ゲイとして生きる君へ

中学時代に同性愛に目覚めカミングアウトしてました。現在は隠れゲイ@福岡。過去の思い出や現在のことを綴っていきます。

はじめて会った同性愛仲間<3>

ヒロト君は同性愛者なのかもしれない。そしてボクに好意を持ってくれているのかもしれない。でも本人に確認したいけど、そんなことはできない。ボクみたいに無防備にカミングアウトするほどヒロト君はバカではない。

その後、体操着に着替える時、ヒロト君がいつもボクのことを見ていることに気づいた。

「やっぱりヒロト君は同性愛者だ」

ボクの予感は確信に変わった。しかし高校時代のボクはヒロト君が同性愛者であることに気づいても、嬉しいという感情より戸惑いの方が強かった。ボクが好きなのはヨウスケ君で、ヒロト君ではなかったからだ。

「なんでヨウスケ君ではなくてヒロト君なんだろう・・・もしヨウスケ君がボクと同じ同性愛者だったら・・・」

ヒロト君はボクの好きなヨウスケ君と仲良く話しているけど、ヨウスケ君には興味がなさそうだ。ヨウスケ君と話しながらボクに視線を送ってくる。ボクはヒロト君の視線をどう受け止めていいかわからず、気づかないふりをしていた。大人になって振り返るとなぜこんな態度を取ってしまったのだろうと後悔してしまう。インターネットもなくて、同性愛に関する情報も何もない時代に、はじめて会った同性愛者の仲間だったけど、でも高校時代のボクは同性愛者として生きていことの難しさに気づいていなかった。同性愛者として生きていても、いつか相思相愛の相手が見つかると思っていた。

ボクはヒロト君が同性愛者だと気づいたが、友達にも黙っていた。中学時代からカミングアウトしてきたけど大人に近づくにつれて、カミングアウトすることのリスクにも気付き始めていた。高校時代の後半になるとカミングアウトしてきたことに後悔もしていた。

ヒロト君が同性愛者だと気づいて数ヶ月後、ボクが友達と会話している時、別のグループのある生徒(A君)が急に言い出した。

「もしかしてヒロトってホモじゃない?」

<つづく>