「これから文章を書くにあたって、このサイトの『根っこ』になるような方針を書いておきたい」
そんなことを思いながら『サイトを始めるにあたって』を書いた。
ボクは未来に起こる出来事は、過去の出来事の上に成り立っていると思っています。だから現在を真面目に生きていれば、その結果に未来の糧となるような過去が溜まっていく。そんな夢のような話を信じています。
今になって読み返してみても、ここに書いた文章の気持ちは変わっていない。
ボクは不器用だから同時にいくつものことをテキパキこなせない。ボクが出来るのは「これをやろう」と決めた一つのことを、ただ真面目にやり続けるだけだ。今できることは現在の時間を使って、地道に文章を書き続けることぐらいだ。
こうやって毎日文章を書いていても、しょせんは誰かの暇つぶし程度にしかならないと分かっている。
ボクが文章を読む側に求めているのはそれぐらいで構わない。
「この人はちゃんと読んでくれている」
文章を書くにあたって沢山の読者はいらない。そんな風に思える読者が3人もいればいい。頭の中で明確に3人ぐらいの読者を思い浮かべることができれば、それだけで書き続けていくことができる。その3人が頭の中に思い浮かべることができれば馴れ合いの人間関係もいらない。それに他人から何を批判されようが構わない。その批判に対して言い訳をするつもりもない。ボクは自分のできる範囲で頑張って文章を書き続けていく。その姿を見てもらえばいい。書き始めた当初は自分のために書いていたけど、今は頭の中に思い浮かべることができる3人の読者が楽しんでくれればいい。
それで「文章を書いていても、しょせんは誰かの暇つぶし程度にしかならない」と言ってみたものの、文章を書く側としては、これでなかなかボクは文章を書くということの可能性を強く信じている。
ボクは文章を書き続けた結果、ある人と出会うことができた。
同じ福岡に住んでいてお互いの行動範囲は似ているから、彼とは以前もどこかの道ですれ違ったこともあるかもしれない。絶対に数十メートル内を歩いていたことがあるはずだ。ただ、その時はボクと彼との縁が結びつくことはなくて他人のように通り過ぎてしまった。そんな人と人の「縁」をつなぐ力を文章という物は持っているように感じている。それに他にも、もっと別の可能性もあると信じている。
これからも一つ一つの積み重ねを大切にしていきたい。