は知らない。ボクと彼のつながりは「ゲイブログを書いている」という共通項だけだった。彼は文章書くのをやめてしまったけど、ボクはまだ文章を書き続けている。もしボクが書くのを止めたら、もう接点になるものは何もなくなってしまう。
もともとボクは恥ずかしがり屋なんだけど、彼が書いた文章を読んで、自分の恥ずかしい部分を曝け出して文章を書く勇気が出た。普段は冷静で感情のないような文章を書いている彼がふとした瞬間に生々しい本音を曝け出した文章を書いていて、それが嬉しかった。ボクも付き合っている彼から「AIぽい」と言われるくらいに感情を出すのは苦手だから、彼の書く文章になんとなく親近感を抱いていた。どこか若い頃の自分に似ているような気がしていた。
とにかくボクは彼の生々しい本音を読んで嬉しかった。
よーし。ボクも負けないぞ!
そんな気持ちになって、この『同性愛者の性長記録』の章を書き上げた。それからボクは少しだけ自分の素直な気持ちを書けるようになった。気持ちが軽くなって文章を書くのが楽しくなった。
ボクは君に感謝をしている。ありがとう。白ぬーぼー。