ノンケに生まれ変わりたい<4>

ボクらは待ち合わせの時間にバイト先で落ち合い、近くのファミレスに移動して雑談をしていた。バイト先の話やサークルの人間関係の話などを中心に話していたが、恋愛話をしている時にカタハラさんが言った。

「他の男の人と話すのと違って、神原くんと話してると女同士で話してるみたいな気がする」

ボクは答えた。

「同じようなこと結構言われるんだよね」

「やっぱり?なんでかな〜恋愛観とか結婚観とか絶対に男の視点じゃないよ。実はゲイなんじゃない?」

「ばれた・・・実は◯◯君のことが好きなんだ。◯◯君に抱かれたい」

ボクはさらりと冗談めかしてカミングアウトしていた。

「そうなんだ!◯◯君とならお似合いだよ。結婚式には呼んでね!」

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