ゲイとして生きる君へ

中学時代に同性愛に目覚めカミングアウトしてました。過去や現在のことを綴っています@福岡

現在進行形の同性恋愛<15>

 古賀さんにそう伝えて2人の結婚式に出席することに決まった。その場で出席すると伝えたけど後日に招待状は送ってくれるとのことだった。ボクは自部署に戻って手だけ動かして単純な仕事をしながら頭の中ではずっと結婚式のことを考えていた。

 結婚式に出席したとしても彼らを本当に祝うことができるんだろうか……

 こんなことを考えているボクが出席していいのかな……

 でもボクはやっぱり彼のことがまだ好きで少しでも一緒にいたかった。それに彼がボクを招待してくれったことは少なくともその場にいて欲しいという思いがあったはずだ。ボクが古賀さんからの好意を断れるはずがなかった。ボクがいることで古賀さんが少しでも喜ぶのなら行くしかないと思った。でもゲイで彼にして恋愛感情を抱いているボクが結婚式という場にいていいのかずっと迷っていた。

 それからシステム関連の仕事があって彼女のいる部署に出入りすることが何度かあった。彼女と話をする機会はなかったけど、ボクは少し離れたところから彼女を見かけるたびに複雑な思い抱いていた。
 
 ボクが欲しかった男性を手に入れた女性……この人はいったい古賀さんのどんなところが好きになったんだろう……

 彼の優しいところかな…… 

 真面目で頭がいいんだけど少しヌケてるところかな……

 もし……ボクが古賀さんの好きなところと彼女も同じところを好きになったのなら彼女のことが少し好きになれるかもしれない。

 彼女に古賀さんのどこを好きになったのか訊いてみたかったけど、でも流石に質問することはできなかった。まさかすぐ近くで打ち合わせしている男性が、そんな感情を抱いているなんて思いもよらないだろう。ただ彼女をじっと観察していてボクは色々と思い違いをしていたことに気がついた。当初は彼女のことを大人しい女性だと思っていた。スーパーマーケットや喫茶店で見かける彼女は何だか彼に対して控え目な態度を取っていたからだ。古賀さんも彼女も大人しい性格じゃ結婚しても難しいんじゃないの?と思っていた。でも職場で仕事をしている彼女は想像は違って溌剌としていて同僚をぐいぐい引っ張っていく姉御タイプだった。

 恐らくこの2人なら幸せになれるだろうな……
 
 仕事をしている彼女を見てそう思った。なんだか優しくておっとりした古賀さんとは違っていて、きっとこの2人はお互いに支え合っていい関係を築けるだろうと思った。普段は強気な彼女だから古賀さんと一緒にいるとほっとできるんじゃないだろうかと思った。

 それから彼女が後輩をキツく叱っている姿を見ていると顔には出さないで笑ってしまった。

 古賀さんも人が良くてぼぉ〜としてるから叱りつけるくらいの人がいいよね……

 何だか少しだけ結婚を祝うことができるかもしれないという気持ちが出てきた。この2人なら絶対に仲良くやっていけるという確信が出てきた。「でも!負け惜しみだけどボクだってきっと彼といい関係を築けたと思うんだけどね」と心の中で笑いながら思った。

 それから結婚式の日を迎えた。

 ボクの部署から招待された人は他にいなかったので、一人でぽつんとしても仕方がないので同じ職場の知っている同僚を見つけて適当に時間つぶしに話をしていた。それでも暇になったのでどんな人が招待されているのか人間観察をして時間を潰していた。
 
 きちんとした身なりの人が多いな……

 ボクは結婚式に出ると親族や招待されている人たちを観察してしまう癖がある。結婚する2人がどんな人なのか人間性を見るにはそれが手っ取り早いからだ。そんなことをして時間つぶしをしている時だった。ある2人の存在に引き寄せれるように目が向いた。

<つづく>