ゲイとして生きる君へ

中学時代に同性愛に目覚めカミングアウトしてました。現在は隠れゲイ@福岡。過去の思い出や現在のことを綴っていきます。

過去との決別<5>

哲生と一緒に店を出たが、終電も無くなり、田舎町なのでタクシーもなかなか捕まらなかったので、駅まで歩くことになった。駅まで歩けばタクシーが停まっているかもしれない。ほとんどの家の電気は消えて人影も無く街灯と信号機の灯りだけが道を照らしていた。高校時代の思い出話をしながら暗い道を哲生と歩いた。何か嫌な予感がしていたボクは話に集中しておらず、早くタクシーが通ってくれないかとばかり気にしていた。

「そういえば神原って本当にホモじゃ無くなったの?」

と哲生は唐突に言った。

「まぁ・・・もともと冗談で男が好きって言ってただけだから。まさか男で抜くとか本当に言うわけないじゃん。そんな馬鹿いないよ!」

と軽く流すようにボクは言った。まさか本当に抜いた上に、周囲に言った馬鹿がいるんだけど。

ボクの目を見ずに前を向いて歩きながら哲生は言った。

「そうなんだ・・・男が好きになる気持ちはわからないでもないんだよね」

なんとなく哲生の身体が近づいている感じがしたのでボクは距離を取った。でも哲生の苦しい気持ちはわかった。ボクは高校を卒業をして実家から離れ、都会に出て同じゲイ仲間にも会っていた。哲生はずっとこの田舎町で生きていた。高校時代からゲイだったのかわからないけど、身近な人たちにはカミングアウトできずにゲイであることを隠して生きてきたに違いない。は距離を取った。でも哲生の苦しい気持ちはわかった。ボクは高校を卒業をして実家から離れ、都会に出て同じゲイ仲間にも会っていた。哲生はずっとこの田舎町で生きていた。高校時代からゲイだったのかわからないけど、身近な人たちにはカミングアウトできずにゲイであることを隠して生きてきたに違いない。

<つづく>