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ゲイとして生きる君へ

中学時代に同性愛に目覚めカミングアウトしてました。現在は隠れゲイ@福岡。過去の思い出や現在のことを綴っていきます。

同性愛者の友達が欲しい<3>

第10章 同性愛者の友達が欲しい




ボクは掲示板サイトに投稿した自分の文書を見返した。

「とうとう書き込んでしまった・・・これをどれくらいの人が見るんだろう」

はじめての投稿で、どれくらい待てば返信があるのか予測がつかなかった。

「すぐに返答があるとは思えないから、そろそろ寝ようかな。気が合う人から返信があればいいな」

寝る準備をしようとパソコンの前から離れて歯磨きをしている時だった。5分も経たないうちにメールの着信音が鳴った。その掲示板サイトには、メールアドレスを入力する欄があって、ボク宛に匿名メールを送信できるようになっていた。

「めちゃくちゃ早いけど大丈夫かな・・・どんな人からメールが来たんだろう」

ボクは急いでメールの内容を確認した。

こちらは28歳だけど、どこかで会って色々話したいな?よければメールをください。

あまりに早い返信に驚きながら、相手に失礼がないように急いで返信した。

メールありがとうございます。いつか会って話をしてみたいです。まだこちらの世界について知らないことが多くて友達感覚で話せる人がいたらいいなと思ってます。

相手からすぐに返信が来た。

じゃあ今から会える?そちらは足あり?

相手からのメールを見て「足あり」ってなんだろうと考えた。自分の足を見つめながらボクのことを身体障害者と勘違いしている変わった人なのかなと思った。

「そりゃ足はあるけど・・・」

疑問に思いつつネットで調べてみるとゲイ関連の用語のようだった。「足」というのは移動手段を意味しているらしい。「足あり」と聞いているのは移動手段はあるのか?と聞いていることがわかった。移動手段がない場合は「足なし」になるらしい。ボクはようやくメールの意味を理解した。

「でも今から会うのか・・・もう夜中なんだけどな・・・」

そう思いつつも相手に合わせて返信した。はじめてのメールのやり取りでどう対応していいのか分からないまま話が進んでいた。

足はありますし、会うことはできますよ。

ボクが送ってすぐにメールの返信が来た。

じゃあ○○公園まで来れる?23時ごろに会えるかな?

メールに書かれた公園名を見て驚いた。以前、ボクが行ったことのあるハッテン場になっている公園だった。

「なんであの公園なのだろう・・・肉体的な接触はする気は無いんだけど。23時という時間もちょうど人が集まっている時間だよな」

どう返事しようか悩んだ挙句、とりあえず無難に返事を返した。

行くことはできますよ。

相手からすぐに返信があった。

じゃあ着いたらメールして。またね!

「えっ・・・もう会うことになってしまった」

こんなに簡単に話が進んでしまって戸惑っていた。でも相手を待たせてはいけないと思い、ボクは急いで原付に乗ってあの公園に向かった。

<つづく>