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ゲイとして生きる君へ

中学時代に同性愛に目覚めカミングアウトしてました。現在は隠れゲイ@福岡。過去の思い出や現在のことを綴っていきます。

母親にゲイとバレる日<6>

第5章 母親にゲイとバレる日




さて母親は本当にボクがゲイであることに気づいているのだろうか?

数年後、大学生になって実家に帰省した時だった。母親と一緒にテレビを見ていると、バラエティ番組におかまキャラのタレントが出て騒いでいた。おかまキャラのタレントを見ながら母親が言った。

「同性愛者の人って変わってて面白いし、否定はしないよ」

ボクは反応ができなかった。目があうと気まずいことになる。バレないようにそっと母親の様子を伺ったけれど、テレビに視線を送っていて顔が見えなかった。母親はボクに対して言っているのではないだろうか?はっきり言われたわけではないけれど、恐らく母親はボクの秘密にも気づいていると思った。

「同性愛者になってしまってごめんなさい」

母親に謝りたかった。母親ならきっと受け入れてくれるに違いないと思うけど、カミングアウトする勇気は未だに持てない。

「おかまとか気持ちが悪い!何でテレビに出てるのかわからない」

ボクは心にもない発言をして、話題をそらした。

それから10年以上経った。未だに母親には僕の口からカミングアウトしたことはない。母親はボクの秘密に気づいているけど、ボクがゲイであることは触れないで見守っていてくれている。

<おわり>