ゲイとしての居場所作り2018年秋<10>

それともう一つ。今回、九州レインボープライドに行ってみて確信したことがある。

以前、「熊本」や「はかたどんたく」のパレードに行った時から感じていたのだけれど、結局、ボクにとって「九州レインボープライド」にNPO法人「HACO」 も居場所にならなかった。

やっぱりボクはパレードのような多くの人が集まって騒いでる場所は好きじゃない。

どちらかというと少人数でもいいから濃い人間関係の方が好きだ。ボク自身が「自分の世界を築いている」タイプの人間で、一人でいても平気な人間だし、ボクが好きになるタイプの人も同じような人ばかりだ。そういった似たような人と狭く深く付き合う方が好きだ。広く浅く付き合うのであれば、職場やノンケの友達といった人間関係だけで満足している。例えば福岡のゲイの人が集まったオフ会とかにも興味がなかったりする。

少なくとも自分の居場所を認識するのに、複数人と一緒にして誰かと相対化する必要性を感じない。別にゲイの人じゃなくてノンケの人でいい。

別に「どっちがいい」とか言いたいわけじゃない。

一人だからできることもあるだろうし、複数人で集まってるからこそできることもあると思う。むしろ複数人で集まった方が大きなことができると思う。

ただボクにとっては、一人でできることをやっている方が性に合っているだけだ。一人だとやることは限られてくるだろうけど、何もしない訳ではなくて、自分のできる範囲のことをやるだけだ。このサイトの更新をしてるようにマイペースに情報を発信していればいいんじゃないかと思う。それだけでも無関心で何もしていないことにはならないはずだ。

人それぞれストレスが溜まらないように自分の得意な関わり方でうまく関わっていけばいいと思う。

ついでにもう一つ。ボクはゲイの世界から少し距離を置こうと思っている。

どうせ今までも、自分がゲイであることを認識する時間は、ノンケを見てドキドキしてる時間。ゲイ動画を見て興奮してる時間。ゲイブログを書いてる時間。それぐらいで、そもそもゲイの世界と直接に接するのは、有料ハッテン場に行って時間くらいだった。

過去に何度か宣言してるけど、ボクはもう有料ハッテン場にも行くつもりはないし、ゲイアプリも使うつもりはない。

だからゲイの世界と直で接する機会は無くなってしまった。

自分がゲイだと認識する時間自体が大してないわけだから、今回のようなパレードもだけれど、ゲイバーやゲイの人が集まった何かのサークルやオフ会といったものにも参加したいという願望がない。

今後、ゲイの世界で関わりたい点があるとすれば、このサイトを経由して知り合った人で、いつか会いたいと思っている人。会わなくてはいけない人がわずかにいる。その人とだけ会えればいいと思っている。もちろん気が変わる可能性もあるけど、少なくとも今はゲイの世界と少し距離を置きたいと思っている。twitterのユーザを削除したりSNSの共有ボタンを削除したりするのも、そういった理由がある。

もうちょっとだけゲイの世界と距離を置きたい理由があるので書かせてほしい。

<つづく>