ゲイとして生きる君へ

中学時代に同性愛に目覚めカミングアウトしてました。現在は隠れゲイ@福岡。過去の思い出や現在のことを綴っていきます。

大人の同性愛世界の入り口<2>

ショウタ君の言葉にユウスケ君がすかさず反応した。

「そうそう俺もゲイの同好会ってあるんだって驚いたよ!」

既にユウスケ君も見つけていたようだ。2人の話が盛り上がってきた。

「こういう同好会があるってことはキャンパス内をホモの人が歩いてるってことだよね?」

「マジで?それ怖いよね?」

ショウタ君はボクに同意を求めてきた。「お前の横に座っている人間がそうなんだよ」と言い返したいけど、ゲイであることを隠している身分なので我慢した。

「本当にそんな名前の同好会あるの?もう一回見せて?」

ボクは冊子を取り返した。やっぱり活動日時も活動場所も記載がない。よく見ると活動内容も何も記載がされていなかった。何の情報も無くて残念がっているボクを置いたまま2人は会話を続けていた。

「この同好会って活動内容とか何も書いてないけど怪しくない?誰か試しにこの同好会に入って見てよ?活動内容が書いてないってことはヤバイことしてるんじゃない?」

「キャンパス内の裏路地とか、どこかの空き部屋で男同士でやってるのかな?神原さん試しに入って見たら?」

2人とも楽しそうに笑っている。2人に合わせないと疑われてしまう。慌ててボクは言った。

「いや〜それって怖いよね。ホモって自分に関係ない分には否定しないけど、言い寄られたら困るね」

ショウタ君は頷きながら言った。

「そうだよね〜そもそもまだホモの人に会ったことないな」

ボクは虚しくなってきた。「だから目の前にいるって」と言い返したいけど、やっぱり本心は隠して適当に話を続けた。

「何かの本で読んだことがあるけど、同性愛者って1クラスに1人くらいの割合でいるらしいよ」

ボクの話を聞いたユウスケ君は驚いたように言った。

「じゃ俺らのゼミのメンバーの中にもいる可能性があるってこと?誰だろ?」

2人は誰々が怪しいと推測を始めた。ボクは疑われないように2人の話を笑顔で聞いていた。もし中学時代や高校時代のボクを知ったら彼らはどう反応するだろう?やっぱり距離を取られてしまうのかな?と考えていた。中学時代や高校時代では同じクラスになってしまえば、1年間は強制的に同じクラスで過ごさなければならないけど、その点に関して大学は自由だった。自分に興味があるサークルやゼミや講義を選べばよかった。彼らがボクのことを気持ち悪いと思い距離を置くことも可能なはずだ。彼らにボクの昔の姿を知られてはならないと改めて決意した。

 

<つづく>