絶対に会えてよかった<39>

ここまで生々しく書くつもりはなかったんだけど、さっきの質問の回答を書いてから、いっきにアダルトコンテンツに成り下がってしまった。本当は女装の話だけをメインに書いて、さっさと終わらせるつもりだったんだけど、わざわざ後戻って質問に答えて、アダルトコンテンツの分岐路を歩き出したので、ヨウスケさんとの関係は、かなり生々しく書くことに決めた。

こういったこと書くのは好きじゃないんだけど、もう書き始めてしまったので、なるべく隠さずに書いていくことにする。

ボクがセーラー服とストッキングと化粧品を前に固まっていると、

「すぐに結論は出さなくていいよー」

とヨウスケさんは優しく言ってくれ、それからベッドに横になって、さっきの続きを再開してくれた。

彼は再びボクの欲望の弱点を的確に攻めてきた。

これは彼との関係が一段落して冷静になってから気がついたのだけれど、彼はそうやって他人の欲望の弱点を探すのが得意で、そうやって他人を丸裸にさらけ出させてから、次は自分自身の欲望。

相手を女装させたい

という彼の欲望を丸裸にしてさらけ出すようにしていたのかもしれない。

「君の方が欲望の大部分をさらけ出したから、次は俺の方が欲望をさらけ出すよ」

という感じだろうか。

そんな駆け引きをやっているように感じた。

彼は一緒に寝ながら「ストッキングを買ってくれたのは君が初めてだったよ」と囁いてくれた。

もしかしたら彼は女装に対して反応がなかった時点で、ボクに対する興味が無くなっていたのかもしれない。いつもの彼だったら、女装に対して反応がなかった時点で「帰ってくれ」と追い出していたのかもしれない。彼が続きを再開してくれたのは、ストッキングを買ったことに対するお礼なのかもしれないと思った。

彼は再開してからも「○○○フェチなんだねー」と、ボクの恥ずかしい部分を次々と見抜いてしまった。

彼自身は根っからの「S」だと言っていた。

ただバックとかには全く興味がないと言っていた。彼はボクが隠している肉体的な欲望を見つけては的確に攻めてきて、それで取り乱しているボクを楽しそうに笑って眺めているだけだった。

京都市内の有料ハッテン場の「サポーター」と野外ハッテン場にも一回づつ行ったことがあるけど性には合わなかったと言っていた。それからは出会い系の掲示板をメインにするようになったと言っていた。

ボクは好みのタイプから、自分の弱点を散々に攻められて完全に取り乱していた。それから散々に弄ばれて、何度も寸止めされて、何度も懇願してようやくイかせてもらえた。

こりゃあ……大学時代の出来事とはいえ書いてて本当に恥ずかしくなってくる。

ボクは自分だけがイッてしまったのが恥ずかしくて、彼にもイッてもらおうと触ろうとしたんだけど体を触らせてくれなかった。それまでは触らせてくれれたのに、それ以降は全く触れさせてくれなかった。まるでボクの恥ずかしい気持ちを見通しているかのようだった。

「君が女装してくれたらヤラせてあげるよー」

と彼は意地悪な言葉を投げかけてきた。

そんな意地悪なことを言いつつも、表情はなんでもないかのように朗らかに笑っていていた。

<つづく>