プロの独身部屋からの脱出

「ソフトウェア」の更新だけでなく「ハードウェア」の更新が必要だ。

最近、そんなことを考えるようになった。

ここで書いている「ソフトウェア」は考え方や生活習慣など「目に見えない物」を意味している。「ハードウェア」は住まいや家具や道具など「目に見える物」を意味している。

以前から書いているけど、ショウタさんが生み出す「バグ」に対応するため「ソフトウェア」のアップデートは日々やっている。ただ、バグなんて酷い言葉で書いているけど、ボクは彼が生み出すバグを楽しみながら修正対応をしている。

ボクは今までの独り暮らしを効率的に過ごすための「ハードウェア」の環境構築をしてきた。でも彼が家に来るようになってからも「ハードウェア」のアップデートはほとんどやっていなかった。

それで、そろそろハードウェアの再構築が必要だと感じている。

ボクが住んでいる賃貸アパートは2LDKで面積は60㎡以上ある。一人暮らしにしては大きく、2部屋は6畳。キッチン+居間は12畳ぐらいある。今までは無駄に広く感じてきたけど、彼が家に来るようになって、この広さがあって助かっている。それで一部屋は寝室専用に使っていた。残りの一部屋は書斎部屋+物置きとして使っているけど使用頻度は少なく一部屋分持て余しているような状態だった。

そんな中、彼が部屋に来るように徐々に物が増えてきた。

もともとボクは物を多く持っていなくて、まだ収納スペースは十分余っているけど、これを機会に「独り暮らし専用」から「二人暮らし用」に再構築したいと考えている。持て余していた一部屋分のスペースを再構築して、彼が持って来ている物や、これからお互いに必要になっている物を、うまく収納するスペースにしていきたい。ただ、あまりに「二人暮らし用」のハードウェアのスタイルを確立してしまうと、実家から親が出てきた時に困ったことになる。特に母親は鋭いので部屋を見ただけで「こいつは誰かと暮らしているな」と感づくに違いない。その境界線を見極めながら構築していかなくてはいけない。

ボクは「これをやる」と決めたら、極端にハマってしまう性格をしている。

「独り暮らし専用」の環境を構築する際もやりすぎてしまった。

以前、彼が初めて部屋に入って来た時、「ヒいてます?」と尋ねると、彼は「どんびきー」と答えた。以前、大学の同級生が部屋に入って来た時は、開口一番に「この部屋はモデルルーム?」と言われた。以前、不動産会社の女性社員が部屋に入って来た時は、開口一番に「絶対にA型ですよね?」と言われた(残念ながらO型)。以前、職場の同僚が部屋に来た時は、開口一番に「生活感が全くないけどこの部屋に人は住んでいるの?」と言われた。ついでに先日、彼から性格診断テストを試しにやってみてと言われた。正直に回答した結果判定は「コンピュータータイプ」だった。彼は結果を事前に予想していたようで「やっぱりね」と言っていた。

とにかく、そんな風に他人から評価をもらうような部屋に住んでいることもあって、彼から「Aiぽい」と言われてしまうのかもしれない。

この文章を書いている途中で、彼から電話がかかってきて「部屋の再構築について文章を書いている」と話すと「プロの独身専用の部屋だもんね」「プロの独身の黒帯だもんね」と散々に言われてしまった。

そんな訳で、ボクは「今に見てろよ」と復讐心に燃えている。

でも、極端な性格をしているから「二人暮らし専用」の環境を構築しすぎないようしないといけないと自分に言い聞かせている。

さて……やりすぎないように……まずは要求分析をして、見積もり書を作って、発注を受けて、開発スケジュールを出して、仕様書を作成して、環境構築して、テストして、あれもこれもしないといけない。