ゲイとして生きる君へ

中学時代に同性愛に目覚めカミングアウトしてました。過去や現在のことを綴っています@福岡

LGBTシンポジウム参加レポ<5>

ーーーここまでのボクの感想を書く

 ボクはどちらかというと「LGBT」という言葉が好きじゃない。
 
 わざわざレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーと書かなくてもLGBTの一言で済んでしまう便利な言葉だから、ボク自身もこのサイトで文章を書く上で使っているけど好きな言葉じゃない。ただこれはボクだけに限らず多くの当事者が好きで使ってないと思う。

 以前、職場の同僚たちと一緒に、他部署のある人についてあれこれ話をしている時だった。同僚の一人が「あの人って今流行りのLGBTもありえるよね?」と言った。ボクはその言葉を聴いた時、なんとも言えない違和感を感じた。その言葉をぎこちない笑顔で聴き流しながら、「そんな簡単に自分のことを決めて欲しくない」と思った。もし彼らがボクが「ゲイ」だと知ったら、彼らの中でボクのことは「あぁ…神原さんって今流行のLGBTなんですね!」と一言で済まされてしまうとも思うと、なんともいえない気持ちになった。
 
 確かにボクは「ゲイ」だけど、「ゲイ」というのはボクの中の一部でしかない。

  さっき書いた『しまなみ誰そ彼』の誰かさんが「ねぇ、たすくん。きみはゲイだから、たすくんってわけじゃないでしょ」という問いかけに関係していると思う。

 以前から、このサイトのボクの書いた文章を読んでいる人は、なんとなく感じてくれているかもしれない。ボクは最初から最後まで真面目な文章を書いていたり、最初から最後までどう考えても変態(BL話とか)としか思えないような文章を書いたりしている。

 それじゃあ……別々な人間が文章を書いているのかといえば、そうではなくて一人の人間が書いている。両極端かもしれないけど、どちらもボクという一人の人間の中にある一面から出た言葉で文章を書いている。

 この人は……真面目なのか?変態なのか?どっちなんだろう?と疑問に思った人もいるかもしれない。きっとどっちを選んでも正解だと思う。それぞれ両極端な文章を書いてるのには一応ボクなりの理由があるんだけど、それはいつか別の機会に書こうかと思っている。

 ちなみにボクの初対面の印象は、「かなり真面目な人」に見えるらしい。しばらく付き合っていると「真面目なんだけど変わった人」に変わってしまい。さらにしばらく付き合っている「変わった人」。さらにさらに付き合っていると「やっぱり真面目な人」に戻ったり「やっぱり変わった人」に戻ったりと、とにかくせわしい。そんな感じで印象がどんどん変わっていくらしい。きっとどっちを選んでも正解だと思う。

でも彼らがボクがゲイだということを知ってしまったら、「あぁ神原さんはLGBTだからこうなんだ」と、その一言で済まされそうな気がしている。そんな力を「LGBT」という言葉は持っているように感じている。

 ちょっと待ってくれ…そりゃあボクは「ゲイ」だけど、あくまでボクの中の一面だよと伝えたい。

ーーー永田 龍太郎氏の講演に戻る。

 ●LGBT当事者を取り巻く状況

 その方のセクシュアリティは、あくまでプライバシーですので尊重して下さい。ただ目指すべきはカミングアウトしなくてもよい社会です。カミングアウトしても、カミングアウトしなくても、困る状況がない社会を目指すべきだと思っています。カミングアウトすべき、カミングアウトすべきじゃないという議論が、当事者同士でもされますが、目指すべきはしてもしなくても困らない社会です。そこが大事だと考えています。

 

 次は性的マイノリティの方々が、それぞれのライフステージによって直面する多種多様な困難について説明をします。

 まずは「いじめ」に関してです。最近になって大規模な調査が行われましたが、やはり「いじめ」にあったというケースは多いようです。

 次の困難については、なかなか想像がつきにくいかもしれませんが、「ロールモデルの不在」が挙げられます。LGBTの方は自分探しが困難な状況です。自分のセクシュアリティを意識したときに、「じゃあ……自分はこれから先、どうやって生きていけるのかな?」と考えたときに、学校や家庭などの社会に自分と同じような状況の大人が見当たりません。そうなった時に、「じゃあ自分は、もしかしたら一生隠して生きないと生きていけないのかな?」と考えて孤立を深めていきます。そして、その後に問題になってくるのが、自尊感情を育むべき時代に、自尊感情を育めないまま大人になっていくです。このことは性的マイノリティの問題の中でも、一生尾を引いていくものです。一番根っこにある根深い問題が「ロールモデル不在」であって、自分探しが困難になっていきます。

 他にも職場でハラスメントが受けやすいことや、就職そのもので壁に当たる方も多くいます。または同性カップルに関しては、様々な社会的な保障がないこともあります。もしくはDVに対する支援の問題があって、同性カップル内でDVがあっても相談しずらい、もし相談に行っても「同性同士なら話せばわかるでしょう」と追い返されたりするケースもあります。それから特に最近起こっているのが、性的マイノリティの方は、外から見ていたら単身です。つまり介護要員として重宝されます。私より年上の方は、単身もしくはパートナーと暮らしている方が多いのですが、そういった方が家族がないとうことで介護を頼まれることが多いようです。

<つづく>