ゲイとしての地方での居場所作り<結編>

 面倒くさいものを排除し続けていったら死んだと同じような状態になってしまう。だって生きて行くこと自体が、そもそも面倒くさいものだから。

 このサイトで何かを求めて文章を書き続けていって、面倒くさいものを排除していって、結局は一番面倒くさいものである、人間関係を求めていた皮肉だった。

 さっき「友達」と「恋人」の間のような人と出会いたいと書いた。

 もう少し、このことについて細く書くと、

「生きていく上で次々に起こってくる面倒くさいことと一緒に戦っていく同士のような人」

 一言で表すなら「共同生活者」なのかもしれない。

「まるがもさん」というゲイの方がnoteでゲイブログを書いている。

 この「まるがもさん」のサイトが好きで、彼の書く文章を楽しみに読んでいる。ボクは他の人が書いた文章を読む時に、どれだけ「自分の心に刺さる言葉」が書かれているかを重視して読んでいる。ボクが「好き」と公言している文章を書く人は刺さる言葉が多い。

 その彼が以下のような文章を書いてた。

ずっと興奮していたいなら、毎回違う相手とセックスすればいい。
穏やかな気持ちで居たいなら、一人の好きな人とずっといればいい。

 この文章を読んだ時、「あぁ……そうなんだろうな」と思った。

 まるがもさんには付き合っている彼氏がいる。ボクには彼氏がいたことがない。だから実感としては分からないんだけど、なんとなくそんなものだろうなと感じることができた。

 別に「恋人」でもないから誰と寝ようとも構わない。ボクの顔や体を好きになってくれなくてもいいと思っている。そりゃ好きになってくれた方が嬉しいけど、ボクのような低スペックでは無理だと思う。

 生きていれば、次々とめんどくさいことが起こってくる。

 どうせ一人でいても面倒くさいことが起こるのなら。

 どうせ二人でいても面倒くさいことが起こるのなら。

 誰かと一緒に面倒くさいことに立ち向かって生きたい。

 一緒にいることで、また面倒くさいことが起こると思うけど、どうせ人生は面倒くさいことが起こるものだから。

 家事などの問題について一緒に取り組んでいきたい。下手な料理を一緒に作りたい。

 お金の問題について一緒に折半していきたい。家賃。食料費。電気代。ガス代。水道費。通信費。各種税金などなど。ここは、ものすごく具体的で生生しい……笑。

 ただ面倒くさいこと戦っていて、その先どういった関係になるのかは分からない。それは出会った人との相性次第だろう。ただ似たような価値観や趣味の人と一緒に「穏やかな気持ちで居たい」と思う。

 この先、いろんな人と会っていくと思うけど、いつかそういう人と出会いたいと思っている。

『居場所を作って何がしたいのか?』

 自分勝手なことを書いてますけど、これが現時点でのボクの回答です。

<終わり>